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世界をめぐる、銀白の翼

作者:BTOKIJIN
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第一章 WORLD LINK ~Grand Prologue~
  仮面ライダーSPIRITS ~昭和って便利だよね~

変身するライダーと本名を書いていきます。

一号・本郷 猛
二号・一文字 隼人
V3・風見 志郎
X・神 敬介
アマゾン・山本 ダイスケ
ストロンガー・城 茂
スカイライダー・筑波 洋
スーパー1・沖 一也
ZX・村雨 良

です

アマゾンは本名あるんですが「アマゾン」としか呼ばれません。
あとスーパー1の「1」は「ワン」とお読みください。








ただ広がる黒い空間。
黒いと言っても暗いわけではなく、視界ははっきりしていた。

そこに仮面ライダーZX・村雨良はいる。


「この空間はなんだ?バダンの仕業か?」


BADAN
これまで仮面ライダー一号、二号が相手をしてきた「ショッカー」から始まる組織を裏で操っていた大組織。
その組織とは「ショッカー」「ゲルショッカー」「デストロン」「GOD秘密機関」「ゲドン」「ガランダー帝国」「ブラックサタン」「デルザー軍団」「ネオショッカー」「ドグマ」「ジンドグマ」である。
今それらの組織はバダンによって復活させられ、日本各地に展開されている。

そして世界征服の名のもとに、世界中の空軍を潰し、日本を占拠せんとしている。

一号から始まる、二号、V3、ライダーマン、X、アマゾン、ストロンガー、スカイライダー、スーパー1の仮面ライダーたちもまた、各地に散って戦っている。
ZXは各地に向かい、それぞれのライダーと協力して戦っていたのだ。


しかしその途中で、急にこのようない空間に取り込まれたのだ。


「バダンには確か魔法陣のようなものを用いた空間移動があったが・・・これも?」

《良!!聞こえるか!?》

《本郷さん!!》


ZXに本郷からの通信が入る。

《お前もここにいたか》

《お前も・・・ってことは他のライダーも?》

《合流しよう。一人では危険だ》


良は変身を解き、交信を頼りに他の九人と合流する。


「本郷さん」

「良。大丈夫か」

「ああ。でもこの空間はなんなんだ?」

「さっきホッパーを打ち上げたが何もわからない」

村雨の言葉に志郎が答えた。

ホッパーとは「V3ホッパー」という彼のツールのことだ。
打ち上げることで上空に停滞し、そこからの映像を送るのだ。

「それで何もわからないとすると・・・」

「ああ、だから俺たちは待ってるんだ」

「待っている?」

一文字の言葉に良が訊いた。
それに結城が答える。

「バダンにしろなんにしろ、こういったことをするならば意味があるはずだ」

「だからここで待ってりゃ敵さんのほうからノコノコ来るってわけだ」

結城の言葉を茂が継ぐ。

「待ってくれ。「バダンにしろなんにしろ」?こんなことするのはバダンしかいないんじゃ?」

「そうなんだが・・・」

「ガウ・・・ここ、バダンの空間と違う」

アマゾンが何か釈然としないように言った。


「アマゾンのこう、野性じみた・・・というか野性の勘はバカにできない。彼には何か感じるところがあるんだろう」

敬介が説明を入れる。

良は合点がいったようだ。
かといって何が進展したわけでもない。

「とにかく待つしかないってこと・・・か」




「いやいやいや。そんなに待たなくてもいいぜ?仮面ライダー諸君」




『!?』

どこから声がした。

「みんな、あっちだ!!!」

洋が気付き、皆を促す。

その指がさす方向。
そこには「奴」がポツンと立っていた。

「貴様、バダンか!!!」

志郎が叫ぶ。
それに対してどーでもいいように「奴」が答えた。

「バダン?ああ、あんな雑兵と一緒にしないでくれよ。こっちが狙ってんのは「世界」なんだから」

「奴」の言うことは彼らには理解できない。
それでも「奴」の言葉は続く。

「いや、実はそこのZXだけでもよかったんだけどさ、かつての最主要人物がここまでいると不安だし・・・だから全員まとめて殺ることにしますた」

「な!?」

「まあ、さ。だからこう・・・・死んどけ」


ズズズズズズズズズズ・・・・・


「奴」の体が地面にトプン、と沈み消える。

そして地響きとともに大地が揺れ、10人の真ん中が盛り上がっていく。
そこから巨大な「奴」が盛り上がっていく。

皆がバラバラになりそこから離れる。

「奴」の全身があらわになる。
身長は40メートルほど。
姿かたちは全く変わらないが、あまりにもでかすぎる。


「コイツッ!!・・・!?」

一文字が悪態をつき、その表情がきつくなる。

「良!!!!!」

叫んだときにはもう遅かった。

良が転がった先で体勢を整えようとしているところに、「奴」の巨大な拳が迫る。
変身も間に合わない。

その拳は確実に彼を粉砕してしまう!!!!


皆が良の名を叫ぶ。
しかしその拳は止まらない。ここにいる誰にも、止めることはできない!!!



[Gate Open---KAMEN RIDER SPIRITS]



バチィ!!!!


そんな状況において、その拳は弾かれた。
世界最強の男の襲来を告げるその門によって。

「蒔風ぇ!!!!」

「おいおい・・・いきなり展開クライマックスかよ」

「お前は?・・・・」

「オレは蒔風舜。説明している暇はないみたいだな・・・今回はこれで」

蒔風が良の額に指をあてる。
すると、良の頭に情報が流れ込み、すべてを理解した。

「これは・・・あんたは!!!」

「他の人には交信でその情報を伝えてください」

「あ、ああ!!」

「では・・・行きますか?」

「良!!!今の話は・・・本当なのか!?」

他の皆が駆けよってくる。
蒔風に対しては半信半疑だ。

「信じてくれるとありがたいです。でも」

「でも、なんだ」

本郷が蒔風に聞く。
蒔風が意地の悪そうな笑いをして、こう言った。

「このままじゃ全滅ですよ?それに、もしかしたらあなた達のうちの一人でもやられたらそれで世界は・・・・」

「・・・・そうだったな」

「本郷さん?」

「信じよう、君を。力を貸してもらえるか?」

「ハナっからそのつもりです。俺としても、あなた達の力を借りなければキツイでしょうしね」

「みんなは?」

本郷がほかのメンバーに聞く。

「本郷がいいというんだ。オレはいいぜ」

「いいだろう」

「オレもだ」

そういって次々とみなが賛同してくれる。

「じゃあ・・・行くぞ!!!みんな!!!」

「「「「「「「「「おう!!!」」」」」」」」」

「変身だ!!!!」

バウッ!!!
グララララ・・・・

「「ライダー、変身!!!」」「変、身、V3ァ!!!」「大、変、身!!」
「アァァァァマァァァァゾォォォォォォン!!!」「変、身、ストロンガー!!!」
「スカァイ!!変身!!!」「ハァァァ、変身!!!」「変ンンン、身!!!!」

ギュオオオオオオ!!!!
カアアアアアアアアアア!!!!

ババッ、ザッ!!!!


『仮面・・・ライダー!!!!』


ドドドドン!!!!!


栄光の10人ライダーが並び立つ。
その光景に一体誰が「負ける」などという感情を抱こうか。

しかし「奴」は強大。それだけで勝てる相手ではない。
だが、こちらにはこの男がいる!!!

「開・・・翼!!!!」

バッ、ドン!!!


「さあ、行こう!!!」

『応!!!!』


「また簡単に負けるわけにはいかねぇんだよ!!!」

ドゴウ!!

「奴」の体が動く。
その脚がとんでもない勢いで地面を旋回する。

「ぐおおおおおおお!!!!!」

「あの巨体でッ!!」

「なんてぇ速さだ!!!!」

「セイリングジャンプ!!!」

「トオ!!!」

皆が回避する中、空中移動の可能なスカイライダーとゼクロスが飛ぶ。


「衝撃集中爆弾!!!」

ドゴゴウ!!!!

「奴」の顔面に向け、ゼクロスの衝撃集中爆弾が炸裂する。

煙の中から奴の顔がチラリと見える。

「スカァイ!!!キィック!!!!」

その眼に向け、スカイライダーがキックと放つ。

「~~~~~ッハァ、フゥ~~~~~~~ッ!!!!」

それに向けて「奴」が思いっきり息を吹きかける。
その風に煽られ、スカイライダーがバランスを崩す。

「奴」の手が捕らえようと伸びる、が。

「大切断!!!!!」

ズバァ!!!!

アマゾンのその手のカッターによる大切断で「奴」の腕が落ちる。

「ウぬ!!」

「奴」の腕は落ちると消えた。
そして驚くべきことにビュルルルル!!!と「奴」の腕が超速再生し元に戻ってしまった。

「ガウ!?」

「この・・・野性児が!!!」

「奴」が魔導八天を取り出す。
その剣も主に合わせて巨大になっている。

「フン!!!」

ゴゴウ!!!!

その強靭がアマゾンに襲いかかる。

「「アマゾン!!!!」」

スーパー1とストロンガーが同時に叫び、「奴」に攻撃する。

「エレクトロファイヤー!!」
「チェーンジ!!エレキハンド!!!」

ストロンガーはその手から放たれた電撃を地面から
スーパー1は直接に「奴」に向けて電撃を放つ

その電撃に「奴」の動きが本当に少し鈍る。
しかし「奴」はその程度で止まることはない。

「「ライダァーーー!!!!ダブルキィック!!!!」」

ドドドガガァ!!!!

その剣の横っ面を一号、二号のダブルライダーのキックが命中する。
それによって「奴」の剣がずれ、アマゾンが回避に成功する。

「大、回、転、スカイキィック!!!!」

そこにスカイライダーの回転キックが「奴」の額に当たる。
「奴」が少しよろける。

さらに

「ゼクロスキック!!!!」

ゼクロスのキックが立て続けに炸裂し、「奴」の巨体が後ろに仰け反る。

「ぐ・・・この!!!虫けらが・・・・!!!!」


「ロープアーーーム!!!!」


ライダーマンのロープが「奴」の足が巻き付く。
体勢を整えようとしたところにそれである。

「奴」が大地にむかって倒れていく。

そこに背中からバッ、とV3が現れる。

「V3ィーーーー!!!!」

ダン、ガン!!!!

「反転キィック!!!!!」


ドガッ、ガァァ!!!!

一度、二度と左右の足で立て続けに蹴り、最後に一撃を当てる「V3反転キック」によって倒れかけた奴の体が真っ直ぐに起き上がる。

その首元に、しがみつくようにがっしりとつかむ腕。
そこにいるのは、Xライダー。

「真空・・・地獄車ぁ!!!!」

「グッ、おおおおおおお!?!?!?」

ズゴオオオオオオ!!!!!

Xライダーが「奴」の巨体を持ち上げ、そのまま回転し、「奴」を頭から何度も何度も大地に叩きつけていく。
叩きつけてはまた上昇し、叩きつけて上昇の繰り返し。
その形はまさに「地獄車」!!!

ドゴンドゴンドゴンドゴン!!!!・・・・

その回転、威力に「奴」の脳味噌が揺さぶられる。

ドダァッン!!!

Xが「奴」から離れ、「奴」の体が叩きつけられて跳ね上がる。

そこにスカイライダーとスーパー1、ストロンガーがキックを放つ!!!

「スカイドリルキック!!!」
「スーパーライダー閃光キック!!!!」
「チャージアップ!!!!超電スクリューキック!!!」

ド、ド、ドン!!!!

立て続けの猛攻

それでも「奴」は着地し、上半身がだらりと下がる。

「・・・・めるな」

ドン!!!

「舐めるな貴様ら!!!」

「奴」の体が起き上がり、全身から波動を放つ。
それにより全ライダーが吹き飛ばされ、地面を転がる。

「ぐっ・・・あれだけ食らってもまだこれだけの力が・・・・」

「蒔風!!!切札の準備、できてるよな!?」

「ああ!!!」


蒔風がその答えに発動させる!!!


【KAMEN RIDER SPIRITS】-WORLD LINK- ~WEPON~


「全員、パワーをゼクロスに!!!」


「そうか・・・バラバラなら無理でも!!!」

「一つにすれば!!!」


ギュオオオオオオオオ!!!!!


9人ライダーのベルトが回る。
そのエネルギーが、ゼクロスに!!!!


「おおおおおおお!!!!」


「奴」がそこを踏みつけようとする。

「さ、せ、る、かぁ!!!!超・絶!!!畳返しィ!!!!!」


ダバン!!!!ズッ、ドゴゴゴゴォ!!!!!


その畳返しはいつもの物とは違った。
なによりその大きさが桁違いだ。

「奴」と同じぐらいの大きさの畳返しが、起き上がってくる。
しかしさすがにそれだけの重量は持ちあがらないのか、途中で減速する。

「ハッ!!見かけだお・・・」

「まだまだまだまだぁ!!!!!」


蒔風が畳返しの背に向かって跳び、中腹辺りで滞空する

「おらおらおらおらおらおらおら!!!!!」

ドッドンドンドンドンドンドンドンドンドン!!!!!
ドドドドドッドドドドドドドオドドドオドドオ!!!!!!

そこでものすごい回転速度と威力をもって、連続して蹴りつける!!!!

勢いをなくしていた畳返しが再び持ち上がる!!!!

「おおおおお!?ってか、この程度余裕で砕けるわ!!!!」

「奴」の拳が目の前の壁を砕こうとする。
しかしそれが当たる前に、蒔風が蹴り砕いた。
それはもはや爆発したといってもいいだろう。

恐ろしいほどの量の岩石が「奴」を打ちつける。

「俺様の楽々勝利タイムが簡単に終わってたまっかい!!オレがどんだけお前にボコられたと思ってんだ!!!!」



ゴオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!

そして下方で果てしないほどの熱量を携え、ゼクロスが立ちあがる。

「終わったぞ・・・・決着をつける!!!!」

「行ったれェ!!!!」


【KAMEN RIDER SPIRITS】-WORLD LINK- ~FINAL ATTACK~


「おおおおおおお!!!!!」


蒔風が気合を込めて能力を施行する。

「奴」に埋め込まれた岩石が土惺の力で「奴」ごと浮き上がっていく。

「行けえ!!!ゼクロス!!!!」

「おお!!!!」

蒔風が「奴」の巨体を高速回転させる。

ゼクロスが力を右足に集め、回転キックを「奴」の回転の中心に減り込ませる!!!

そのキックは・・・・「孔」を「穿つ」!!!!

「ゼクロス!!!!穿孔キック!!!!!!」

ドギュアアアアアアア!!!!!!
ズムッ、ボッ、ギャアアアアアアアア!!!!!


「奴」の腹を貫き、その回転で内臓を引き裂いたゼクロスが「奴」の背から飛び出る。


「・・・・機械仕掛けの化け物どもめ・・・」

「奴」は散り際に呟く。
それに蒔風が反論する。

「たしかに彼らは機械の体だ。だが、誰よりも「人間」やってんぜ?」

「蒔風・・・・・」

「くぁああああはははっはははははは!!!!」


「奴」が消える。

同時に、この空間もうっすらと消えていく。
仮面ライダーたちも、元いた場所に戻されるようだ。

「お別れのようだな」

「たしか・・・次の世界だったか?」

「もう行くのか?できれば我々と共に・・・・」

「すみません・・・オレにはオレの、戦いがあるんです」

「・・・そうか。達者でな」

「ええ。希望があれば、いかなる窮地でも活路は見い出せます」

「そうだな。ではみな、行こう!!!」

『ああ!!!』

ヒュン!!!!!

彼らが消える。
元いた地区に戻ったのだ。

「オレも行くかな。いや、今回はいきなりでキツかったなァ・・・・」

[Gate Open---KAMEN RIDER SPIRITS]

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海辺

そこに立つ母と子

少女はまさに今、「ゴール」を果たそうとする

そこに降り立つ翼人が開く新たな未来とは・・・・・




to be continued

 
 

 
後書き


アリス
「本当に一話完結ですか」

いや、このマンガ熱いよ?
マジ熱い。
かっこよすぎるよ仮面ライダー!!!

前回も言いましたが、原作がまだ途中です。
どこのタイミングで蒔風を放り込めばいいのかわからなかった。

だからどの時期に蒔風がやってきたかは明言しません。
とにかく「蒔風が来て「奴」を倒した」ということで。


アリス
「それにマイナーですしね」

そうなんですよね・・・・
でも昭和ライダーも出したかったし・・・・




【仮面ライダーSPIRITS】

構成:"ライクル"60%
   "LOND"40%

最主要人物:村雨良(仮面ライダーZX)

-WORLD LINK- ~WEPON~:全ライダーのパワーをゼクロスに

-WORLD LINK- ~FINAL ATTACK~:蒔風と共同作業による超ゼクロス穿孔キック




と言っても、他のライダーを殺しても世界崩壊にはつながりますけどね。
ゼクロスなら一発、ということです。

アリス
「なるほど。それにしてもみなさん蒔風に対して納得するの速くないですか?」

それが昭和の意気込みさ!!!
タイトルにも書いてあるだろ?

アリス
「「めぐ銀」史上最悪のタイトルですね」






アリス
「次回、夏の海、ゴール」

ではまた次回





にははっ 
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