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役職?召喚魔術師ですがなにか?

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俺を愛しry

 
前書き
たいへんお待たせして申し訳ありませんでした。
これからも遅くなってしまうこともありますが、書き続けていくつもりですので、どうぞよろしくお願いします。 

 
「おおらぁ!!」

「ぬぅうううん!!」

方や蹴り技で相手を攻める犬耳の男性。
方や上半身裸でその蹴りを受け止める暑苦しい男性。
汗が迸るBでLっぽいその光景は、見ていて薔薇を投げ込みたくなる絵面だろう。
しかし―――


「やっ!」

「はぁっ!」

方や美しく舞い踊るように剣劇を繰り出す金髪の少女。
方や迫り来る剣劇を剃らしつつ反撃に出る騎士甲冑の少女。
暑苦しい男どもの戦闘とは掛け離れた美しい光景は、見ていて百合百合しいのに安心感があるのは何故だろう?

「沈めこらぁ!!」

「おっふぅ!もっとだ!もっとこい!」

「汗かきすぎだろコイツ!?
さっきから俺の攻撃が当たっても滑るんだけど!」

「愛が足りない!もっと熱くなれよぉ!」

…この大量に汗をかいて応戦する男、【不屈闘士レイレイ】は、殴られる度に顔を赤くしてテンションをあげてくる。
マジで逃げ出したくなる光景だが、修行と言う面で見てみれば、成果が上がっているので止めるのも躊躇われる。
まぁやっているのが俺ではないところが救いなのだろう。

「はい終了ー」

開始から一時間。
休憩挟んでから昼食で午後は自由。

「なぬ!?まだまだやれますぞ!」

「休憩挟むんだよ!つーか汗拭けよ!」

一週間ほど前に弟子入りしてきたベート君は、レベル5になることができ、喜んでいる様子。
まぁレベルが上がったところでレイレイの防御を抜けないのは痛いところではあるが。
つーか0なのに抜けないっておかしくね?

「まだ、届かない…」

「いえ、段々と追い詰められて来ています。
これは私の出番も終わりが近いでしょう」

そしてアイズちゃん。
強さに貪欲と言うか、日に日に実力の向上が視られる女の子だが、最近強くなってきたのがわかると同時に、ムキムキにならないか心配です。
しかしクイーンズ・ナイトも辛くなってきていたか。

「じゃあ何時も通り汗とか流して飯を食いに行きなされ。
俺、ちょっとやることあるから」

「どっか行くのか?」

「ああ。ちょっとギルドに」

「大変だね、団長…」

「変わってくれても良いんだぞ?」

「あのチビに言えばいいじゃねぇか」

「言ったら怒るから出来ないのです」

異次元空間を解除し、ソーマ・ファミリアのホールに戻す。

「さて、じゃあまた明日。
今日の午後は無しだから、即席の予定立ててゆっくりしといてくれ」

「了解」「わかった」

二人は了承し、シャワールームへと向かっていった。







「だから、何度言えばわかるんですか!?」

バンッと机を叩いて怒鳴るのはエイナ・チュールである。
なんか俺がここに来る度にキレてない?

「冒険者が冒険するのはダメって言ってるじゃないですか!」

「冒険を目的とした者を冒険者と呼ぶのに冒険することを否定するとは…」

「講義の時に言いましたよね?!」

「その一!冒険者は鉄則を守るべきである!」

「覚えてて何でやらないんですか!」

「やれば出来る子は基本的にやらないことが多いから!」

「黙りなさい!」

全くこの人は、と、エイナは溜め息を付きながら剛を睨む。
もう何回目かに及ぶこの討論は、ギルドにおいて恒例となりつつある。
回りでは「またか」とか「お、やってるなぁ」と言う声が聞こえて来る。
その度にまた、エイナのこめかみに青筋がたつのだから、剛からすれば迷惑である。

「良いですか?「良くないです」聞きなさい!」

全く反省しないこの男に、いい加減担当を変えてもらいたいと思うエイナである。

「タケルさんはもう少し慎重になるべきです!
レベルだって1のままだし、噂だとロキ・ファミリアを倒したとか言われていますが、誰も信じていませんからね!?
そういった満身が、自身の身を滅ぼすと言うことを分かってください!」

「いや、それの真実は別に知らないけど、ダンジョンに入りはじめてもう半年は経ってるんだからさ、少しは認めてくれても良いんじゃないですかね?」

「駄目です!と言うか、何で40階層に到達しているのにまだレベル1なんですか!?
逆におかしいですよ!」

「ほら、世界はこんなはずじゃないことだらけだとクロノさんが…」

「誰ですかクロノさん!」

話し合いは30分くらいで終わる。
何故ならエイナはその時間に昼休憩を取るからだ。

「あ、ほら。そろそろ昼じゃないですか。
あまり俺にばっか構ってると、休憩時間無くなりますよ?」

「貴方が真面目なら気苦労だって減るんです!
いい加減自覚してください!」

「いやそんな、俺が大切(心配的な意味で)だからってそこまで…」

「誰がそんなこと言いました!?」

「えっ…そんな、僕はエイナさんをこんなに(めんどくさいと)思っているのに…エイナさんは僕を…」

「は、はぁ!?
き、急に態度を改めても見逃したりしませんからね!」

何故なのか、顔を赤くして怒るエイナ。

「見逃したりしないって…やっぱりエイナさんは優しいですね。
でも僕、エイナさんに(問題ないと言う意味で)認めてもらいたい一心で頑張っているんです」

「うっ…」

「それに、エイナさんが僕以外の冒険者も受け持っているのを知っているんです。
僕だけに構わないで、そちらの人も応援してあげてほしいって思います…僕、まだレベル1ですし…」

「そ、そうね…でも、貴方は今が大事な時期なの。
それを自覚して、無理のない範囲でダンジョンに潜るって私と約束して欲しいんです」

「っ!わかりました!
僕、無理だけはしないって約束します!それじゃ!」

言うだけ言って走り出す剛。
後に残されたエイナは暫く放心した後、呟くのだった。

「…ホントに大丈夫かしら?」

実行したことが嘘ではないと知るのは、まだまだ遠い。







「あーめんどくさかった。
レベル1だって頑張れるんだから融通してくれたっていいじゃんかよ」 
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