戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
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第五十六話 最終編第二話!巨人は永遠に最下位でいろ!!その十一
「だから俺達の出番はなし」
「この最終編に入ってから」
「この展開のままは嫌なんですよ」
「主役ですから目立ちたいんです」
本当にそうした理屈に尽きる。
「敵が来たら」
「その時はですよ」
「今度こそ俺達の手柄にしないと」
「ボーナスも入らないですからね」
そちらのことでも問題だった。
「本当にそろそろ敵を倒さないと」
「どんな手を使っても」
自分達のものとなる手柄をというのだ、そう話しているとだった。
不意にだ、その二人の前にだ。実におあつらえ向きのご都合主義でだ。
ジャビッド星人の親衛隊が来た、あの両手を耳に合わせて膝を横に屈めて言った。
「ジャビーーーーーーッ!!」
「あっ、昭和四十年代の巨人のユニフォームか」
「ビジター用のな」
ユニフォームの色が水色である。
「懐かしいな」
「五十年代もこの服だったな」
「昔はビジターは水色だったんだよな」
「覚えてる人は覚えてるな」
多くのチームがビジターのユニフォームは白が水色になっていたのだ。
「で、それをか」
「親衛隊は着ているんだな」
「作者が咄嗟に思いついた服だな」
「これにしようってな」
「その通りだ」
その親衛隊から一人出て来た、見れば。
左右の目の感じが違っていて髭を生やした痩せた顔だ、ある巨人ばかり賛美しているテレビで喚いてばかりの偉そうな男そっくりの顔だ。
「俺はリテー親衛隊中佐だ!覚えておけ!」
「覚えか、馬鹿野郎!」
「というかまた作者が嫌いなタレントモデルかよ」
「テリー○○だな」
「いつも偉そうに言ってるんだよな、こいつ」
「矢口○○の不倫は旦那が悪いとか言ったりな」
「ハリケンレッドの騒動でも偉そうだったな」
果たしてハリケンレッドを演じていた人の何を知っていたのだろうか。
「テレビに出てるから偉いって勘違いしてんのか?」
「それは大きな間違いだぞ」
「そいつをモデルにしたんだな」
「また大概だな」
「親衛隊とはだ」
その作者が嫌いなタレントに似ている親衛隊の将校はさらに言った。
「将軍様をお守りしているのだ」
「ああ、ジャビット星人の国家元首か」
「究極の独裁者なんだな」
「それこそ読売民主主義人民共和国の将軍様みたいな」
「そんな感じだな」
「偉大なる将軍様はだ」
ここでその将軍様への賛美が三時間分行われた。
「こうした方なのだ」
「長えよ、おい」
「作者描写全部カットしたよ」
「長いだけで意味がない賛美ばかりだったからな」
「夕刊フジの記事並に中身なかったからな」
それでカットした、ついでに言うと発言もこの新聞紙と大体同じであった。
「完全カットだよ」
「読者も気にしないでくれよ」
「俺達が今からこいつ退治するからな」
「それで忘れろ」
「ふん、俺を誰だと思っている」
リテーは小者そのものの発言を行った。
「俺は親衛隊中佐だ!」
「だからそれがどうしたんだよ」
「親衛隊が何だってんだよ」
「悪の組織のエリート部隊だろ」
「所詮そうだろ」
「やられ役はやられ役なんだよ」
「雑魚でしかないんだよ」
二人はリテーにこの真理を突きつけた。
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