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暗闇を照らす白き日差し【影に身を委ねた一夏】

作者:Bloo-D
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IS学園入学
  第3話 クラス代表決定戦 Ⅰ

 
前書き
なんかハイスピードで小説投稿してる気がしますが、これって良い事なのか?

まあそんな話はさておき、出発進行! 

 
白夜SIDE



HRが終わってから俺は、山田先生に寮について呼び止められた。

真耶「白夜くんは傭兵の立場ですが表向きは学生ですので、3年ほどは学生寮で過ごして頂きますね?」

学生寮?
まあ確かに表向きは学生だけど……

白夜「部屋割りはどうなるのですか?確か話によると、2人一部屋を使うって話を織斑先生からお聞きしましたが?俺のルームメイトは誰になるのですか?」

真耶「それは向こうについてからのお楽しみですよ。
はい、鍵は渡しておきますね。あと、今朝届いた荷物は部屋へと搬入してありますからね」

白夜「そうですか、解りました」

お楽しみね。まあ、ならこれ以上の詮索は不要だな……
本来ならもう少し詳しく聞きたいとこだけど、これ以上は聞く必要は無いと察して俺は学生寮へと向かう。

ーーーーーーーーーーーーーーー

学生寮へ着いたは良いけど……

「白夜くんの部屋はどこかな?」
「あっ、あそこかな?」

女子に後を尾けられる。
くそっ……この俺がストーk…いや尾行されるとは……なんて日だ!
まあいいや……

白夜「ここだな、1025室は」

ルームキーの番号を頼りに部屋へと到着。


≪ガチャッ≫

マドカ「兄さん!」

ってマドカと同じ部屋かよ……そんでお楽しみね…まあ納得しちまうな……

白夜「篠ノ之あたりなら抗議するとこだが、マドカなら文句の言いようが無いな。
これから宜しくな」

マドカ「うん!」≪ニコッ≫

_______________


マドカSIDE



嬉しかった。あの尊敬に値する兄さんと同室になれるなんて、こんな嬉しい事は2度と無いだろう……
これから兄さんの役に立てるように頑張らなくてはな!

白夜「じゃ、俺は荷物の整理をするから」

マドカ「解った。
それと兄さん、学食は夜は7時から8時までで、風呂は男子用は今は修理中で暫くは部屋備え付けのシャワーを使ってくれって話みたいだから」

白夜「そうか。
教えてくれてありがとな、マドカ」≪ガサゴソ……≫

マドカ「うん」

一応兄さんは荷物整理しながらだけど、話を聞いてくれたし感謝もしてくれてるし本当……私にとっては至福の時だ!


≪コンコン……≫

全く……こんな時に誰よ、折角の雰囲気壊す馬鹿は?

白夜「たく、よりによってこんな手の離せん時に来客とはついてねぇな……」≪ガサゴソ……≫

マドカ「私が出るよ」

白夜「すまんな」≪ガサゴソ……≫

本当に……こんな大事な時にやって来るなんて、一体どこの誰よ?
そう思いながら扉のレンズを覗いて相手を確かめてみると……

箒「……」

なんであのあばずれ女が居んのよ、全くもうあいつ殺しちゃってもいいかな?
イヤ駄目ね、まず兄さんが承知しないだろうし……

マドカ「何のようだ一体?兄さんに用なら後にして。
今兄さんは荷物整理で忙しいんだから」

箒「黙れ、貴様如きに用は無い!“一夏”を__!」

≪ダアンッ!≫

マドカ「⁉︎」

白夜「たくあの野郎が……」

よりによって兄さんの逆鱗に触れるとは、無様だな篠ノ之 箒……

マドカ「兄さんは貴様がその名で呼ぶから大層ご立腹だぞ。
その怒り、貴様の命で償えるのか?篠ノ之 箒」

箒「ぐっ!」

フッ……兄さんを怒らせたところで貴様は終わりだぞ、篠ノ之 箒……グフフフフ……


白夜「おいこのあばずれ女!それ以上騒ぐんなら、テメェの喧しい口塞ぐか二度と口が聞けんように殺されたいかどっちだ!これ以上はコッチでも容赦せんぞ‼︎」≪ガチャッ!≫

箒「くっ!」

全く……自業自得だな……

箒「今回はこの辺で勘弁してやる……」

そう聞こえてから外は静かになった、どうやらあのあばずれ女は退散したみたいだ。
兄さんを怒らせたのだから、当然の報いだな……

_______________


白夜SIDE



たく……いつになっても腹が立つぜ!こんなんじゃ幾ら怒りを収めようが足りねぇよ!

マドカ「兄さん、夕食は?」

白夜「要らん、さっきので食う気が失せた。
整理も終わったから、俺は今日のとこはここで寝る」

マドカ「解った」

もう食べる気失せたから今日のところはここで寝るとする。

____________________


白夜SIDE



翌日のSHR


千冬「白夜、お前に言っておく事がある」

いきなり何だ、言っておく事って?

白夜「なんですか?
まさか“試合の件で政府が専用機用意させたいが、都合があってそうはいかないから訓練機かそれを改造したヤツを使え。”っとかですか?」

千冬「実を言うと大当たりだ」

ってあたってんのかい⁉︎

千冬「だがお前が推測した通り、訓練機を改造したISなら企業がお前からの要望に応えて改造してくれるそうだ。
何かリクエストはあるか?」

白夜「そうですね。
ならば基本形状はラファール・リヴァイヴを原型に、武装は長剣2本と短剣が1本で長剣のウチ1本は“摩利支天”っと言う名で、飛び道具にはスナイパーライフル1丁と拳銃が2丁、後出来ればショットガン1丁と手榴弾をお願いします、他にはシールド・ピアーズ(盾殺し)を状況に合わせて展開可能な隠し刃に換装して下さい。後は色に白か金属色を採用するくらいで結構です」

千冬「本当にそれで良いんだな?」

白夜「このリクエストに応えて頂けるのなら」

千冬「解った。政府にはそう伝えおき、IS企業にもそう伝えておこう」

まあリクエストを全部満たしてくれるかはイマイチ心配だが……まっ、あの野郎の相手なら生身でも充分だしな……


セシリア「ほう……あなたのような男風情に専用機を用意出来ないとは随分無様ですわね。
まっ、所詮男なんてそんな__」

千冬「オルコット、そいつの実力がまだ解らんのか?それとも、そいつに斬られない限りはその減らず口は収まらんのか?貴様は」

セシリア「いえ…決してそんなことは__」

千冬「ならグダグダ喋るな、良いな世間知らず?」

セシリア「はい……」≪ガタガタ……≫

全く……いつになっても気にいらねぇ……

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

それから時間は経って昼時の時間帯になったから、マドカに案内されて食堂に入った。

≪ザワザワガヤガヤ……≫

憩いの場なのは解るが騒がしい……もうちょっと静かに飯を食えんのか?たく……


マドカ「ところで兄さん、ISの事は大丈夫ですか?」

白夜「知識ならば問題無い、だが稼動経験が無に等しいからな……」

けど一番大事なのはそこだった。第一知識があっても経験が無ければ話にならない。
けれどISの訓練機は基礎知識の履修がせいぜい6時間を超えない限りは貸し出されないのが条件だ。今は2時間程度しか履修して無いから貸し出せるにしてもまだ先になる。けどそうなれば試合に間に合わなくなるのが一番の懸念だからどうにかしたい。

マドカ「兄さん。私代表候補生だから、私からお願いしてみる。ISの事も任せて」

白夜「そうか、それは有難い」

まあ、代表候補生のマドカが協力してくれるのが唯一の救いだが……

箒「貴様なぞ必要無い!一夏に…いや白夜に教えるのは私で充分足りる‼︎」

こいつが一番ウザい……

マドカ「お前のような兄さんに迷惑かける事しか脳に無い輩なぞに、とやかく言われる筋合いは無いな。貴様の方が兄さんの特訓に必要無いぞ」

箒「なんだと貴様!」

マドカ「なら兄さんを2度も怒らせた原因をつくった篠ノ之 箒とかいう輩は一体どこの誰だったかな?」

箒「ぐっ!」

あ〜あ、痛いとこ貫かれたモンだな……俺シーラナイっと……

マドカ「とにかく、あなたは兄さんの特訓にとって邪魔でしかなんないんだよ。
解ったらサッサと消えろ、このあばずれ女」

箒「おのれ……」

そう捨てゼリフを吐いた箒は悔し気に立ち去って行った。
依怙贔屓したくは無いが……自業自得だな…あいつ……

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

それからその日の授業が終わった放課後。

マドカが代表候補生って立場を使ってアリーナを貸し出して、しかも訓練機のラファール・リヴァイヴを貸し出してくれた上に、マドカの専用機はイギリス製BT兵器を搭載したサイレント・ゼフィルスだからか試合のデモンストレーションにもなるから助かった。正に捨てる神あれば拾う神ありだ。

それから俺はマドカの指導の下でBT兵器の特性の熟知とISの実技経験が同時に出来たから、試合前日までマドカに感謝しきりだった。 
 

 
後書き
問題を起こすしか脳に無いセシリアと箒。特に箒の頑固さは暫くなおりません……てかなおせません……

それはさておき、次回はセシリアとのクラス代表決定戦。
白式ではありませんが白夜の専用機のご登場…… 
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