風と雲の継承者
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06 分岐―あらたなであい―
前書き
新作ラッシュ以来久しぶりの投稿。
風邪ひきました……
旧トリエット遺跡
砂漠を越えて遺跡に入るとロイドがバテた。
ジー二アスに呆れられてると、ノイシュとアルマが何かに反応した。
「フー!ウキュ!?」
アルマが威嚇し飛び掛ろうとしたのをつかんで止めノイシュの背中に放る。
ファイアーエレメンツ達との戦闘になった。
戦闘は主に俺とクラトスで敵を倒した。
戦闘終了後、クラトスはロイド達がこのままでは足手まといになりかねないと防御の技を教えた。
ロイド達はまだまだ、実戦慣れをしていないから、なかなか戦闘では敵にダメージを与えられない。
俺は、召喚獣と森の魔物達で実戦はしている。
技の習得を終え、ロイドはノイシュがいない事に気がつく。
砂漠の方からノイシュに乗せたアルマが駆けて来て俺の肩に乗る。
ノイシュは逃げてしまったようだ。魔物が苦手らしいから仕方ない。
そして遺跡入り口
リフィルの性格が豹変。
いつもこうなのだろうか?と思ってたらそのようだ。
ジー二アスは隠したかったらしいが……
ともかくリフィルのおかげで遺跡の扉が開いた。
遺跡内部
仕掛けを解いていきながらロイド達、子供組は楽しそうに話してる。
「風の召喚術かっこよかったよな~!」
「召喚獣もかっこいいけど、術もかっこよかった!」
「そだね!」
召喚術の話のようだ。
「なぁ、風。魔銃に弾を入れる時のあれってどうやって考えてんだ?」
「浮かんでくる」
なぜかあんなセリフを言ってしまう。
自然と言葉が浮かんでくるのだ。
「浮かぶのか?」
「ロイド……変な想像してない?アイデアが浮かぶとか言うでしょ、あれと同じだよ」
「え?あ、そうなのか?」
そんな会話をしながら先に進んでいく。
そして転送装置で祭壇のある部屋へ飛ぶ。
祭壇に近づくと、祭壇は赤い光を出し始め、それは光の柱となる。
その中から全身が燃えている魔物、クトゥグハとクトゥグハ・ボーンが出てくる。
クラトス、ロイド、コレットはクトゥグハを倒す間、俺とジー二アスはボーンを倒す。
リフィルは後方で回復。
アルマはリフィルに預けた。
ボーンは4体いた、俺は後方にいるジー二アスとリフィルの所へボーンが行かないように牽制しながら剣で斬る。
だが、急に三体が俺に向かって突っ込んできた。
その間に一体は後方に行ってしまう。
「……!」
三体を、風魔法を込めた剣で吹き飛ばし、後方に走る。
リフィルに敵は攻撃を加えようとした。
リフィルは杖を構えて防御しようとした時、アルマが飛び出す。
「キューーーー!」
アルマの額の宝石が輝く。
敵は見えない壁に阻まれ、跳ね返った。
俺は跳ね返った敵を斬って倒した。
アルマにあんな力があったとは……だが、今は戦闘に集中だ。
ジー二アスと協力しボーンを倒した時、ロイド達はクトゥグハを倒していた。
戦闘が終了すると祭壇は煙を出し始めた。
一瞬、精霊イフリートの姿が見えたがすぐに消え、赤い光の球が残る。
『再生の神子よ。祭壇に祈りを捧げよ』
レミエルとか言うやつの声がする。
コレットはそれに答え、祭壇の前に出て祈りを捧げる。
「大地を護り育む大いなる女神マーテルよ。御身の力をここに!」
祭壇の赤い光は消え、レミエルが出てくる。
レミエルの話だと、これでイフリートが目覚めるそうだ。
そしてコレットは天使の力をもらう。
コレットに三つの光が降りてきてコレットの中に入ると、体は一瞬光り、背中から桃色と紫のグラデーションを持つ光の羽が生え、コレットの体が浮く。
レミエルと違いとても綺麗な羽だと思った。
天使への変化は苦しみが伴うらしいが一夜で治るそうだ。
後、次の封印は海を越えたはるか東らしい。
レミエルは言う事言って消えてしまう。
コレットは地面に下りて振り返る。
ロイドが羽に驚く。
羽はしまえるそうだ。
ジー二アスがかっこいい!と喜んでた。
羽を再び出して嬉しそうにするコレット。
ロイドはこれから初めての船旅になるからか嬉しそうに早く行こうぜ!と言い始める。
リフィルの顔色が悪いが大丈夫だろうか?
ずっとはしゃいでいたコレット達をロイドが止め、とりあえず海岸線を目指す事になった。
俺はいつの間にか肩に乗っていたアルマの頭を撫でる。
「さっきは助かった。ありがとう」
そう言うと耳をぴんと立てて目をぱちぱちさせてる。
「キュ!」
それから嬉しそうに一声鳴いて手にぐりぐり頭を押し付けてきた。
そして外、遺跡入り口
外に出たとたんコレットはがくっと膝をついた。
顔色が真っ青でとても辛そうだ。
皆があわてる中、クラトスはさっきの天使の話を思い出せと言い始める。
天使に変化する際には苦痛が伴う。
そんな話をしていたはずだ。
俺達は近くで野営する事になった。
コレットは食事をほとんど食べなかった。
何かが引っ掛かる。
コレットの様子が先ほどからおかしい。
食後、一人で散歩に行きたいと言って行ってしまった。
俺はアルマを見る。
アルマはじーっと見返して一声鳴いた後、コレットの所へ走っていった。
人に話せなくても動物なら大丈夫だろう。
朝起きるとコレットの体調は良くなっていた。
とりあえず次の封印の地を目指すためにも準備が必要だからトリエットに戻る事になり、トリエットで道具など買い揃え準備をしてからオサ山道へ向かった。
オサ山道
山道に入り少しした所で唐突に上から声がした。
「待て!」
薄紫の変わった服を着た黒髪の女性が崖から降りてくる。
「……この中に、マナの神子はいるか?」
やや殺気のようなものを感じる。
警戒した方がいいだろうと思った時コレットがそれ私ですと言っていた。
「……覚悟!」
その瞬間女性は構え、コレットに向かって攻撃をしようと駆けて来るが、コレットはそれに驚いてこけ、近くのレバーを倒してしまう。
すると落とし穴が発動し、女性は落ちていった。
……不運な人だ。
コレットが幸運なだけか……?
どちらにしても少しかわいそうだ。
『クスクス』
?……何か笑い声が聞こえた気がする。
気のせいか?
とりあえず俺達は先に進む。
進んだ先、でっかい木の板が倒れてさっきの女性が息切れしながら出てきた。
「……ま、待て!」
「……すげー、追いついてきた」
ロイドが変なところで感心している。
コレットがよかった~と女性に近づくと動くな!と制止されてしまう。
「……さっきは油断したが今度はそうはいかない……覚悟!」
式神というものを出して、死んでもらうよ!と言いながら突っ込んできた。
だが、2対6。
あっという間にこちらが勝利する。
女性は、次は必ず殺すと言い、煙を出して消えてしまった。
ロイドはなんで狙われてるんだ?と疑問を浮かべ、ジー二アスはディザイアンなのかもとか言うが、まあ色々な所に狙われているという事だとクラトスがまとめた。
ふと、再生の旅の事を思う。
なぜ、この世界はマナが枯渇し始めてるのか……なぜ、精霊は眠ってしまったのか。
昔はこんな世界ではなかったと思うのだが……
世界を再生すると言う神子、そしてその命を狙うもの……
世界が変わった事と関係があるのかもしれない。
漁港イズルード
色々とあり、ルインにいると言うアイフリードという人に手紙を届ける事になった。
その事で船を出してくれるマックスと言う男は泣いていたが……
海には巨大な魔物が出るそうだが、何もないことを祈る。
海の上
ジー二アスは船に乗るのが嬉しくて飛び跳ねたり、リフィルは青ざめてたりしたが船は普通に進んでいくが……
もう少しでパルマコスタに着くというのに船が揺れ始めた。
「な、なんだ!?」
ロイドが慌ててリフィルが倒れそうになる。
クラトスが海を見た。
「魔物だ!」
「ええこんな所で!船が沈んじゃうよ!」
海から魔物が頭を出している。
「なんかあの魔物、変だよ……とっても怖い」
コレットが魔物を見てそう言う。
確かに禍々しい気配だ。
それに体から紫色の光が漏れ出ている。
「喰らえ!」
ジー二アスがファイアーボールを当てるも紫の光に阻まれてしまった。
「嘘でしょ!?」
「あの魔物に魔法は聞かないようだな……かといって剣では届かない」
「じゃあどうすんだよ!」
ロイドが叫ぶ。
『あーもう!見てらんないわね!』
「なんだ!?」
俺達の目の前にイヴが出てくる。
幻獣界にいるはずじゃ……
『幻獣界にいるはずじゃって顔ね。あんたを放っておいたらまた何かに巻き込まれると思ってついてきたのよ!案の定巻き込まれてるし!』
「……」
「結局、心配して助けに来てくれたんだろ?イヴはいい奴だよな!」
『ふ、ふん!家族だもの心配して当然よ!それより助けてあげるから私を召喚しなさい!』
ロイドの言葉でイブは顔を赤くしてそっぽ向く。
俺はイブをじっと見る。
「……」
『こいつらはオメガの欠片にのっとられてるわ、私達を召喚しない限り倒せない』
「……」
『……わかってるわよ、私達の力はそんなに使っていいものじゃないって。でもオメガが関わるなら仕方がないわ』
リヴァイアサンを召喚した時は、オメガ本体(すごく小さな欠片。と言っても強力)が出てきたから迷わず使ったが、今回もソイルを使わなければいけないのか……
『召喚しなければ奴は殺せない。殺さなければ、あれは人も物も無差別に破壊し続けるわよ。理由はわかってるわね』
「ああ」
『じゃあ行くわよ!』
イブは蒼い光になって消える。
俺は魔銃を出しいつものように敵を指差す。
「お前に相応しいソイルは決まった!」
「おお!召喚すんのか!」
ロイド達が嬉しそうにこちらを見る。
わくわくしてるといった感じだ。
「光さえも凍てつかせる、アイスグリーン」
一つ目のソイルをはじき入れる。
「無垢なる結晶、スノーホワイト」
二つ目が装填される。
「そして、幼き魂の鼓動、ベイビーブルー」
魔銃が起動する。
「灯れ、召喚獣……ベイビーシヴァ!」
敵に向けて引き金を引く。
大量の灰色の煙とともにソイルは打ち出され螺旋を描きながら一つになる。
一瞬の光の後にイヴが現われた。
両手を腰に当てて偉そうにしながらの再登場だ。
『私の力、見せてあげるわ!』
イヴはシヴァと同じように両手を掲げる。
冷気が集まる。
『凍りなさい!』
手を振り下ろすと冷気があたりに広がり海を凍らせる。
足場ができた上に敵の身動きが取れなくなった。
『私の力で奴らの結界はなくなったわ!これであんた達の攻撃が通るはずよ!』
クラトスがそれを聴きすぐに氷の上に下りて敵を切り倒す。
「俺も行くぞ!」
ロイドもその後に続く。
俺も剣を抜き、敵を斬り裂く。魔銃を片手に持ちながら。
戦闘は終了し船の上に戻ると。
「これどうすんだ?これじゃあ船が進めないぞ」
ロイドが困った顔している。
『大丈夫よ』
イヴは指を鳴らすと氷は砕け散った。
「わー、きれいだね!」
「うん!すごいよイヴ!」
「イヴって強かったんだな!」
ロイド達に褒められまくるイヴは顔を赤くしてる。
『と、当然じゃない!私は召喚獣だもの、これくらい楽勝よ!』
「イヴ……」
『?どうしたのよ』
「戻れ、すぐに」
『?わかったわ』
イヴは俺の真剣な表情で察してくれたのか普通の実体化モードに戻る。
『で、どうしたのよ』
「ペンダント、貸してくれ」
俺はさっき思いついた事を実践するためにペンダントを受け取る。
床にペンダントを置き両手を前に出す。
皆がよくわからないと言った表情で見ている。
ペンダントは俺の手の位置まで浮かび上がる。
それからイヴが光り始める。
『な、なに?』
「……」
イヴの体から緑と白と青の光が出てきてそれはペンダントに入っていく。
出てくる光がなんなのか知ったイヴは驚いた顔をしている。
「きれい……」
コレットが呟く。
この光は――だから……
そして光の輝きは――
作業は終わり、ペンダントは俺の手のひらに落ちた。
俺はイヴにペンダントをかける。
「多様すればなくなる」
『わかったわ……ありがとう、風』
イヴは真剣な表情で礼を言った。
その後はロイド達にさっきのはなんだったのかと質問攻めになるも俺は話さなかった。
いずれ知る事になると思ったから。
予言
予言します。
船旅を終え港町についた神子達。
そこでも人間牧場の噂が立ち上る。
見捨てる事の出来ない彼らは――
ドア……―ねらわれたまち―
次回もアンリミデットな導きを――
後書き
イヴ召喚。しいな登場。
なかなか召喚獣が出し辛いです。
次は何を出そうかも迷います。
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