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話しているうちに

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第四章

「告白すればいいでしょ」
「そうか、場所も大事か」
「それであんた自身もね」
 留美は今度は大輝自身の話もした。
「工夫が必要よ」
「ファッションとかか」
「そう、身なりもしっかりして」
 そしてと言うのだった。
「今のままで悪くないけれどもっと磨くのよ」
「お洒落しろってことか」
「性格は悪くないしね」 
 それにと言うのだった。
「それとね」
「それとか」
「あんたはね」
 それにとだ、留美はさらに言った。
「一つ思うことは」
「それはか」
「そう、内面も磨くのよ」
「もっとか」
「お姉ちゃんあんたから見れば相当ランク高いわね」
「女神みたいだよ」
 そのランク自分の中のそれをだ、大輝ははっきりと答えた。
「それこそ」
「女神よね、だったらね」
「それならか」
「もっとよ」
 それこそと言うのだった。
「自分を磨くのよ」
「それが大事か」
「そう、己を高めるよ」
 こう大輝に強く言う。
「いいわね」
「そうだな、それとな」
「それと?」
「いや、御前さっき場所言っただろ」
「告白の」
「この町だったら何処がいいだろうな」
「そうね、さっき言ったけれど砂浜に」
 また考える顔でだ、留美は言った。
「並木道とかね」
「イルミネーションか」
「そう、夜になるけれどね」
 夕暮れではないがというのだ、自分が勧めた時間の。
「あの中で二人でいて」
「ムードがあるところでか」
「クリスマスとかね」
 日のこともだ、留美は大輝に話した。
「そうした時にね」
「いいな、クリスマスツリーとかな」
「その前とかでね」
「告白すればいいな」
「お姉ちゃんだけじゃなくてね」
 留美は話の対象の範囲をここで広げた。
「女の子はそうなのよ」
「皆か」
「そうよ、皆よ」
 それこそと言うのだった。
「皆ムード第一だから」
「女の子はそうか」
「服だって食べるものだって」
「全部そうか」
「わ、私は入ったことないけれどね」
 留美はふとだ、頬を真っ赤にさせもして言った。 
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