英雄伝説~光と闇の軌跡~(零篇)
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第48話
~星見の塔~
「「うぉおお…………はぁああっ!!」」
カーリアンに向かった銀達はそれぞれ身体能力を上げるクラフト―――麒麟功で自らの能力を上げた!
「フフ………初手は譲ってあげるわ♪いらっしゃい♪」
一方カーリアンは余裕の笑みを浮かべて銀達を見つめ
「フン………その余裕……どこまで持つかな?爆雷符!!」
銀は鼻を鳴らした後、起爆する符を付けたクナイを投擲して敵の急所を突くクラフト―――爆雷符をカーリアンに放ち
「砕け散れッ!!」
もう一体の銀はクナイの後に大剣を回転させながら投擲するクラフト―――崩月輪を放った!
「それぇっ!!」
しかしカーリアンは双剣を軽く振って衝撃波を発生させて、クナイや大剣を吹き飛ばした!
「チッ!ハアッ!!」
大剣を吹き飛ばされた銀は舌打ちをした後、跳躍して吹き飛ばされた剣を回収した後鉤爪を放ち
「こい!!」
もう一体の銀も鉤爪を放って、カーリアンを捕えようとしたが
「甘いっての!!」
カーリアン武器を振るって、自分に鉤爪が来る瞬間、鉤爪を真っ二つに斬った!
「フン……さすがはかの”戦妃”と言った所か……」
「だが……我は影……貴様に見切れるか?」
鉤爪で引き寄せ、大剣で斬り払うクラフト―――龍爪斬を防がれた銀達は口元に笑みを浮かべた後、周囲に銀色の蝶を舞わせながら消えた!
「…………………」
一方カーリアンが口元に笑みを浮かべて周囲を見回したその時!
「「せいっ!!」」
なんとカーリアンの両横に銀が現れ、大剣を振るった!しかし!
「まだまだねっ♪」
「っ!?」
「グッ!?」
カーリアンは回避し、クラフト―――乱舞を銀達に命中させ
「バラバラになっちゃえ!!」
「グアアアアアッ!?」
一体の銀にはクラフト―――五段斬りを放って、銀の身体の全身から血を噴出させ
「もう一人!」
「ガアアアアアッ!?」
もう一体の銀にもクラフト―――五段斬りを放って、血を噴出させ
「エニグマ駆動♪ハイドロカノン!!」
「「グッ!?」」
さらに攻撃の最中に駆動させていたオーブメントで高位水属性アーツで銀達を吹き飛ばした!
「グッ……これが噂の”戦妃”か………!」
銀色の蝶達に紛れて姿を消す”銀”の隠行技―――月光蝶で姿を消して、奇襲するつもりが、回避をされた挙句反撃をされた事に銀は口元を歪めながら呟いた。
「ん~………伝説の暗殺者って言う割には大した事ないわね~?これならまだ、ヨシュアの方がマシよ?」
「ヨシュア…………”漆黒の牙”か……フン、裏の世界から足を洗った者より下とは舐めてくれたものだ………!」
「我が舞は夢幻…………眠れ……銀の元に!」
つまらなさそうな表情で呟いたカーリアンの言葉を聞いた銀達は表情を歪めた後
「「縛!!」」
それぞれ舞うかのような仕草をした後無数の鉤爪を投擲し、カーリアンの周辺を鉤爪と鎖だらけにして、逃げ場を無くし
「「滅!!」」
カーリアンを挟み込むような位置から、大剣を構えて突撃した!月の幻惑と鉤爪で獲物を縛り、大剣で一太刀で葬る暗殺術―――幻月の舞がカーリアンを襲った!
「吹き飛びなさい!白露の桜吹雪!!」
しかしカーリアンは銀達が突撃して来る瞬間、自分の周囲に強烈な衝撃波を発生させて周囲の鉤爪や鎖を吹き飛ばし
「「グアアアアアアアアアアッ!?」」
さらに、突撃して来た銀の分け身達を吹き飛ばして消滅させた!
「ま、分け身だとこんなもんか。……さて。あの子達はどのくらい、できるのかしら?」
銀の分け身達を滅したカーリアンは静かに呟いた後、興味深そうな様子でロイド達やセティ達の戦闘を見始めた。
「ルリエンよ!我等に守りの力を!防護の結界!!」
銀の分け身の一体との戦闘を開始したセティは魔術で自分やシャマーラ、エリナの防御力を上げ
「よ~し……行っくぞっ!!」
シャマーラは自らに気合いを入れて闘志を高めた後
「それっ!!」
シャマーラはクラフト―――フルブラッシュを放ち
「光と共に消えなさい!!」
エリナは槍から光の魔力を宿した衝撃波を放つクラフト―――天流槍を放った!
「フ………」
しかし銀は跳躍して回避をし
「爆雷符!!」
上空から起爆する符を付けたクナイをセティに放った!
「!!」
自分に向かって来るクナイを見たセティは片手で簡易結界を展開して防御したが
「キャアッ!?」
結界にクナイがぶつかった際に発生した爆発に巻き込まれ、傷を負った。
「閃!!」
一方エリナは空中にいる銀に翼を羽ばたかせ、クラフト―――雷光閃で襲い掛かったが
「甘い!」
銀は武器でエリナの攻撃を受けながし
「こい!」
「なっ!?」
鉤爪を放って、エリナを拘束して自分の元に引き寄せ
「せいや!!」
「うっ!?」
大剣を振るって、エリナに傷を負わせた!
「2人のお返しだよ!!」
「グッ!?」
しかしその時空中でエリナを攻撃している隙を狙ったシャマーラがクラフト―――ジャンピングスマッシュで銀を攻撃すると共に地面に叩きつけた!
「光よ……我等に慈悲を!癒しの風!!」
その時、魔術の詠唱をしていたセティが治癒魔術で自分達の傷を回復し
「光よ!槍と化して、敵を貫け!聖槍!!」
地面に叩きつけられた銀に魔術によって発生した光の槍を放った!
「させん!」
しかし銀は剣を振るって槍を叩き落とし
「こい!」
再び鉤爪をエリナに放った!
「そう簡単に同じ手は受けません!」
しかしエリナは空中を飛びながら回避し
「風の精霊よ、力を!大竜巻!!エニグマ駆動!エアリアル!!」
「うおっ!?」
銀がエリナを攻撃している隙に魔術の詠唱とオーブメントの駆動を終えたセティは銀を中心点に、魔術とアーツによる2種類の竜巻を発生させて銀にダメージを与えると共に怯ませ
「ついでに、喰らえ~!」
「エニグマ駆動!エアリアル!!」
「グッ……!?」
さらにシャマーラがクラフト――――烈風斬を、エリナがセティが放った同じアーツを放って、銀を襲い続けている竜巻と重ならせ、銀にダメージを与え続けた。
「2人共!次で決めます!」
「はい!シャマーラ、時間稼ぎを!」
その様子を見ていたセティは2人に声をかけ、エリナは頷いた後、シャマーラに視線を向け
「オッケー!………フフ、睡魔の本気の力………見せてあげる♪」
視線を向けられたシャマーラは大剣に闘気を込めた後、跳躍して竜巻で怯んでいる銀の足元に大剣を叩き付けた!
「ソウルエボケーション!!」
シャマーラが大剣を地面に叩きつけると、すざましい衝撃波が地面から発生し、銀を襲った!
「ガアアアアアッ!?」
闘気を込めた大剣を地面に叩きつけ、大地をも割る衝撃波を発生させるSクラフト―――ソウルエボケーションを受けた銀は大ダメージを受けると共に空中に舞い上がらされて悲鳴を上げた!
「絶対に外しません!奥義―――クランブルガスト!!」
一方セティは弓に番えた矢を空中に舞い上がらされた銀に向かって放った。すると一本の矢は無数の矢に分散して銀を襲った!
「グゥッ!?」
無数の矢は銀の身体のさまざまな所を貫通させて銀を怯ませていた。
「クッ……」
地面に着地した銀は今までの戦闘によって負ったダメージの影響で呻いていた。するとその時、魔術の詠唱をしていたエリナが魔術を放った!
「その御名の許………この汚れた魂に裁きの光を降らせ給え……!ジャッジメント!!」
エリナが魔術を放つと銀の頭上から無数の光の柱が雨のように降り注いできた!
「チッ………!」
光の雨から逃れようとした銀だったが、光の雨の効果範囲は余りにも広すぎた為、回避しきれず、次々と光の柱に命中して呻いた。すると最後の一際大きい光の柱が銀を襲った!
「グアアアアアアアッ!?」
一際大きい光の柱をその身に受けた銀は悲鳴を上げながら消滅した!
「みんな、一気に行くぞ!!」
一方本体らしき銀との戦闘を開始したロイドはクラフト―――鼓舞でエリィ達の闘志を高め
「行きますよ……ファイアー!!」
ノエルは弾丸を撃ちつくすほどの連射で攻撃するクラフト―――アサルトラッシュを銀に放った!
「フ………」
しかし銀は目にも止まらぬ速さで側面に跳躍して回避した。
「喰らえっ!!」
そこにランディがクラフト―――大切断で襲い掛かったが
「甘い!」
「チッ!」
銀は武器を振るってランディの攻撃を受け流すと共に、吹き飛ばし
「爆雷符!!」
「うおっ!?……グッ……マジかよ………」
クラフト―――爆雷符を吹き飛ばされたランディに命中させて、一撃でランディを戦闘不能にした!
「ランディ、今回復するわ!」
それを見たエリィはオーブメントを駆動させようとしたが
「雷電!!」
「キャアッ!?」
銀が放ったクラフト―――雷を宿したクナイを投擲し、敵の行動を妨害すると共にしばらくの間、オーブメントの機能をストップさせるクラフト―――雷電を受けて怯んだ!
「エリィさん!クッ……ロックオン!ファイアー!!」
それを見たノエルは声を上げた後、ミサイルポッドを取り出して標準を銀に合わせて、数本のミサイルを放った!
「無駄だっ!!」
しかし銀は炎を纏わせた手裏剣をいくつも投擲するクラフト―――曼珠沙華で次々と自分を襲うミサイルに命中させて爆発させ、無効化した!
「オォォォ……!」
そして銀はオーブメントの駆動を始めた。
「させるか!ハアッ!!」
「グッ!?」
しかしその時ロイドがクラフト―――スタンブレイクでオーブメントの駆動を中断させると共にダメージを与え
「せいっ、はっ、たぁっ!まだだっ!!」
クラフト―――アクセルラッシュとホーリラッシュで連続攻撃を仕掛け
「……………」
銀は武器でロイドの攻撃を次々と受け流していた。
「リカバーモード起動………これで大丈夫です。」
「ありがとう、ティオちゃん!」
一方ティオはクラフト―――エナジーサークルでエリィの傷とオーブメントの異常を回復し
「エニグマ駆動!アセラス!!」
「サンクス!」
さらに戦闘不能者を復活させる回復アーツをランディに放って、ランディを復活させた!
「さっきはよくもやってくれたな……ノエル、行くぞ!」
「はい、ランディ先輩!」
そして戦闘に復帰したランディはノエルに呼びかけた。するとノエルはサブマシンガンをしまって、スタンハルバードを取り出し
「ロイド!下がってろ!」
「!!」
銀に攻撃をし続けるロイドに忠告をした後、ノエルと共に炎を纏ったスタンハルバードを銀の前に叩き付け、炎の衝撃波を発生させた!
「うおっ!?」
炎の衝撃波を受けた銀は怯んだ。そしてランディとノエルは一端後ろに下がった後ランディはスタンハルバードを再び構え、ノエルはミサイルポッドを構え
「「ハウリングレイド!!」」
ランディは竜の姿をした炎の衝撃波を、ノエルは数本のミサイルを銀に放ち、衝撃波とミサイルを銀の目の前でぶつからせ、大爆発を起こした!
「グアアアアアアアアッ!?」
ランディとノエルが放った炎を纏った連携攻撃で大地を揺らし、敵陣を焼き尽くす連携技――――ハウリングレイドを受けた銀は大ダメージを受けると共に悲鳴を上げたが
「クッ………うぉおお…………はぁああっ!!
すぐに立ち直って、クラフト―――麒麟功で自らの能力を上げて、能力が上がった身体で一瞬でランディとノエルに詰め寄り
「鎌鼬!!」
「うおっ!?」
「キャッ!?」
武器を神速に振るって真空破を起こして敵を切り刻むクラフト―――鎌鼬を放って、2人にダメージを与えた!
「えいっ!スパークル!!」
「そこだっ!ストーンスパイク!!」
「エニグマ駆動!ソウルブラー!!」
その時、銀が攻撃している間にオーブメントの駆動を終えたエリィ、ロイド、ティオが次々とアーツを放った!
「フ…………」
しかし銀はさまざまな方向から襲い掛かるアーツを全て回避し
「我が舞は夢幻…………去り逝く者への手向け………眠れ……銀の元に!縛!!」
無数の鉤爪や鎖でロイド達を拘束し
「滅!!」
大剣を構えて突撃した!
「あぁっ!?す、すみません………」
銀が放ったSクラフト―――幻月の舞を受けたノエルは戦闘不能になって、地面に膝をつき
「グッ……!」
ランディは戦闘不能にはならなかったが、身体に伝わる痛みによって怯み
「まだ……だっ!」
「まだ……倒れない!」
ロイドとエリィは大ダメージによって一瞬膝をつきかけたが、気力で立ち上がって身体を震わせていた。
「みなさん、今回復します!エニグマ駆動……………行きます――霧よ……我が身代わりとなれ!!」
一方最高位の戦衣をその身に纏っていたティオだけは戦衣に守られて唯一あまりダメージを受けていなく、平気の様子でロイド達の傷を回復する為にオーブメントの駆動を始めた後、魔術―――幻影術を自分にかけた!
「ほう……今のを受けて平気か。ならば、これは耐えられるか!?ハアッ!!」
自分の奥義を受け、無事の様子のティオを見た銀は感心した後符をティオに命中させた!するとティオの命中した符は風の刃を発生さえてティオを閉じ込めながら舞い上がらせ、さらにティオの周囲には風の刃の柱が現れ
「奥義!風塵!封縛殺!!」
銀が指で印を切ると、風の刃は一斉にティオに襲い掛かった!符に封じられた風の刃の中に閉じ込め、敵を斬り裂く符の奥義―――風塵封縛殺を受けたティオはなんと霧と共に消えた!
「何っ!幻影だと……!?」
それを見た銀が驚いたその時!
「―――かかりましたね!ハアッ!!」
銀が幻影を攻撃している間に姿を隠すアーツ―――ホロウスフィアで姿を隠したティオが銀の背後に現れ、クラフト―――ビームザンバーで銀の背中を斬った!
「なっ………グアッ!?」
その事に気付いた銀が驚くと同時に背中を斬られて呻いたその時!
「魔の雷……耐えられますか!?ディサイドセイバー!!」
ティオは一瞬背中に漆黒の翼を見せた後、魔導杖を掲げ、空より妖しく光る紫色の雷を雨のように降り注がせた!
「ガアアアアアアアアアッ!?」
暗黒の雷を召喚して敵を薙ぎ払うティオのSクラフト―――ディサイドセイバーによる暗黒の雷でその身を焼かれた銀は悲鳴を上げ
「エニグマ駆動!ホーリーブレス!!」
自分が放った魔の雷で銀が苦しんでいる間にティオは高位の回復アーツを放って、まだ戦闘不能になっていないロイド、エリィ、ランディの傷を回復した!
「クッ………先程の回復するという言葉は私を騙すために言ったのか……やってくれる……!」
一方銀は呻いた後、ティオを睨んだが
「―――戦闘中に相手を騙す事ができれば、どんな達人でも隙ができる。―――ルファディエルさんの教えです。………トールサンダー!!―――まだです!スパークダイン!!」
「うおっ!?」
静かな口調で呟きながら魔導杖から放った雷の魔法弾とそのすぐ後に放った雷のアーツを受けてしまい、ダメージを受けた後立て続けに雷をその身に受けた影響で動きが鈍くなった!
「ナイスだぜ、ティオすけ!こいつはさっきの……お返しだっ!!」
それを見たランディはスタンハルバードの切っ先に溜めた暗黒の炎を武器を振るうと共に銀に命中させた!
「ガアアッ!?」
暗黒の炎を纏った渾身の薙ぎ払うランディのSクラフト―――ダークゲイルを受けた銀はさらに苦しんだ。
「ロイド、お嬢!今の内に決めちまえ!」
それを見たランディはロイドとエリィに呼びかけ
「ああ!エリィ、行くぞ!」
呼びかけられたロイドはトンファーで突撃の構えをした後エリィに視線を向け
「ええ!」
ロイドに視線を向けられたエリィは頷いた後、雷の弾丸をロイドの突撃と共に放った!
「「スターブラスト!!」」
「ぐうっ!?ここまで………か………」
ロイドとエリィが放った雷の弾と共に、電光石火のチャージをかける突撃技――――スターブラストを受けた銀は地面に膝をつき、戦闘不能になった!
「はあはあ………どうだ!?」
「や、やったの……?」
「強かったよ~!」
「ええ……分け身とはいえ、あそこまで強いとは……」
「これが伝説の暗殺者の力……話に聞いていた以上の強さでしたね……」
戦闘を終え、地面に膝をついている銀を警戒しながらロイドとエリィは息を切らせ、シャマーラとエリナはそれぞれ溜息を吐き、セティは真剣な表情で呟き
「……結構強かったです。」
「でも、これで何とか……」
ティオは静かに呟き、ノエルは安堵の表情で呟いたが
「……いや、駄目だ。」
「ええ。まあ、貴方達にとっては上出来な方よ♪」
「え………」
厳しい表情で言ったランディとランディの言葉に頷いた後口元に笑みを浮かべて呟いたカーリアンの言葉を聞き、呆けた。すると
「そちらの彼はなかなかできるようだな。そして……やはり噂以上の強さか、”戦妃”。」
銀の声が聞こえて来た後、地面に膝をついた銀は消えて一枚の符になった。
「な……!?」
「”符”……!?」
「これは一体……!?」
それを見たロイドとティオ、エリナが驚いたその時、空間から銀が現れて剣を構え直した。
「い、いつの間に……!?」
「き、気付かなかった………」
「戦闘中に分身だけ残してそこで高見の見物ってわけか。恐ろしく腕が立つようだが………あまり良い趣味とは言えねぇな?」
驚いているエリィとノエルにランディは説明した後、目を細めて銀を睨んだ。
「ふふ………気に障ったのなら謝罪しよう。それに見物はそちらも言えるのではないか?”戦妃”。」
「ええっ!?」
「まさか……気付いていたんですか?」
口元に笑みを浮かべて呟いた後、カーリアンに視線を向けて呟いた銀の言葉を聞いたロイドは驚き、エリィは驚きの表情でカーリアンに尋ねた。
「ええ、伝説の暗殺者を相手に貴方達がどこまで食い下がれるか見物のついでに気付いていたわよ♪」
「……道理で分け身を倒したのにこっちを手伝ってくれないわけだ……」
「………悪趣味です。」
悪びれもなく答えたカーリアンの言葉を聞いたランディは溜息を吐き、ティオはジト目でカーリアンを見つめて言った。
「しかし戦闘中に私の動きを見切れるとは。なかなか大した動体視力だ。そしてティオ・プラトー………貴様の活躍には私も予想外だったぞ。」
「ま、これでも実戦経験はそれなりに積んでるんでね。それで………まだ、やんのか?」
「……どうも。まだやるのでしたら、今度はラグタスやラテンニールを呼ばさせてもらいますよ?」
「フフ、今度は私も混ぜてもらうわよ♪」
「フ………まあ、いいだろう。」
ランディとティオ、カーリアンの言葉を聞いた銀は口元に笑みを浮かべて呟いた後武器をしまい、それを見たロイド達も武器をしまった。
「………あんたの強さは本物だ。今の俺達じゃ勝てないだろう。そんなあんたが、俺達に何の用だ?」
武器をしまったロイドは溜息を吐いた後、真剣な表情で尋ねた。
「フフ………ロイド・バニングス。薄々、見当は付いているのであろう?」
「!………………………」
そして銀に尋ねられたロイドは驚いた後、真剣な表情で黙り込んだ。
「え……」
「どういうことですか……?」
「ロイドさんは私達が銀に呼ばれた理由を知っているの??」
銀の言葉を聞いたエリィは驚き、ティオとシャマーラは不思議そうな表情でロイドに視線を向けた。
「お前のことは調べている。どうやら捜査官としてそれなりに勘が働く上、あの”叡智”の教えを受けていると聞く。ならば私の用件もわかるはずだ。」
「ああ、そうだな………あんたの用件というのは―――最初にアルカンシェルのイリアさんに宛てた脅迫状………それについての話だな?」
「クク、その通り………では、その脅迫状の”何”について話があるというのかな?」
「それは………あの脅迫状を送った人物。それは、あんたじゃないんだな?」
「え………!?」
「どういう事だ……!?」
「まさか………」
ロイドと銀の会話を聞いていたエリィやランディは驚き、ティオは信じられない表情で銀を見つめた。
「ふふ、その通り……あれをイリア・プラティエに送ったのは、この”銀”ではない。私の名を騙る何者かというわけだ。」
「……やっぱりか。……捜査をしている最中、どうも違和感があったんだ。伝説の凶手……東方人街の魔人……調べて行けば行くほどその存在感は強くなっていった。だが、それに比べて最初の脅迫状は何というか………あまりにコケ脅しな匂いがした。イリアさんがイタズラだと決めつけてしまうくらいに。」
「ふふ……その通り。イリア・プラティエは天才だ。おそらく直感的に、あの脅迫状が本気で自分を狙ったものではないと気付いたのだろう。だが―――ならば何故、あんなものがアルカンシェルに送られたかという話になる。」
ロイドの話を聞いた銀は不敵な笑みを浮かべて答えた。
「そ、その……よくわからないんですけど。それこそアンチあたりのただのイタズラじゃないんですか?」
そこにノエルが自分の考えを言ったが
「いや、”銀”がこのクロスベルに来ていることを知っている者は限られているんだ。黒月、ルバーチェ、ラギール商会、捜査一課……あとはその関係者くらいだろう。」
「なるほど……そうなると確かにイタズラって線は無さそうですね。」
ロイドの説明を聞き、溜息を吐いた。
「そう……だが脅迫状一つで、アルカンシェルが新作の公開を中止することはありえない。さらに名指しでイリアを狙うと宣告したことについても不可解だ。その結果、捜査一課の介入を招きイリア周辺の安全に関しては万全の体制が敷かれる事になった。それこそ舞台中に狙われても未然に防げるくらいにな。」
「という事は……脅迫状を送ってこの状況を作り上げることで何か別の狙いを達成した………あるいはこれから達成しようとしている……?」
「!ルファディエルさんの推測通りではありませんか!」
銀の話を聞いたティオは考え込みながら呟き、ティオの言葉を聞き、何かに気付いたエリナは声を上げた。
「ほう、”叡智”も気づいていたか………お前達の言う通り、その可能性は高いだろう。―――改めてお前達に依頼する。我が名を騙ったその何者かの企みを阻止してもらいたい。」
「なに………!?」
「私達に依頼……ですか?」
「おいおい。何、ムシのいい事言ってやがる。」
銀の依頼を聞いたロイドとセティは驚き、ランディは目を細めて銀を睨んだ。
「クク……そんな事を言っていいのかな?その誰かが、何を狙っているのか私にも見当は付かないが……ロクでもないことであるのは目に見えているのではないか?」
「チッ……」
「確かにその可能性は高そうね。でも……どうして私達にわざわざそんな依頼を頼むの?あなた自身がやればいいのでは?」
しかし銀の話を聞いたランディは舌打ちをし、エリィは頷いた後、真剣な表情で銀を見つめて尋ねた。
「………………………フフ、こう見えても私はそれなりに忙しくてね。たとえばルバーチェどもの相手とか。」
「っ………やっぱり”黒月”に協力してマフィアと暗闘しているんだな………俺達クロスベル警察が手を出せないことをいいことに……!」
エリィの疑問に答えた銀の話を聞いたロイドは表情を厳しくして、銀を睨んだ。
「クク、そう恐い顔をするな。ギルドも面倒だし、一応民間人は巻き込まぬように配慮しているさ。もっともルバーチェの方がそこまで殊勝かどうかは知らないが。」
「お前………」
「いずれにせよ、我が名を騙って勝手な事をさせるわけにはいかない。依頼を受けるか否か――――答えてもらおう。」
「………わかった。あんたの頼みに応じる訳じゃないが真犯人の企みの阻止には協力しよう。」
そして銀に答えを迫られたロイドは考え込んだ後、依頼を受ける事を答えた。
「ふふ……それでいい。」
ロイドの答えを聞いた銀は口元に笑みを浮かべながら呟いた。
「………でも、どうするんですか?いつ、誰が何をしようとしているのか全く見当も付かないというのに……」
「いつ、というのは心当たりがある。もしその犯人がアルカンシェルに関することで何かを仕掛けてくるとすれば………本公演の初日か、プレ公演だろう。」
「本公演の初日か、プレ公演………」
「そいつは同感だな。やっぱり最高に盛り上がるとしたら本公演の初日になるだろうが……」
「……関係者一同が招待されて、お披露目をするプレ公演も格好のターゲットというわけね?」
銀の話を聞いたロイドは考え込み、ランディは頷き、エリィは真剣な表情で尋ね
(…………何故、アルカンシェルの公演の時に限って、自分が真犯人の狙いを阻止する事ができないのかしら?………そして何故標的でもないイリアの性格をそこまで熟知しているのかしら?………―――――――!なるほど……どうやら銀の正体である人物はアルカンシェルの関係者の可能性が出て来たわね………一番の有力候補は最近アルカンシェルに入ったという”彼女”ね。銀がクロスベル入りしたという時期とも合うし。………フフ、今回の件が終わって上手く行けば銀の正体を暴いて、銀と”取引”ができるかもしれないわね。)
話を聞いていたルファディエルは考え込んだ後、ある事に気付き、不敵な笑みを浮かべていた。
「フフ、その通りだ。お前達に頼みたいのはその両日における警戒行動………捜査一課が裏をかかれた時のため、劇場内を密かに巡回するという事だ。そして、いざ何かあった時は迅速な対処をしてもらいたい。」
「……勝手を言う……けど、筋は通ってるみたいだな。」
「元々あたし達は独自で動くつもりだったしね~。」
「アルカンシェル方面に頼めば劇場内の巡回は問題なさそうね。万が一、一課に見つかったとしてもルファディエルさんがダドリー捜査官に独自行動をすると言っていたから、それで見逃してもらえるしね。」
銀の話を聞いたロイドは溜息を吐いた後口元に笑みを浮かべてシャマーラやエリィと共に頷いた。
「フフ、引き受けてくれて何よりだ。―――それでは私はこのあたりで失礼しよう。朗報を期待しているぞ。」
ロイド達の答えを聞いた銀は口元に笑みを浮かべた後ロイド達に背を向けて呟き
「え……」
「ちょ、ちょっと………」
銀の言葉にロイドとノエルが呆けたその時、銀は走り出した!
「ま、待て……!」
「逃がすかよ……!」
「逃がしません!」
それを見たロイドとランディは仲間達と共に追いかけ、エリナは翼を羽ばたかせて銀を追って行った。しかし銀の足の速さはあまりにも速く、ロイド達は引き離されて行き、銀が逃げた場所―――屋上に到着するとそこには誰もいなかった。
「ここは………」
「どうやら屋上にある鐘楼部分みたいですけど……」
「野郎……どこに行きやがった!」
「ティオ、サーチしてくれ!」
「はい………!アクセス……!」
ロイドの指示に頷いたティオは魔導杖を掲げて、少しの間周辺を探った。
「え……」
「何かわかったのか?」
「……地上のあたりにわずかに反応がありました。どうやら直接、ここから飛び降りたみたいです。」
「なっ……」
「そんな………」
「チッ……化物かよ。」
「人間の身でそこまでできるなんて……」
「もう、あたし達と変わらない身体能力じゃない……」
ティオの報告を聞いたロイド、エリィは驚き、ランディは目を細め、セティは信じられない表情をし、シャマーラは溜息を吐いた。
「その……なんていうか。皆さん、とんでもないヤツを相手にしているみたいですね……」
一方考え込んでいたノエルは真剣な表情でロイド達に言った。
「それにしてもあれほどの身体能力があるなんてね~……フフ、本気だとどのくらい戦えるのかしら?」
その時、階段を昇って来たカーリアンが不敵な笑みを浮かべながらロイド達に近づいてきた。
「………カーリアンさん。何で一緒に追いかけてくれなかったんですか?貴女の身体能力なら、銀に追いつけたと思うのですが。」
「何でこの私がそこまでしてあげないと駄目なのよ。やる気もない奴と戦う気なんてないわ。」
ジト目のティオに言われたカーリアンはつまらなさそうな表情で溜息を吐いて答え
「ティ、ティオちゃん。カーリアン様は私達と違って、そこまでする義理はないんだから、そこまで言わなくても。」
「そうそう。あの野郎の分け身を2体も相手してくれただけでありがたかったッスよ。」
2人の会話を聞いて冷や汗をかいたエリィはティオを宥め、ランディは頷いた後口元に笑みを浮かべて言った。
その後ロイド達はノエルの好意によって、警備車両でクロスベル市内に送ってもらった。
~夕方・中央広場~
「皆さん、お疲れさまです。本当だったら自分も協力したい所なんですけど………」
「ううん、塔の探索を手伝ってくれただけでも十分よ。」
「そうそう、正直助かったぜ。」
「そうですね……ここまで送ってくれましたし。」
「お蔭で帰り道がすっごく楽になったよ。」
「曹長、本当にありがとう。」
申し訳なさそうな表情をしているノエルにエリィ、ランディ、ティオ、シャマーラ、ロイドはそれぞれ声をかけた。
「ふふっ、どういたしまして。でも、何かあったら遠慮なくタングラム門に連絡してくださいね?今日のことは副司令に一通り報告しておきますから。」
「ああ………その時はよろしく頼むよ。」
ノエルの言葉にロイドは頷き
「わかっているとは思うけどリウイ達のクロスベル来訪やイリーナ様の出身の事は話したら駄目だからね?さっきも忠告したけど、これらはメンフィル皇室内の重要秘密なんだから。」
「………正直な所、リウイ陛下とイリーナ皇妃のクロスベル来訪は警備などの関係で見逃したくないんですけどね……」
カーリアンはノエルに注意し、それを聞いたノエルは真剣な表情で考え込んだ。
「ああ、そんなの絶対にいらないわよ。リウイに警備なんていらないし、イリーナ様には私クラスの護衛がついているわ。あなたたちが束になってかかってきても、余裕で勝てるわよ♪というか却ってリウイ達の邪魔になると思うわよ?」
「………そうですね。今日の貴女の戦闘を見たら、本当にそう思えてきました。」
「カーリアンさん。あんまりノエルさんをいじめないで下さい。」
そしてカーリアンの説明を聞いたノエルは複雑そうな表情をし、その様子を見たティオはカーリアンに突っ込んだ。
「そんじゃあ、またな。」
「はい………!それではお疲れ様です!」
ランディの言葉にノエルは頷いた後敬礼し、警備車両に乗り込み、そして運転をして去って行った。
「さて……と。私もここらへんで失礼するわね。」
ノエルが運転する警備車両が去った後、カーリアンはロイド達を見回して言った。
「………お忙しい中、今日は私達を手伝ってくれて本当にありがとうございました。」
「カーリアンさんのお蔭で、塔内の探索も大分楽ができました。ありがとうございました。」
カーリアンの言葉を聞いたエリィはカーリアンに会釈をし、ロイドは頭を下げ
「フフ、またお会いできるといいですね。」
「ええ………カーリアン様はしばらくクロスベルに滞在するのですか?」
セティはカーリアンに微笑み、エリナは頷いた後尋ねた。
「まあね。……それじゃあね♪あなた達のこれからの活躍……期待させてもらうわ♪」
尋ねられたカーリアンは頷いた後、ロイド達にウインクをし、どこかに去って行った。そしてカーリアンを見送ったロイド達は互いの顔を見回して相談をした後、支援課のビルに戻って行った。
その後――――ロイド達はアルカンシェルの関係者に連絡してプレ公演での段取りを詰めていった。その結果、ロイドとエリィが当日劇場内での警戒活動に当たり………ランディ達は劇場外で待機、エリナは劇場の屋上に待機して、空を飛んでいつでも犯人を追えるようにし、さらにロイドの提案により、メヒーシャをプレ公演の際、マクダエル市長の護衛に当てるよう手配した。そしてプレ公演当日――――ロイド達がそれぞれの所定の配置に付き、捜査一課を主体とした刑事達の警備の中、マクダエル市長を含めた招待客たちが次々とアルカンシェルに入り始めた。
「マクダエル市長もお出になったみたいだな…………そういえば、今回の新作に全面的に協力しているんだっけ?」
次々と招待客たちが来る様子を控え室へと続く通路にある扉から見守っていたロイドはエリィに尋ねた。
「ええ、元々おじいさまはアルカンシェルのファンだから。リーシャさんのデビューもすごく楽しみにしているみたい。」
ロイドに尋ねられたエリィは頷いた後、”月の姫”の衣装を身に着けているリーシャに視線を向けた。
「あはは……期待に応えられるといいんですけど。それより………”銀”という人が言ったように本当に何か起こるんでしょうか?」
視線を向けられたリーシャは苦笑した後、真剣な表情で尋ねた。
「………わからない。だが、可能性は高いと思う。捜査一課が警戒しているからイリアさんは大丈夫だと思うけど。」
「そうですか……」
「それよりも………イリアさんに今回のことを本当に伝えなくてよかったの?劇団長も同じ考えみたいだし………」
「はい……いいんです。あの人には――――イリアさんには余計な心配をしないで輝いていて欲しいですから。それが私の………私達全員の願いなんです。」
「君は本当にイリアさんが好きなんだな…………いったい、どうしてそこまで?」
エリィの疑問に微笑みながら答えたリーシャを見たロイドは口元に笑みを浮かべた後、尋ねた。
「ふふ……この劇団には、かなり強引に誘われてしまいましたけど………でも私、嬉しかったんです。クロスベルに来るまで………私は決められた道しか歩いていませんでしたから。」
「え………?」
「だからあの人の演技を見てとても惹きつけられたんです。ああ、こんな風にただ上を向いて力強く輝ける人がいるんだって。ふふ、決して手が届かないものだから憧れてしまったのかもしれませんね。」
「リーシャさん………」
寂しげな笑みを浮かべて語るリーシャをエリィは見つめ、ロイドは考え込んでいたが
「―――手が届かないなんてそんな事はないんじゃないか?」
「え………」
「確かに、今回の君の役は”月の姫”………”太陽の姫”の輝きを受けて映える役かもしれない。でも、素人目から見ても君とイリアさんの演技の良さはそれぞれ別物じゃないかと思った。君は君自身として……いつかきっと輝けるはずだよ。」
静かな口調で語り、リーシャをはげまそうとした。
「そう………でしょうか?」
ロイドの話を聞いたリーシャはどこか期待がこもった様子を見せながらロイドに尋ねた。
「ああ、だからこそイリアさんも君を誘ったんじゃないかと思う。今回の事件……俺達も壁にぶつかったけど何とかここまで辿り着いた。きっと解決してみせるから………だから君も全力で頑張って欲しい。」
「は、はい………!それじゃあ私、そろそろ行きますね。ロイドさん、エリィさん。どうか頑張って下さい。」
「ああ……!」
「ええ、あなたも頑張って。」
そしてロイドの説明を聞いたリーシャは嬉しそうな表情で頷いた後、ロイド達から去って行った。
「さてと……俺達もステージが始まるまでどこか別の場所で待機するか。………ん、どうしたんだ?」
リーシャが去った後ロイドはエリィに提案したが、リーシャが去った方向をじっと見つめているエリィの様子に首を傾げて尋ねた。
「はあ………まったくもう。これで無自覚なんだからタチが悪いというか………」
(………将来、女性達を泣かせるような男性にしないよう、教育しないとね……)
(かかかっ!こんな時にもしっかりフラグをたてるとはさすがはロイドだな♪)
尋ねられたエリィは頬を赤らめて溜息を吐き、その様子を見ていたルファディエルは溜息を吐いた後考え込み、ギレゼルは陽気に笑っていた。
「へ………」
「―――何でもありません。それよりも、あそこまではっきりと約束したんだから。今回の事件………絶対に解決しないとね?」
そして呆けているロイドをジト目で見つめたエリィは微笑んだ。
「ああ、勿論だ……!」
「……そういえばずっと気になっていたんだけど、どうしておじいさまにメヒーシャを護衛に付けたの?ルファディエルさんの推理があったから?」
「あ……うん……まあ、それもあるんだけどね。……念のために護衛を付けておいても損はないだろう?」
「フフ、アーネストさんがいるから別にわざわざメヒーシャに護衛してもらわなくても大丈夫よ。アーネストさん、ああ見えて剣術の腕は結構凄いらしいし。」
「……………………そうだな。(俺の推理が間違っていた場合でも、それはそれでいい………)」
自分の話を聞いて微笑んでいるエリィを見たロイドは重々しい様子を纏わせて頷いた後、エリィから視線を逸らして真剣な表情で考え込んでいた。その後ロイド達は別の場所で待機し、劇が始まるのを待っていた。
そしてアルカンシェルの新作、”金の太陽、銀の月”が開幕した…………!
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