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戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー

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第五十五話 最終編スタート!敵は宇宙人!!その十

「震電強いな」
「どれだけ僕が考えた最強戦闘攻撃機なんだよ」
「しかも速度はマッハ十」
「最強戦闘機だな」
「UFOにだって勝てるぜ」 
「実際ジャビット星人のUFO撃墜してるぜ」
 名前をバンチョーという、これを書いている前日に事件があった。
「片っ端からな」
「こっちは撃墜ゼロでな」
「相手ばかり撃墜されてるぜ」
「海も潜水艦はどんどん沈められてるな」
「戦闘開始一分で敵戦力半減」
「鬼かよ!」
 まさに圧倒的じゃないか我が軍はである。
「こりゃ三分もかからないうちに完全勝利だな」
「って俺達出番なしかよ」
「さっきは西郷さんが一瞬で決めたしな」
「これが日帝衆の戦争か」
「俺達種目だからイカサマで勝ってたんだな」
「実戦だったら絶対に勝ってないな」
 日帝衆があまりに強いからだ。
「ここまでチートだとな」
「勝てる筈ないだろ」
「幾ら兵器があってもな」
「勝てる相手じゃないぜ」
 到底というのだ、しかし。
 ここでだ、二人はこうも言うのだった。
「日帝衆が活躍するとな」
「俺達の出番なくなるからな」
「今既に実況解説じゃねえか」
「某冨樫と虎丸かよ」
 男塾の名解説役である、勝負前には絶対に自分達が出ようとしてそれで別の塾生が出て来て後はワーワーキャーキャー解説をするのが仕事だ。
「そうなってるな」
「あの二人実は主役の桃より台詞多かったかも知れないけれどな」
「出番めっちゃ多かったな」
「手前はノラクロか!」
 実際に出ていた名台詞である。
「そんな風になってるぞ今の俺達」
「まずいなこれ」
「最終編だっていうのにな」
「これはまずいな」
「本当に元主役だな」
「そうなってるな」
 このことを敏感に感じ取ってだった、二人は。
 自分達も潜水艦で攻撃しようとする、だが。 
 戦闘開始二分でだ、見事にだった。
 ジャビット星人の第二波はだった、一兵残らず消え去ってしまっていた。海には平穏が戻っていた。潜望鏡からその海を見て。
 二人は歯噛みしてだ、潜水艦の中で喚いた。
「二分かよ!」
「どんだけ強いんだ日帝衆!」
「チート過ぎるだろ!」
「超科学恐るべし!」
「コピペの日本軍最強伝説かよ!」
「あれ並の強さだぞ!」
 その強さたるやまさに鬼神の如くである。
「二分で大軍を一掃か」
「実際に戦っても強いな」
「本当に俺達の出番なかったな」
「一人辺り一万のボーナスもな」
「完全にねえじゃねえか」
「金が入らないのかよ」
 このことも嫌な二人だった、だが。 
 日帝衆は敵を完全に消し去っても油断していなかった、西郷はにこりともせずそのうえで全軍に命じた。
「上陸でごわす」
「はい、これより」
「そしてですね」
「敵の本拠地に向けて進軍でごわす」
 陸軍衆の桂と大山にも言う、そしてだった。
 日帝衆は上陸に向かっていた、しかし。
 主役の二人は彼等に先駆けてだった。
 イエローサブマリンを急がせてだ、艦内で言っていた。 
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