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第四幕その十一

「最高のオムライスじゃ」
「これを朝から食べるんですね」
「今から」
「これを食べればお腹一杯じゃ」
 それこそというのです。
「だからな、これからじゃ」
「はい、食べて」
「そしてですね」
「今日も遊ぶんですね」
「そうするんですね」
「そうじゃ、遊ぶにはな」
 まず、というのです。
「食べてからじゃ」
「それじゃあですね」
「今から」
「うむ、いただきますじゃ」
 王様が音頭を取ってです、そしてでした。
 皆でいただきますをしてから食べました、そのオムライスの味は。
「あっ、確かに」
「チキンライスも美味しくて」
「オムレツの生地もよくて」
「これはまた」
「そうであろう、このケチャップもな」 
 オムライスの上にかけているそれもというのです。
「実によくてな」
「いや、いいですね」
「ケチャップも美味しいです」
「それに量も多くて食べがいもあって」
「最高ですね」
「シチューもね」 
 王子はこちらのお話もしました。
「食べるといいよ」
「あっ、こっちも」
「確かに美味しいですね」
「いいトマトですね」
「お野菜もじっくり煮込まれていて」
「鶏肉も味付けよくて柔らかくて」
「かなり美味しいね」
 にこりと笑って言う王子でした。
「こちらも」
「ケチャップもこのシチューもトマトですね」
 カルロスは王子にこのことを聞きました。
「そういえば」
「うん、そうだね」
「このトマトも」
「トマトはいいお野菜だね」
「色々と使えますね」
「こうしてね」
「ケチャップだけでなく」
 そしてです。
「シチューにも」
「他のお料理にも使えてね」
「いいお野菜ですね、本当に」
「カドリングのトマトは特に赤いから」
 それだけにというのです。
「食欲もそそるしね」
「カドリングの赤ですね」
「どうかな、この赤いトマトは」
「赤さが余計に食欲もそそりますし」
 カルロスは笑顔で応えました。
「いいですね」
「ではね」
「はい、オムライスもシチューも楽しんで」
「朝をはじめよう」
「苺もよいぞ」
 王様はデザートのそれも忘れていません。 
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