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戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー

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第五十六話 最終編第二話!巨人は永遠に最下位でいろ!!その十四

「作者の世界ではな」
「日教組然り巨人然り」
「そうした共産主義者っていうかサヨク然りですね」
「この作品世界では日教組とサヨクは消滅してますけど」
「巨人は勝率一割で絶賛最下位驀進中ですしね」
 それも何年も連続してだ、本当に弱い巨人は見ていて楽しい。巨人は負けてこそ人を喜ばせるチームである。
「その巨人がモデルになってるのがこの連中」
「まさに全宇宙の悪ですね」
「その悪との戦い」
「一切手は抜けませんね」
「一人辺り五千のボーナスは事実だ」
 こうした約束は守る悪田部である。
「既に銀行に振り込んでいる」
「有り難うございます、それじゃあです」
「これからもどんどん倒していきます」
「そうしていきますので」
「頑張りますよ」
「その様にな、では私は帰る」
 祖国である日本にというのだ。
「また会おう」
「はい、買って帰ります」
「そうしてきます」
「それで君達の任務は終わりだ」
 ジャスティスカイザーのそれはというのだ。
「無事にな」
「それで後は、ですね」
「大学出て自衛隊に入隊ですね」
「それも幹部候補生学校出てですね」
「三尉からスタートですか」
「そうだ、ちなみにだ」
 ここで悪田部が話すことは。
「自衛隊の幹部の立場は塵芥だ」
「えっ、幹部ですよね」
「幹部って将校ですよ」
「昔の軍隊じゃ平民はそうそうなれなかったですよ」
「社会的地位もありますよ」
「それは昔の話だ」
 かつての欧州の話である。
「確かに欧州はその名残が残っているが」
「日本は違うんですか?」
「兵学校出たらエリート中のエリートでしたよね」
 海軍兵学校だ、入学するには東京帝国大学法学部に合格するより難しかった。尚武道専門学校がさらに難しかった。
「憧れの海軍将校」
「陸軍士官学校もそうだったんじゃ」
「だから自衛隊でもじゃないんですか?」
「幹部の地位高いんじゃ」
「それが違うのだ」
 自衛隊の現実はというと。
「自衛隊はかつての皇軍よりも士官の地位は低く給料も安い」
「えっ、そうなんですか!?」
「地位低いんですか!?」
「あと給料も低いんですか」
「そうなんですか」
「遥かにな」
 戦前の日本軍よりもというのだ。
「むしろ先任下士官の方がずっと偉い」
「ああ、軍隊を実質に動かしている」
「あの人達ですか」
「海自さんの船じゃ先任海曹室で威張ってる」
「あの怖い人達ですか」
「彼等に逆らうことはだ」
 それこそというのだ。
「死を意味する」
「自衛隊の中で」
「そうなるんですね」
「あとベテラン士長も怖い」
 入隊して八年から十年を経ている、だ。
「何かとな」
「ううん、ややこしいですね」
「階級社会でもですね」
「階級以上に年季ですか」
「そうした社会ですか」
「幹部はキャリアだが」
 大学を出てすぐに入ればまさにそうなる。
「しかしその立場は弱いのだ」
「踊る何とかみたいじゃないんですね」
「キャリアマンセーじゃないんですね」
「そうだ、そもそも警察のキャリアの世界はだ」
 それはというと。 
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