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英雄伝説~光と闇の軌跡~(3rd篇)

作者:sorano
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第116話


~幻影城・異空間~



「全員、俺に続け!!」

「みなさん、私に続いて下さい!!」

「エイドスよ……我らに戦いの祝福を……!♪~~」

「ルリエンよ……我等に光の加護を!防護の聖域!!」

「四季よ!私達に加護を!オメガ・ゾディアック!!」

戦闘が開始されるとヴァイス、リセル、リース、シルフィエッタ、ノイは技や魔術で仲間達のさまざまな能力を上昇させ

「参る………シュトルムランツァー!!」

「剣技―――裏疾風!!」

シルフィアとセオビット、ナユタは敵に突進しながら攻撃し

「これでも喰らえやっ!ホーリーショット!!」

「受けなさい!深淵剣!!」

「水よ、行け………!連射水弾………!!」

ケビンとマーリオンは矢や魔力弾を放って、ダメージを与え

「行け!………インフィニティスパロー!!」

「ハアッ!玄武の地走り!!」

「魔導の力、思い知りなさい!!」

リースは法剣の刃を飛び回らせ、ヴァイスは剣を振るって衝撃波を放ち、リセルは砲剣の砲口から連続する砲撃を放ってダメージを与えた!

「――――――!」

一方敵――――アニマ=ムンディは詠唱らしき行動をした後、すぐに詠唱を終えた。すると異空間の上空よりケビン達を包囲するかのように7本の柱が戦場の端に現れ、さらに敵は障壁を展開した!

「そらっ!槌の光霞!!」

「光の精霊よ、力を貸して!贖罪の聖炎!!」

「行きます………デネカの大海………!!」

一方次の魔術の詠唱を終えたケビン、シルフィエッタ、マーリオンは魔術を放ち

「そこです!ホーリーフェンサー!!」

「剣技――――神風!!」

「受けてみよ!神極聖光剣!!」

「切り刻んであげる暗礁!8連斬!!」

「邪魔だ!ロードアルザ!!」

「剛進突破剣!!」

「クリスタルランス!!」

リース、ナユタ、シルフィア、セオビット、ヴァイス、リセル、ノイも続くように攻撃した。ケビン達の怒涛の攻撃を受けた敵だったが、障壁に阻まれ、敵はダメージを受けていなかった!



「なっ……!?」

「障壁か………!」

自分達の攻撃が通じていないことに気付いたリセルは驚き、ヴァイスは真剣な表情で叫び

「………恐らく先程召喚した柱が障壁の要になっていると思います!なので、柱を全て破壊すれば障壁はやぶれるはずです!」」

シルフィエッタは周囲にある柱を見て判断し、助言した。

「!………みなさん………気を付けて下さい………柱が……何かの力を……溜め始めています………!」

一方7本の柱達が全身に何かの力を溜め始めた事を見たマーリオンはケビン達に警告し

「だったら、溜めた力を放つ前に仕留めるわよ!」

警告を聞いたセオビットは提案した。

「待って!ここは私に任せてなの!季節を運び、時には大地を、海を、空を荒らす風よ………今こそ吹き荒れよ!暴風のルーン!!」

するとその時ノイがマスターアーツ――――暴風のルーンによる魔法反射の結界を全員に展開した。

「―――――――――!!」

一方何かの力を溜め終わった柱達はそれぞれエネルギーをケビン達に向かって放ち、そして地面から膨大な魔力の衝撃波を発生させた!しかし、ノイが放ったマスターアーツの魔法反射の結界によって柱達の魔法一斉攻撃―――セプトクライシスは跳ね返され、7本の柱達は同時に石になった後砕け散った!すると

「―――――――――!?」

障壁を展開していた敵は暴れた後、障壁は消え、そして巨大な光の翼を自分の背に顕させた!

「!障壁が………!」

「よっしゃ、これなら攻撃が再び通るな!ありがとな、ノイちゃん!」

その様子を見たリースは驚き、ケビンは頷いた後口元に笑みを浮かべてノイに視線を向けてお礼を言った。

「………………」

一方敵は片腕を上げて、空間全体を輝かす光を放った!するとケビン達に付与されていた能力上昇効果は打ち消された!

「エイドスよ……我らに再び戦いの祝福を……!♪~~」

「ルリエンよ……我等に光の加護を!防護の聖域!!」

「行きます………錬剣・広範囲………!!」

敵が放ったクラフト――――邪光波セナーデュウによって能力上昇を打ち消された後、リースとシルフィエッタ、マーリオンはクラフトや魔術で再びさまざまな能力を上昇させ

「熱き夏の力よ……私達に勝利を!勝利のルーン!!」

ノイはマスターアーツに切り替え、仲間全員の攻撃力を大幅に上げ続けた!

「………………」

一方敵は何かを溜める動作をし

「くらえ!アルティウムセイバー!!」

「行くわよ――――5段斬り!!」

「真空………斬!!」

「竜殺しの剛剣!!」

「海星斬り!!」

シルフィア、セオビット、ナユタ、ヴァイス、リセルは次々と技を放ってダメージを与え

「我が深淵にて煌めく蒼の刻印よ…………天に昇りて煉獄を照らす光の柱と化せ…………走れ!空の聖槍!!」

ケビンは無数の聖槍を放って、大ダメージを与えた!



「―――――――!!」

そして溜める動作を終えた敵は異空間から巨大な槍を召喚し、戦場に落とした!すると槍は回転しながら地面へと埋まって行き、戦場全体に竜巻を起こした!敵が放ったクラフト――――魔蒼弓ナグ・ルブによってケビン達全員はダメージを受けたが

「今、助けたる!そらっ!!」

「エイドスよ………我らに癒しの祝福を!♪~~」

「慈悲の光よ、我等を包みたまえ………癒しの風!!」

ケビン、リース、シルフィエッタがクラフトや魔術で自分達や仲間達の傷を回復し

「お返しなの!ネメアス!力を貸して!ロードインフェルノ!!」

「火の精霊よ………今こそ真の力をここに顕せ!メル=ステリナル!!」

「―――――!?」

マスターアーツを発動し続けたノイは発動を中断して、シルフィエッタと共に高威力のアーツや魔術による炎を放って、敵を怯ませ

「光になりなさい!神極聖光剣!!」

「剣技――――裏疾風!!」

「そこだ!ロードケニヒ!!」

「見えた!精密砲撃!!」

その隙を逃さないかのようにシルフィア、ナユタ、ヴァイス、リセルは追撃し

「深淵なる闇よ!ヴォア・ラクテ!!」

「水よ………デネカの大海………!!」

「光に呑まれろや!槌の光霞!!」

「浄化の焔よ!槌の光焔!!」

前衛の仲間達が攻撃している間に詠唱を終えたセオビット、マーリオン、ケビン、リースは魔術を次々と放って敵にさらにダメージを与えた!

「――――――――!」

攻撃を受け続けた敵は反撃に自らに仇名す者達全員に無数の時の刃を放つクラフト――――時魔ズウォルデルを放って、ケビン達全員にダメージを与えたが

「大地を、海を、そして四季を見守りし空よ………私達に汝の慈悲を!セレスティアル!!」

ノイが最高位の回復アーツを放って自分を含めた仲間達の傷を全て完全回復させた!



「―――――――――――――――!!」

クラフトを放ち終えた敵は自らの核らしき部分に膨大なエネルギーを溜め始めた!

「!!この力は”聖痕”の………!みんな、あれを撃たしたら、あかん!」

敵が溜め続けている膨大なエネルギーから自分にとって馴染み深い力―――”聖痕”の力を感じ取ったケビンは全員に警告し

「なら、全員で総攻撃をかけて妨害するぞ!リセル、ついて来い!」

「はい、ヴァイス様!」

警告を聞いたヴァイスは全員に号令をかけた後リセルと共に敵に向かい

「輝け!星の力!」

ナユタは自らの武器―――スターブレードからすざましい光を放った後、ヴァイスとリセルに続くように敵に向かった。

「「ハァァァァァァァァ………!!」」

そしてヴァイスとリセルは同時に斬撃による衝撃波を連続で放ち

「ヤァァァァァァ………!!まだだっ!」

ナユタは敵の巨体を次々と飛び移って疾風迅雷の攻撃を次々と加えていった後、天高くへと上昇した後剣に稲妻を宿らせ、そして剣を下に向けて落下した!

「「ロードストライク!!」」

連撃を続けたヴァイスとリセルは最後に強烈な一撃を同時に放って、大ダメージを与え

「翔旺神影斬!!」

上空から落下して来たナユタは敵の頭に剣を刺して、すざましい雷の衝撃波を起こしてさらに大ダメージを与え

「我が奥義……受けてみよ!神極聖乱舞!!」

そしてシルフィアはすざましい乱舞技を放って、3人に続くようにさらに大ダメージを与えた!

「みなさん、下がって下さい!」

「でないと巻き込まれるわよ!」

一方ヴァイスの警告を聞き、次の魔術の詠唱や攻撃の動作をマーリオンと共に終えていたシルフィエッタとセオビットは警告し

「「「「!!」」」」

警告を聞いたヴァイスとリセル、ナユタ、シルフィアは後衛の仲間達がいる場所まで下がり

「私の真の力に呑まれなさい!妖魔の目覚め!!」

「大地よ………森よ………今こそ我が呼びかけに応えて!森羅万象!!」

「虚空を伝う言霊が呼び醒ます、海竜の支配者の無慈悲なる顎……!タイダルウェイブ………!!」

シルフィエッタとセオビット、マーリオンは同時に強力な遠距離攻撃を放った!

「ハァァァァァ…………!」

一方ノイは真の姿に変化し

「これで終わらせるの!雪月風花!!」

3人の強力な遠距離攻撃を受け続けている敵の中心に超越した大爆発を起こした!そして煙が晴れるとそこには全身ボロボロでありながらも力を溜め続けている敵がいた!



「なっ……まだ生きてたの!?」

敵の様子を見たセオビットは驚き

「魔術ができる者達は協力して結界を展開してくれ!他の者達は敵の攻撃に備えろ!」

ヴァイスは仲間達を見回して指示をした。そしてヴァイスの指示によって仲間達はそれぞれの行動に移っていたが

「……みんながここまでしてくれたんや………最後は俺の手で決めたる。オォォォォォォォ――――――――ッ!!」

ケビンは行動せず、決意の表情で敵を睨んだ後、光の”聖痕”を背中に顕した!

「……私を忘れないで、ケビン。」

そこにリースが静かに近づいて来て微笑み

「リース…………」

「私も姉様を解放する為に力を貸す。だから最後は2人で一緒に倒そう。」

「………せやな………」

そしてリースの言葉に頷いたケビンはリースに近づき、そしてリースと身体を合わせた。ケビンと身体を合わせたリースは片手をケビンが持つ手に重ね、ケビンに自分の魔力や気力、さらに無意識に”性魔術”で得た”光の聖痕”の一部の力を流し始め、そして2人は祈り始めた!

「「我が精神の水底に眠りし千の悔悟と不朽の祈りよ…………」」

2人が祈り始めると”ウルの聖槍”がケビンのボウガンに装着され

「「光と闇が相克し、相滅しあう永劫の円環を解き放ち、新たなる刻の軌跡となり………そして未だ知らぬ明日へ………」」

2人が祈りを終えるとなんと”ウルの聖槍”は光と闇の力を纏った!

「―――――――――――――!!」

一方”聖痕”の力を溜め終えた敵は両翼で天高くへと舞い上がった後、膨大に溜めた”聖痕”のエネルギーを解き放ち、戦場を破壊するSクラフト――――”聖痕砲メギデルス”を放った!”聖痕砲メギデルス”による膨大な”聖痕”のエネルギーがケビン達に襲い掛かった!しかし!



「「翔けよ!創刻の神槍!!」」



光と闇の力を宿した”ウルの聖槍”がボウガンから放たれ、”ウルの聖槍”は膨大な光と闇を纏って螺旋を描きながら巨大な槍となり、”聖痕砲メギデルス”による膨大な”聖痕”のエネルギーを切り裂き、そして敵の核の部分に命中して超越した大爆発を起こすと同時に天をも貫く蒼き光の柱が上がった!

「―――――――――――――――!!??」

”光の聖痕”と、”光の聖痕”を持ちし者と結ばれた者が互いの力を相乗して放たれる神槍――――創刻の神槍エアを受けた敵は断末魔を上げて、暴れながら光と共に消滅した!そして敵――――”アニマ=ムンディ”が消滅すると、ケビン達の目の前の空間に巨大な”聖痕”が現れた後、”聖痕”は聖なる気を纏いながら蒼く輝いた。

「あ………」

「”聖痕”の色が………」

”聖痕”の色が蒼く輝き出した事に気づいたケビンは呆け、リースは優しい微笑みを浮かべた。



するとその時、蒼く輝く”聖痕”は戦場全体を眩い光で包み込んだ………………!









 
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