詩集「棘」
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青空にそぼ降る涙雨
今、君の隣にいるのは誰?
なんて…恐くて聞けないね…
どこまでも透る春の空でも
心には淋しい雨空映す…
砕けた時間に黄昏て
どんなに欠片を集めても
もう元には戻らないって…
とっくに知ってるでしょ?
青空にそぼ降る涙雨
待つしか出来ず 心も折れて
刹那の時さえ重ならず
いつもずっと恋しく焦がれ
今日も また…
もう僕のことなんて要らない?
いつか…答えは出るのかな…
ささやかに紡がれた思い出も
君にはきっと無用なガラクタ…
宵闇の夢に身を委ね
どれほど心を焦がしても
ただ月日に流されるまま
生きるしかないのかな…?
青空にそぼ降る涙雨
君は遠く ここにはいない
擦れ違うことのない今日も
僕は一人 透き通る空…
見上げてる…
諦めよう…それでも愛しく…
忘れよう…想いは溢れ出し…
どうしてこんなにも…
青空にそぼ降る涙雨
ただ静かに濡れるがままに
痛む胸にさえ染み込んで
涙となって…いつかは空へと
還るだろう…
青空にそぼ降る涙雨
待つしか出来ず 心も折れて
刹那の時さえ重ならず
いつもずっと恋しく焦がれ
今日も また…
一人きりで…佇んで…
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