FAIRY TAIL~水の滅竜魔導士~
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そりゃあ発狂するわな
前書き
今回のお話は大分攻めてます。
前半なんか大丈夫なのかなって不安なんだけどね・・・
まぁ、シリルは男の子だし、R-18にはならないよね?←かなり不安な人
「「♪♪♪♪」」
ここは冥府の門の本部地、冥界島。そのとある場所では、捉えられた三人の妖精たちが、あられもない姿にさせられていた。
「キョウカ姉さんとセイラ姉さん・・・楽しそう・・・」
仮面を被った女性と角が生えた女性たちが鼻歌をハミングしながらエルザとミラの服を脱がせているのを見て、ウサ耳のカチューシャをした少女は訝しげな顔をしていた。
「ふぅ、なかなか美しい人間だ」
「本当ですわね、キョウカ様」
一通りの作業を終えて一息つく二人の悪魔。彼女たちの前には、生まれたままの姿になっている緋色と銀髪の女性が寝かせられている。
「さて・・・では、ようやくメインディッシュだな」
「えぇ。楽しみですわ」
そう言った二人の瞳に映るのは、水色の髪をした見た目麗しい幼き少女。彼女を見た二人は、ゴクリッと生唾を飲み込む。
「では・・・早速」
「はい」
緊張しているのか、はたまた興奮する気持ちを抑えているのかわからないが、キョウカとセイラはゆっくりとシリルの服に手をかけていく。
「オオッ、綺麗な肌をしている」
次第に露になっていく太ももやお腹を撫で回しながら、ゆっくりと服を剥いでいく。
「む?」
「どうしました?キョウカ様」
シリルの体を覆い隠してくれるものが、とうとう下着だけになった時、キョウカはあることに気が付いた。
「なんでこいつ・・・男物の下着を履いているんだ?」
真っ黒なTシャツに同色のボクサーパンツを身に付けているシリル。だが、彼女が履いているそれは、先ほど脱がせたミラやエルザのそれからは大きくかけ離れている。
「知らないんですの?最近はこういう下着も出回っているんですわ」
「そうなのか?」
どこでそんな知識を手に入れたのだろうかと眉間にシワを寄せるキョウカだったが、気を取り直して着せられたTシャツを脱がせていく。
「まぁ、綺麗ですこと」
静かに寝息を立てながら、自分が何をされているのかもわからず眠っているシリルを見て、楽しそうに微笑むセイラ。そして彼女と同じように笑みを浮かべたキョウカ。二人は露になったシリルのまっ平らな胸を触りながら、さらに己の気持ちを高ぶらせていく。
「では、これで終わりだな」
そう言って残されたパンツに手をかけたキョウカとセイラ。だが、彼女たちはこの行動を後々後悔することになる。
「「・・・え?」」
すべての衣服を剥ぎ取った悪魔。その瞬間は達成感と気が付いた時の少女の恥ずかしがる姿に心を踊らせていたのだが、最後の脱がせた下半身に、ついていてはいけないものがあることに気付いた。
「これは・・・」
「そんな・・・」
赤らめていた頬が一瞬で色を引き、青ざめていくキョウカとセイラ。そして・・・
「「きゃああああああああああ!!」」
二人の悲鳴が、冥界島に響き渡った。
「ん・・・」
薄暗く、レンガによって作られたとある一室。そこで目が覚めた緋色の女性の目の前には、仮面を被った女が立っていた。
「目が覚めたか」
彼女の放つ異様なプレッシャーに戦闘体勢を取ろうとしてエルザ。しかし、彼女は現在の体勢から動くことができない。さらには、なぜか体が寒く感じる。
女性は頭の上に上げられている腕と足、そして自身の体を見てギョッとした。彼女は一糸纏わぬ姿で拘束されていたのだ。
「これは・・・」
顔を赤らめ必死に身をよじるエルザ。そんな彼女を見て目の前の仮面の女は不敵な笑みを浮かべる。
「ようこそ冥府の門へ」
「!!冥府の門だと!?」
慌てる緋色の女性を見てさらに頬を緩ませるキョウカ。エルザは周囲を見回すが、近くに仲間の姿が誰一人見えない。
「シリルは!?ミラは!?元議長は!?」
「元議長は我々の同志だ。計画成功後に、再び評議院の議長になるだろう。そなたらは元議長の罠に掛かり、我々に捕獲されたというわけだ」
「バカな!!元議長が裏切るはずなど・・・」
キョウカに掴みかかろうと自身を拘束する鎖を引きちぎろうとするエルザ。しかし、それが切れる気配はいっこうにない。
「無駄な抵抗はよせ。その拘束具は、魔封鉱石でできている。繋がれている間はいかなる魔法も使えん」
換装ができずにただ暴れまわることしかできないエルザは、先程答えてもらえなかった質問を再び投げ掛ける。
「シリルとミラは!?私の仲間はどこだ!?」
「殺してはいない。ミラというものは、此方の下僕とするために、これから肉体を改造する。シリルというものは・・・私は知らない」
「・・・何があった?」
決して崩されなかった表情がシリルという名前が出た途端歪んだことに目を細めるエルザ。それに対し、キョウカは何も答えず、咳払いする。
「ともかく、二人はこれから我々によって改造されるのだ」
「やめろぉーー!!」
仲間のことを一番に考えている妖精の尻尾。エルザはミラとシリル、二人の身を案じて叫ぶが、キョウカに顔を掴まれ声が出せなくなる。
「そう喚くな。そなたには聞きたいことがある。ジェラールの居場所だ」
「!!」
冥府の門の標的にされているであろう元評議院の一人、ジェラール。キョウカが彼の居場所を、関わりの深いエルザから聞き出そうとしているのには理由があった。
それは、ジェラールがフェイスを封印している鍵であるため。三人のうち二人はすでに彼らの手にかかっていた。残るジェラールが殺されると、フェイスが起動してしまう。
「言え」
「知ら・・・ない」
エルザは本当にジェラールの居場所を知らない。しかし、そんなことなど知らないキョウカは、自らの指を伸ばし彼女の腹を叩く。
「うああああああ!!」
悲鳴がギルド内に響き渡る。エルザはキョウカの呪法による痛覚が増している。そのため、普段なら何てことのない攻撃に痛み、もがいていた。
「こうしよう。ジェラールの居場所を言えば、ミラジェーンとシリルを返そう。言わねば・・・」
ムチのような指がエルザの腹部を痛打する。あまりの激痛にエルザは涙目になり、声を張り上げる。
「そなたもあの二人も死ぬ」
「ホントに・・・知らないんだ・・・頼む・・・ミラと・・・シリルを・・・助けて・・・くれ・・・」
「そうか、もう少し此方を楽しませてくれるのか」
苦痛に耐えるエルザ。口を割らせるためかはたまた単なる趣味なのか、キョウカによる拷問が続いたのであった。
その頃、同ギルド内では、エルザと同じように囚われた二人の妖精が触手に纏われながら、液体の入ったケースの中へと押し入れられていた。
「フフーン♪」
「どうだ、そっちの様子は」
鼻歌を歌いながらいくつもあるケースを見て回っている、ウサ耳のカチューシャを付けた少女に緑の髪をした青年が声をかける。
「あ!!ノーランくん!!」
青年の方を向いて嬉しそうにピョンピョンと跳び跳ねているラミー。そんな彼女になど目もくれず、ノーランは元議長が連れてきた二人の妖精の前に立つ。
「これ、もう改造始めてるのか?」
触手に絡まれながら、目を閉じて眠っているミラとシリルを指さし質問するノーラン。それに対し、ラミーはハイテンションから一転、めんどくさそうに答える。
「あぁ、今はジャッカルくんとキョウカ姉さんの捕まえてきた人間のロットを動かしてるから、まだ女の方は何もしてないよ」
「ほう」
顎に手を当てノーランはそう呟くと、小さな体躯の可愛らしい顔立ちをした少年の前にやって来る。その少年が入っているケースは、他のものとはあるところが違っていた。周りのケースは液体が薄い青色をした半透明なものなのだが、シリルが入っているそれは薄黒い液体なのである。それにはちゃんと理由があった。
「こっちの方は動かしてるのか?」
「もっちろん!!ノーランくんがやれって言ってたから!!」
またしてもテンションが上がり、ノーランに抱き付こうとするラミー。彼はそれを軽く交わすと、シリルの方をニヤニヤと見つめている。
「でもビックリしたなぁ。この子男の子だったなんてぇ」
「まぁ、パッと見は普通の女だからな」
シリルのロットに手を当ててじっくりと観察しているラミー。彼女はあることを思い出し、ノーランの方に振り向き口を開く。
「さっき楽しそうにキョウカ姉さんとセイラ姉さんがこの子の服脱がせてたのに、突然悲鳴あげたからビックリしちゃった♪」
「あの二人じゃ・・・そりゃあ発狂するわな」
エルザとミラの服を脱がせている時、キョウカとセイラはとても楽しそうにしていたのだが、シリルの時はその気持ちがさらに高まっていた。理由は、こんな小さな少女を相手にする機会などほとんどないから。しかし、脱がせてみれば実際は男。予想を裏切られた二人の悪魔は、悲鳴を上げていたらしい。ノーランにはその姿が頭に思い浮かび、苦笑いしている。
「女の子に改造するとか言い出したから慌てちゃったよ。こんなに可愛い子なら、将来絶対イケメンになるのに」
「はいはい」
よだれを垂らしているラミーを呆れたような目で見ているノーラン。彼はため息をついた後、さらなる質問をする。
「こいつにしてるあれ、どのくらいで終わる?」
「さぁ?初めてのことだから、よくわかんな~い。でも今日中には終わるんじゃないかな?」
「そうか」
ノーランはそれを聞いて不敵な笑みを浮かべる。実は彼らは、シリルを使ってある実験を行っていた。
「本当は天空の巫女がよかったが、こいつでも大丈夫だろ」
腕組みをして物思いに耽っているノーラン。そんな彼に、ラミーは率直な疑問をぶつける。
「でもさぁ、この子他の魔法も持ってるんでしょ?暴走とかしないかな?」
「暴走したら俺が責任を持って殺すよ。まぁ、十中八九失敗するだろうが、そん時はそんときだ」
実験の失敗・・・それは、用いられた実験台の死を意味するのと同じ。しかし、ノーランはそんなことなど気にしている様子は一切なかった。
ドゴォン
「ん?」
「ファファ!?」
二人が話していると、突然大きな爆発音とかすかな振動を感じる。それは、ナツとハッピーがシリルとエルザ、そしてミラの匂いを辿って冥府の門に突撃してきた際の音だった。
「なんだ?一体」
「ノーランくん怖い!!」
そんなことなど知りもしないノーランは不審さに目を細め、どさくさ紛れに飛び付いてきたラミーを引き剥がし、音の方に視線を向ける。
「見てくる。お前はロットを監視してろ」
「オッケー」
音の正体を探るため、その方向へと歩いていくノーラン。しかし、彼の頭の中にはあることが巡りめぐっていた。
「さて、どうなることやら」
横目で自らの実験の材料にされている少年を見てそう呟くと、足早に彼はその場を後にしていった。
ウェンディside
ナツさんの活躍で冥府の門からミケロさんを救った私たち。でも、そのナツさんがハッピーと突然元議長さんのおうちに飛んでいってしまい、慌てて後を追いかけたんだけど、そこにはナツさんもハッピーも、それどころかギルドから向かったはずのシリルとエルザさんとミラさんもいなくて、今はギルドに一度帰ってきています。
「ごめんなさい、元議長の家まで行ったんだけど・・・」
「エルザもシリルもミラさんも、ナツもハッピーもいなかった」
「お家がボロボロになってたよ~」
シャルルとルーシィさん、そしてセシリーがそう言います。誰もいなかったから私の鼻で匂いを辿ろうとしたんですけど・・・
「私の鼻じゃ後を追うまではできなくて・・・」
申し訳なくて顔をうつむけます。元議長さんのお家は、ハーブがたくさん焼かれていて、シリルたちの匂いがほとんどかき消されていました。もっと鼻が効けば追いかけられたのかもしれませんが、私じゃどうしようもなかったです・・・
「何が起きてるんだ?」
「全員、無事だといいのですが・・・」
他の元評議院の方の住所が見つかったということでギルドに帰ってきたグレイさんとジュビアさんが状況の変化の大きさに驚いています。でもシリルもエルザさんもミラさんも強いのに、敵にやられることなんてあるのかな?何かの策に引っ掛かってしまったのではないかと、すごく心配です。
「冥府の門の場所が分かれば、反撃できるのに・・・」
「ガジル、お前が元議長の家まで行って匂いで捜索できないか?」
リリーが私やシリルと同じ滅竜魔導士のガジルさんにそう言うと、彼は私の頭に手を置いて答えます」
「このガキにできなかったんなら俺にも無理だ」
「すみません・・・」
「人の匂いってのは、それほど長時間は残留しねぇ」
私がシリルたちを見つけられなかったことに対するフォローをしてくれるガジルさん。でも、あの場にナツさんがいなかったってことは、彼は匂いの後をつけていったはず・・・そう考えると、私の力不足が歯痒いです。
「全く連絡のないエルフマンとリサーナも心配だね」
「他の元評議院のところに行った奴等は?」
「動きがないって」
狙いが元評議院である以上、彼らの護衛をしていればチャンスはあると思っていましたが、どうやらそちらも期待は薄くなってきているみたいです。
「冥府の門・・・なんとかして本拠地の情報を得られぬものか・・・」
手詰まり・・・そう諦めかけていたその時、一つの光がギルドに差し込んできました。
「見つけたー!!オイラ・・・本拠地見つけたぁ・・・」
「ハッピー!!」
フラフラと目を回しながらギルドの窓から入ってきたのは、ナツさんと共に行方知れずになっていたハッピー。彼はよほど疲れたのか、頭から机に転落して横転します。
「大丈夫~?」
「うぅ・・・ハッ!!」
セシリーが声をかけると、目を覚ましたハッピーは、興奮しながらすごい勢いで口を開きます。
「エルザとミラとシリルが捕まっちゃって・・・元議長が裏切りもので・・・ナツまで・・・オイラ・・・」
「落ち着きなさい!!」
「あい・・・」
手をバタバタさせて話していたけど、言葉が纏まってなくて分かりづらい。シャルルがハッピーのほっぺを押さえて言葉を遮ると、彼は落ち着きを取り戻し、知っていることを話してくれました。
「信じられん・・・元議長が冥府の門に寝返ったとは・・・」
「エルザとミラとシリルが捕まるなんて・・・」
「くそっ!!」
守ろうとしていた人に裏切られてしまい、悔しさを露にする皆さん。以前シェリアたちと会った時は優しい人だと思ったのに、そんな裏があったなんて・・・
「それと・・・」
ハッピーは続けてグレイさんの顔を見ます。でも、彼は言いづらかったのか、何でもないと言うのをやめます。
「ナツも捕まってる・・・助けたかったけど・・・オイラ一人じゃって思って・・・オイラ・・・ごめん・・・」
「ハッピー、今は自分を責めるな。アジトの情報を教えてくれ」
「あい」
私と一緒で、自分の無力さに涙を流しているハッピー。だけど、リリーがうまく声かけしてくれたおかげで、ハッピーは自分がするべきことをします。
「あいつらのアジトは移動してるんだ。変な四角い島みたいな・・・」
「移動じゃと!?」
「それじゃあ正確な位置はわからないの?」
評議院でさえも掴めていなかった冥府の門のギルドの位置。それは、移動式のギルドらしい。それじゃあ、場所の把握なんてできるわけないよね。
「ハッピー、だいたいの場所と向かってる方向、わかる?」
「オイラ向こうから来て、あっちに動いてて・・・あ!!そうだ!!ボスコがどうとか言ってたっけ?」
「ボスコ・・・ということは、国境の辺りか」
説明が苦手そうだったハッピーだけど、有力な情報も持ってきてくれていた。彼のその情報を聞いて、一人の女性が立ち上がります。
「任せて!!私が敵の進行経路を計算する!!必ず場所を突き止めてやるから!!」
「「さすがレビィ!!」」
暗号解読などを得意としているレビィさん。彼女はハッピーからの情報を元に、敵の現在地を計算してくれるそうです。
「ハッピー、だいたいの向かってる方向と太陽の位置とか、できるだけ正確に思い出して」
「あい」
「他も者は出撃準備じゃ!!」
「おおっ!!」
場所がわかり次第すぐに乗り込めるようにと準備を整え始める皆さん。ハッピーはナツさんを助けられなかった自分を責めて涙を流していましたが、ルーシィさんに慰められて彼女の胸でしばらく落ち着こうとしていました。
「エルフマン!!」
「無事だったのか!?」
「あれ?リサーナは?」
皆さんが忙しなく戦いの準備をしていると、重たい足取りでユーリさんの元に向かっていたエルフマンさんが帰ってきました。疲労しきっている彼の元に、皆さん集まります。
「エルフマン!!リサーナはどうした!?」
「なんで連絡してこなかった!?」
連絡が取れずにやきもきしていたギルドの皆さんはそう言います。すると、エルフマンさんは小さな声でそれに答えます。
「リサーナは・・・捕まった・・・」
「「「「「!!」」」」」
エルフマンさんと一緒に護衛に向かったはずのリサーナさん。彼女がいなかったのは、シリルたちと同様に捕まってしまったからだったそうです。
「そんな・・・」
「リサーナまで・・・」
次々に仲間が捕まってしまう非常事態。今までこんなことがなかっただけに、心配です。
「ユーリ老師も手遅れだった・・・俺が・・・俺がついていながら・・・」
「お前のせいじゃねぇ」
肩を落とし自分を責めるエルフマンさん。彼を慰めようと、グレイさんが声をかけます。
「今、レビィが敵のアジトの位置を計算している」
「リサーナさんは大丈夫です。必ず助けます」
「ああ・・・」
リリーとジュビアさんもそう声をかけますが、彼の表情は暗いまま。よほど、リサーナさんを助けられなかったことがショックだったんでしょうね。
「情けないね!!」
みんなが彼を励まそうとしている中、一人の女性がそう言います。
「妹取られて敵も追わずに帰ってくるのかい?」
「カナさん!!」
テーブルの上に座って傷口に塩を塗るようなことをいうカナさん。彼女のその言葉に、私が名前を呼んで止めようとします。
「み・・・見失っちまって・・・」
「見失う!?リサーナを連れた敵に、ビーストになれるあんたが追い付けなかったっての!?」
「いい加減にしろ!!カナ」
「だってさぁ・・・」
このまま止まることを知らないような暴言を吐き続けるのではないかとヒヤヒヤしていると、グレイさんがすぐさま止めに入ります。カナさんは納得いかないようでしたけど、小さくなっているエルフマンさんの背中を見て、言葉を飲み込んでくれました。
「すまねぇ・・・少し、休ませてくれ」
背を向けたまま、ギルドの奥へといなくなるエルフマンさん。今のやり取りを見ていた私たちは、みんな押し黙ってしまいました。
「みんな・・・ピリピリしてるわね」
「無理ないよ~・・・この状況じゃ~・・・」
ギルドの雰囲気の悪さにシャルルとセシリーがそう言います。今までにない空気に、私は口を開くことができません。
「あんな言い方することねーだろ」
「・・・」
グレイさんに注意され、反省している表情になるカナさん。でも、それと同時に、彼女は何か引っ掛かりを覚えているような感じでしたが、それを気にする人は、誰もいませんでした。
後書き
いかがだったでしょうか。
シリルの服を脱がせてキョウカとセイラが発狂するシーンを書こうか迷いました。本当は書かないつもりだったのですが、書かないで後悔するのは悔しかったので、後で加筆しました。
なのでおかしいところがあるかもしれないですが、そこはお見逃しください。
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