| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

バカとテストと召喚獣~兄と私とFクラス~

作者:ハマT
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
次ページ > 目次
 

第五十問走れ明久

 
前書き
投稿が遅れてすみません 

 
Cクラスとの戦い開始なら三時間が経過した。Fクラスは籠城しCクラスの生徒を削っている。雄二の作戦はこの籠城を何日も続け相手に嫌気が差したところを和平交渉に持ち込む事だ。その為には今の状態を何日も続ける必要がある。しかしCクラスの圧倒的な点数の差に少しづつFクラスは押し込まれ始めていた。

学園長室
ここでは新聞社の取材のために明久と高城達が準備をしていた。
「今日の取材の担当をさせていただく八神恭一郎と申します」
「よろしくお願いします」
八神から取材について説明を受ける明久。そのとき突然
学園長室の窓から誰かが入ってきた。ムッツリーニだ。
「ムッツリーニ何でこんな時間に………もしかして戦争?」
今は授業中、そんな時間にここにいるということはそれしか考えられない。
「………Cクラスと戦っているが状況は最悪、多分俺たちに勝ち目はない」
さすがにバカな明久でもこれなら戦争に気づく。そう考えたムッツリーニは明久に状況を話す。
「ムッツリーニ僕も行くよ!!」
取材をほったらかして戦争に参加する明久。学園長室には八神と一真、高城にババァが残されていた。
「これで良かったのですか?一真お坊っちゃま」
「西田さん、お坊っちゃまは止めてください。鈴の兄とはいえそんな呼ばれかたをされる関係ではないでしょう」
八神いや、西田にお坊っちゃまよびをやめるように促す一真。
「それにしても笹本君の作戦通りにみんな動きますねまるで掌で踊るように」
「面白いのはここからです……作戦を最終段階に移行しましょう。多分明久達は来週Aクラスに挑むでしょう………そこで仕掛けます」

学園長室を後にした僕はムッツリーニとともに屋上に向かっていた。ムッツリーニの話だとCクラスの代表である小山さんは屋上にいるらしい。
「来たぞ!!」
屋上に続く階段には三人のCクラスの生徒がいた。
「……明久!!」
僕がムッツリーニの足に乗るとムッツリーニは僕を蹴り飛ばすように足を伸ばす。勢いのついた僕の体は三人の頭上を飛び越える。着地した僕は後ろには目をくれず屋上に向かう。
「吉井を止めろ!!」
「待ちやがれ!!」
「……Cクラス西宮優人、日向憐、竜ヶ崎陸人に勝負を申し込む」
「?!お前ら戻れ!!」
「西宮優人、竜ヶ崎陸人敵前逃亡により戦死!!」
向こうは僕を深追いして二人が自滅した。これならムッツリーニでも十分時間が稼げそうだ。僕が屋上の扉を開けると五人の生徒がいた。もちろん小山さんもいる。
「吉井……姿を見なかったけどどこにいたの?」
「私用で取り込んでたんだよ小山さん」
「なるほどね……でも今さら来たところでFクラスの勝利は無いわよ……ここまでこれたことは誉めてあげるけどこの人数を一人で相手にできるとは思ってないわよね」
そういって護衛の四人が召喚獣を召喚する。
「その言葉そのままそっくり返しますよ小山さん」
姿を表すと同時に後ろにいた2体の召喚獣が前にいた2体の召喚獣を倒した。
「……あなた達……一体何を……」
「遅いよ吉井君もう少しで負けるところだったんだよ」
「いいじゃない……こうして間に合ったんだから」
奥にいた二人は如月さんと桐ヶ谷さんが変装し紛れ込んでいたみたいだ。
「さてこれで逆転したね小山さん……」
「点数は低くても吉井君の操作技術があるから勝ち目は薄いですよ」
如月さんの言う通り僕の操作技術があれば点数が低くても小山さんを倒せる。しばらく睨みあった後小山さんは静かに降参した。

Cクラスとの戦いから4日がたった。来週の月曜日に明久達は、Aクラスに挑む事となっている。Fクラスは作戦のためCクラスと教室を入れ替えた後Eクラスを倒し教室を入れ替え、現在Eクラスの教室にいる。雄二は一人教室で作戦をまとめていた。もうすぐAクラス戦、雄二にはどうしても勝たなければならない理由がある。それを考えた瞬間手元にある紙に目がいく。Cクラスとの戦いの後小山から渡された紙だ。紙にはただ一言『笹本一真に気を付けろ』と書かれていた。Cクラスのでの作戦には少しおかしな事があった。あの作戦を思い付くにはFクラスの内部に精通していなければならない。つまりあの作戦はFクラスの内部あるいはFクラスと親しい関係である人物にしか考えられないようなものだ。そしてこんな作戦を思い付く人物は一人くらいしか雄二には思い付かない。
ーーAクラスの笹本一真
恐らくAクラスとの戦いは荒れる。雄二が時計を見ると既に七時を回っていた。雄二は荷物をまとめると教室を後にした。 
次ページ > 目次
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧