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世界をめぐる、銀白の翼

作者:BTOKIJIN
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第一章 WORLD LINK ~Grand Prologue~
  なのは ~正義があるのはどこになの?~



それから数日間、ジュエルシード回収の効率は上がって、順調に数を伸ばしている。
今もまた、鳥に宿ったジュエルシードを回収したところだ。


「うーん、二人とも中々優秀ね」

「なのはの才能はハンパないですからね」

「将来、うちに欲しいくらいだわ」

「わかります」

「で、君はいかないのか?」

リンディと蒔風が話しているところに、クロノが割って入る。


「オレが行っちゃうと簡単に解決しちゃうからなぁ・・・」

「よっぽど自信があるんだな」

「そりゃもう。ここはなのはの成長の為、サポートに回りますよ」

そしてクロノと一緒に、オペレーターであり、執務官補佐でもある通信士のエイミィの元に向かう。



「この子・・・フェイト・テスタロッサ、だっけ?」

「そう、かつての大魔導師と同じファミリーネームだ」

「大魔導師?そいつの血縁ってことか?」

「そう、大分昔の事だけど、ミッドチルダの中央都市で、魔法実験中に事故を起こして、追放されてしまった、大魔導師・・・でも・・・」

「でも?」

「この名前が本名とは限らないし・・・」

エイミィが検索をかける。
しかしモニターに検索にヒットしたという表示はされない。


「あー、見つからないよー」

「上手く逃れているな」

「その上、ジュエルシードを二つ取られている。あの使い魔の仕業か」

「アルフか。優秀だなぁ」



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食堂
現在は蒔風と、回収から戻ったなのは、ユーノの三人しかいない。


「そっか・・・あっちは別のルートで集めてるんだ・・・」

「うん。アルフが優秀でね。なかなか探知に引っ掛からない」

「でも、あっちは焦ってるはずだよ」

「そう・・・だね」

「・・・なのは、寂しくない?」

「え?大丈夫だよ、ユーノ君。一人なのは慣れてるし・・・ユーノ君と舜君もいるし・・・」

「なのは・・・・」

「アホぅ」


ポカン


「あにゃ!なにするの~!?」

「一人に慣れるとか言うな。寂しいなら寂しいと言え。それを受け止められないくらいほど、オレもユーノも弱くない」

「そうだよ、なのは」

「お前らには帰れる場所があるんだ。寂しがる必要はないだろ?」

「舜君・・・」

「舜・・・」


『オレの帰る場所はな・・・オレの世界はな!!!もう崩壊しかけて帰ることもできねぇんだよ!!!』


なのはとユーノは先日の蒔風の叫びを思いだしていた。
ガシッ、と蒔風がなのはとユーノの肩に腕を回し元気づける。


「ああ、あんま気にスンナよ?じゃ、オレはそろそろ行きますわな」

そうして蒔風が立ち上がり、去っていく。


「舜君・・・・・・ユーノ君!」

「どうしたの?なのは」

「頑張ろうね!そして、一緒に帰ろう!」

「なのは・・・・そうだね。あの子、フェイトも一緒に」

「うん・・・うん!」


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「検索をかける?でも・・・」

「大丈夫ですよ」

オペレータールームで席に着いているのはエイミィではなく蒔風である。
フェイトを探し出すと言って変わってもらったのだが

「相手は高性能な魔法を使って逃げてるんだよ?」

「だったらこっちは・・・世界一パソコンと相性の良いインターフェースの力を借りるか」

カァァァ・・・・


蒔風が一瞬光り、モニターに向かう。


そしてその指が動き出した。
あまりのスピードに、指が片手で十本あるようだ

「ひぇ~~~!」

「足跡を見つけた」

「はや!」

「今追っている。もう少し・・・・これは・・・まさか!!!いや、でも!!!」


そこで、赤いランプが光り、アラームが鳴る。


「やはりか」

「そ、そんな!!あの子たち、なにしてんの!?」


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海鳴市海上の上空
アースラのメインモニターにはそこにいるフェイトとアルフを映し出していた。


海中のジュエルシードを見つけるために、強制発動させているようだ。


リンディとクロノがモニター越しに見ている中、ジュエルシードが発動する。

空を暗雲が覆い、竜巻が海を巻き上げて稲妻が幾本も走る。
天災その物の現象だった。


「始まったか!?」

「フェイトちゃん!!!!あの!私急いで現場に・・・・」

蒔風、なのは、ユーノが駆け付ける。
しかし、クロノは

「行く必要はないよ。放っておけばあの子は自滅する」

「え!?」

「ん」



なのはと蒔風がモニターに目をやる。


「海の中のジュエルシードを六つも強制発動させて体力を削った上に、封印までしようとしているんだ。どうあっても彼女の限界を超えているよ。自滅しなくても、弱ったところを捕縛すればいい」

クロノの説明通り、もうすでにフェイトは疲れ果てているようだ。
動きが鈍り、荒れ狂う竜巻をかわし切れていない。


「私たちは、常に最善の選択をしなければならないわ。残酷に見えるかもしれないけど、これが・・・確実なのよ」

「でも・・・・」

リンディの言葉に、なのはがうなだれる。


「フェイトちゃんが!!」

「まさに正論だな。ここで無理に手を出す必要もないな。正しい選択だ」

なのはの叫びを蒔風が打ち消す。


「舜君!?」

「舜、わかってくれるのか?」

「オレだっていくつもの世界を守ってきたんだ。それくらいわかるさ。それは正しい判断だよ」

「舜!!!」

そんな舜の発言にユーノが叫ぶ。


「だってさ、あんなところに行ってみろ。並の奴じゃ怪我してどうしようもなくなるぞ?かえって邪魔になるよ。いやぁ、いい作戦ですね。向いてますね、軍師とかに」

「ありがとう」

「でも・・・でも!!!」


「ああ。でも、確かになのはのいうとおりだ」

「え?」

さらに蒔風が口を開く。
クロノが疑問の表情を浮かべる。


「軍師に向いていても、人を守るには向いてないな。それに並の奴なら無理だけど、なのはは並じゃないし」

「舜君?」

「行きたいんだろ?行ってやれ」

「舜!!何を言っている!!!」

「だめよ!!あなた、さっき自分で言ってたじゃない!!!」

「ああ、確かに正しい判断だ。しかし、決して最善などではない。ユーノ、なのは、行け!!」

「あ、ありがとう!!舜君!!!」


そうして、なのはとユーノが出ていく。
向かうは結界内のフェイトのもとだ。


「何をしている!!!!!」

「何をしてるだと?こっちの台詞だ弱者ども。こんな手段を最善なんて言って、バカじゃねぇのか?こんなもの、最善なわけないだろ!!」

「なんだと!?」

「お前は自分の力不足のために、あの現象を利用しようとしてんだろ?本当に強いなら現象抑えて、フェイト無事に捕まえるくらいのことしろよ!!」

「君は・・・君も、世界を守ってきたんだろう!?なぜわからない!?」

「わかってるから腹立ってんだ!!!・・・・ああそうさ。本当なら俺はここにいなくてもいい。「奴」が出てきたら戦えばいいんだからな、。それでもオレは、物語を知らぬ間に崩すかもしれないのにここにいる。なぜだと思う?」

「くっ、わけのわからない事を・・・・」

「答えはな、たとえ誰かがどんなことになっても、どんな状況でも、負けず、屈さず、救い出す!!!そんな強さを求めてオレは手に入れた!!!もっと力があれば、もっといい方法があった、なんてことがないように!!」

「そんなの・・・強引だ!!」

「強引だろうが構わない!!これはオレの正義なんだよ!!ずっとそうだったんだ!!!ずっとそうしてきたんだ!!!そうやって救ってきたんだ!!!力がないためにできなかった最善の方法を逃さないために!!!確かにこれはお前らにとっては最善かもな。お前らの力じゃ、これが限界かもしれないな。でも違うだろ!?まだまだ力もってんだろ!?俺やなのはやユーノだっているじゃねぇか!!!なんでそこで諦めんだよ!?それに、解決解決って、お前らそんなに解決するだけが大事なのかよ!?てめえらは解決するために行動してんのか?規則に書かれたことを守るために悲劇を食い止めんのか!?違うだろ!!!本当に守りたいモノがあって、そのために行動するんだろうが!!おまえらのソレは、分厚い本にあんのか、その胸にあんのか、どっちなんだ!!!本にあんなら持ってこい。今すぐここで燃やしてやるよ。だけどな!!!!」

ドン!!!
蒔風が自分の胸を叩き宣言した。


「ここにある正義ってのはな、どんだけ燃えてもより強くなる不屈の物!!絶対になくならないものなんだ!!その信念を間違えちゃいけないんだ!!さあ、答えてもらおうか。お前らの正義はどこにあんのかを!!!お前らは何を守りたいのかを!!!」


そしてモニターを指さし叫ぶ。


「お前らが止めたかった悲劇ってのはよ、あそこにあるものじゃないのか?それを止めるために、みんなここにいるんだろう!?」

そうだ。任務優先であの子を見捨てようとした。
自分たちはの正義はそこにあるのか?と

自然と耳が傾く。
言っていることは強引な理想論だ。それが絶対に正しいとは言い切れないかもしれない。

でも、今この瞬間。
蒔風の言葉は確かに皆の胸に響いていた。


「正義を語るんなら、味方も敵も、どっちも救って見せてみろよ!!!潰すより生かす方が難しいんだ。だったらそっちをやってみせろよ!!お前ら、大きな力があるじゃないか!!!それなのにできないのは弱者の証だ。攻撃されたからって、反撃するという安易な方法をとってあの子を傷つけた奴を切札なんて言ってるお前らと、あの子もジュエルシードもどっちも救うために駆けて行ったなのはとじゃ、なのはの方がよっぽど強いし正しい!!」

「しかし、我々には失敗は許されないんです。失敗すれば、他の世界が消えてしまいます。現実は甘くないんです!!」

「だからなのはやオレや、ユーノがいる!!そういったものをフルに使いもしないで、できないとか言ってんじゃない!!!」

蒔風はリンディに対しても叫ぶ。
その胸の己の正義を語るために。


「それでもここで俺を取り押さえてなのはを連れ戻そうというなら、いいだろう。それがお前らの正義なんだと解釈しよう。なに、正義なんて人それぞれだ。それは構わない。だがな、ただで通れると思うなよ?ここに立つは銀白の翼人!!くんなら五百は死ぬ覚悟で来い!!!」

「な・・・」

「翼人だと!?」


「すべてを、どんな状況からも救いだすために、世界最強になったんだ!!オレの信念、救えるものは根こそぎ救う!!!オレは救ってやるぜ。時空管理局は、何が救いたいんだ?人か!!世界か!!両方か!!!」

それだけを言って、蒔風が踵を返し、出ていく。


「・・・・どこへ行くんだ?」

クロノがそれを呼び止める。
蒔風は振り返らずに答えた。

「救いに。オレは弱くないからな。難しいことでも、やってのけるさ」

「・・・・・・僕にも・・・できるだろうか」

「クロノ?」

リンディがクロノの変化に気づく。
蒔風がクロノに聞きなおす。

「なにが?」

「君のように、すべてを救うことが・・・・」

「さぁね。でも、諦めたら0%だ。でも、諦めなければ、可能性はいくらでもある。それに、お前には仲間がいるじゃないか」

「・・・・」

「エイミィさんも、リンディさんも。なのはにユーノ、もちろん、オレも。これだけじゃ足りないかい?」

「・・・いや・・・・十分だ。僕も行こう。気になることもあるし」

「クロノ!!!」

「すみません、艦長。でも・・・僕の正義はこの胸にあるみたいです」

「クロノ・・・」

「行こうか」



蒔風とクロノはともに海上へ。

他のメンバーはすでにモニターに向かい、補助をしていた。
この悲劇を、だれも傷つけずに終わらせるために。



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海上にて


クロノと蒔風が現着すると、糖度なのはとフェイトの協力で、六つのジュエルシードを封印したところだった。


「な?できたろ?」

「すごい・・・な」

「あれが強い、ってこと」

蒔風とクロノは離れた所からその瞬間を見ていた。
クロノの感心する声と、蒔風の憧れるような声。


「さて、後はフェイトをどうにか連れて行って。話を聞くだけだな」

「ああ!!」

近づいていくと、なのはとフェイトが話している声が聞こえた。



「友達に、なりたいんだ」

「ぁ・・・・・・」

どうやら伝えたいことは伝えたようだ。
蒔風が近くに寄る。



「おお、言えたか?なのは」

「舜君・・・それに、クロノ君・・・・ごめんなさい!!!勝手な行動して!!!」

「僕も・・・だからね」


その瞬間、アースラのアラームが鳴る。
それはなのはたちにも届いた。



『次元干渉、来ます!!!あと六秒!!!』

「!!!」

「なに!?」

「え?」

「母さんッ!?」



そして、海上に紫の雷が落ちる。
それはフェイトに直撃し、悲鳴を上げさせる。


「ああああああああああああああ!!!!!!あ・・・・・・・」


しかしそれは途中で止まる。
蒔風が雷を弾き飛ばし、止めたからだ。

しかし、いまだに空は唸っており、第二派を予感させた。



「フェイトが言うなら・・・・母さん、だっけか?なるほど、あんたが、すべての元凶・・・・」


蒔風が、沸々と怒りに燃える。

ゴロゴロゴロ・・・・


「貴様の雷、撃ち落とす!!!」

蒔風がその手に雷旺を溜める。

すべてを吹き飛ばす、最高出力の技を
先の戦いでは片腕だったそれを、両腕で、完全なものとして打ち出した。

「雷旺砲ッッッ!!」


ドォン!!と、二つのの雷がぶつかり合い、まき散らされていく。

あまりのエネルギーに、他の者は少しも動けなかった。
動けば、いつ雷に貫かれてしまうかわからない。

「なかなかじゃねぇか、だがぁぁあああああ!!」


バッサァ!!!!


蒔風の背に翼が現れる。

「オレをなめんな!!伊達で世界最強名乗ってんじゃないんだ!!大魔導師だか何だか知らねぇが、お前の勝因にはなりゃしねぇ!!!」


雄叫びと轟音。
其れと共に、蒔風の雷旺砲が紫電を撃ち消した。


「フェイトちゃん!!!」

なのはが叫ぶ。

見るとフェイトが落ちていっていた。
あの最初の一撃に耐えられなかったようだ。

落ちるフェイトをアルフが拾う。
さらにジュエルシードも取ろうとするが


「これは、渡さない!!!」

クロノが間に入り、止める。
しかしアルフがクロノを投げ飛ばし、ジュエルシードを確保する。

だが、アルフの手にあるのは三つ。
先に三つ、クロノが掠め取っていたようだ。


怒りで暴れるアルフ。
爆発を起こし水しぶきを上げ、その隙に逃げてしまった




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アースラに帰った四人は、リンディに呼び出されていた。


「まったく・・・あなたたちときたら・・・それにクロノまで・・・・」

「すみません艦長。責任は、僕がとります。だから三人は・・・」

「・・・・規則を守ることは、個人だけでなく集団を守ることにもつながります。周りの人を、危険にさらしたかもしれないんですよ?」

「ぅ・・・・・」

「しかし、今回は結果的に得るものがありましたし・・・」

「艦長・・・・」

「だから、今回のことは不問とします。しかし、二度目はありませんよ?」

「二度目があったら吹き飛ばしてやる」

カラカラと笑う蒔風。
その蒔風に、三人が同時に頭をド突いた。

「うっディ!?」

「舜君!!言い過ぎだよ!!」

「まったく・・・君を見直したと思ったのに・・・」

「舜は少し過激すぎるよ」

「ふふふ。蒔風くんはね、凄く素晴らしいけど、ロクな人間じゃないんだよ」

「偉そうに自分で言うな!!」

「まぁ・・・その辺にしてくれますか?」

「すみません」

「あい。改めて、すみませんでした。あんなに騒いで」

蒔風だってわかってるのだ。
リンディは最初から不問にするつもりだった。

しかし、艦長という立場上、ポンと許すわけにはいかない。
だからこんな厳しいことを言ってるのだ、と


「いいんですよ、もう。それより、聞きたいことが」

「なんですか?」

「翼人・・・なんですか?」

「・・・・はい」

蒔風の表情が少しだけ堅くなる。


「あれが、翼ですか・・・・・」

リンディが先ほど雷旺砲を撃った蒔風をモニターに映す。


「ん?あれ?そういえば、翼人を知ってるんで?」

「ああうん・・・翼人は、伝説の時代よりも前の時代、アルハザードの歴史でも一番古い部分に書かれたものだ。でも・・・まさか舜が・・・・」

「そこには、ただ一言。[翼人、救世主にして破滅の者]と書かれています」

「その翼人が、君だというならば、君はレアスキルどころかロストロギアだ」

「オレがぁ?」

「あなたは翼人について知ってるのですか?」

「多少は」

「では・・・なぜ?」

「・・・・話さないと、ダメですか?」

「話したくないなら、構いません。ちなみに、この部屋での話は、私たち五人しか聞いてません」

「まいったな・・・そう言われると、嫌なのに話したくなるな・・・・」


蒔風が本当に悲しく、嫌そうな表情をする。

「・・・わかった。話すよ。あれはオレが世界とかそんなの知らなかった時だ・・・・オレの世界に「奴」が来てな。オレを殺そうとしてきた。その時のオレには力がなくて、死にかけの状態にまでボコボコにされた」

「・・・・・・」

「だけど、そこで世界の管理者と名乗る女性から自らの力の扉をあける鍵を渡され、覚醒した。それがこの力だ」


そういって、蒔風が開翼する。
軽くバサバサと翼を揺らして、話を進めた。

「それ以来オレは「奴」を追って、戦っている。翼人の翼は人の想いをそれぞれ司っているらしい」

「ひとの・・・想い?そもそも、翼人にはその・・・管理者がすれば誰でもなれるのか?」

「いや、オレがたまたまそうだっただけだってんでなっただけ」

「それで、舜君の翼には、どんな想いが?」

「人の願いだ」

「願い?」

「よく言えば希望。悪く言えば欲望だな。それを力にすることができる」

「舜は銀白のって言ってたけど、他にはあるの?」

「オレは知らないけどな。人ごとに違うらしい。っても、翼人の存在自体超希少だからな。いくつかの世界にやっと一人、くらいらしい」

「へぇ~~~~」

「そして改めてあなたに問いたいの」

「何を、ですか?」

「あなたは、私たちの、味方でいいのよね?」

「当然です」

「でもまさか伝説の話の中でも伝説といわれる翼人をお目にかかれるなんて・・・翼、触ってもいいかい!?」

「ど、どうしたんだ?ユーノ・・って、あひゃうぅ!!!」


ユーノが蒔風の翼に触る。
すると蒔風が変な声をあげてのけぞってしまった。

「あはは!!あひゃうぅ、だって!!!」


クロノは笑い、ユーノはさらに観察する。

「これは!!!興味深い・・・羽を貰ってもいいかい!?」

「やめろ!!!」

ユーノはあのジュエルシードを発掘したのだ。
このような伝説の代物を見て、黙っていられるわけがない。

蒔風が翼をしまうが、ユーノは引き下がらない。



そんなことを10分くらいして、次の話に移る。



「さて、問題はこれからよ。クロノ」

「はい。エイミィ、モニターに出してくれ」

『はーーい』



そこでエイミィが通信で会話に加わる。

そして映し出されたモニターには、ひとりの女性が映っていた。





to be continued

 
 

 
後書き
アリス
「そういえばこの小説ではフェイトの虐待シーン描かれないですよね」

まあ、あくまで蒔風中心なんで

アリス
「本音は?」

あんなひどいシーン書けない!!!
背中の傷でいっぱいいっぱいだったのに!!!





アリス
「次回、アルフの脱走」

ではまた次回









封印すべきは忌まわしき器、ジュエルシード!  
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