英雄伝説~運命が改変された少年の行く道~(閃Ⅱ篇)
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第227話
~第三学生寮・シャロンの私室~
「ううっ、またやってしまった……」
「うふふ、さすがリィン様ですわ♪毎晩お嬢様達と愛し合っているだけあって、とても性技に長けていましたわ♪耳年増でしかないわたくしが”実践経験”が豊富なリィン様にベッドの上で敵う訳がありませんでしたわね♪」
”行為”を終えた後後悔しているリィンにシャロンは微笑んだ。
「や、やっぱりシャロンさんは気付いていたんですか………」
シャロンの話を聞き、学生寮でアリサ達と毎晩愛し合っている事をシャロンが知っている事に気付いたリィンは冷や汗をかき
「クスクス、気付いているもなにもお嬢様がちゃんと幸せであるのかを確かめる為に申し訳ないと思いましたが、リィン様とお嬢様の部屋にそれぞれビデオを仕掛けさせて頂きましたわ♪」
「え”。」
シャロンの口から語られた驚愕の事実を聞いた瞬間表情を引き攣らせた。
「シャロン!リィン!いるんでしょう!?」
するとその時扉がドンドンと叩かれ、アリサの怒鳴り声が聞こえて来た。
「ア、アリサ!?」
「あらあら………まさかこんなにも早くお気づきになるなんて想定外ですわ。困りましたわ……どうしましょう♪」
アリサの声を聞いたリィンが表情を青褪めさせている中、シャロンは状況を面白がっていた。
(全然困っているようには見えないのですが。)
(むしろ面白がっていますわよね……?)
(ふふふ、今までの中で一番早く判明しましたね。)
(うふふ、この後一体どんな展開になるのかしら♪)
(とりあえず明日になればエリゼ達にも知れ渡る事になるのでしょうね……)
シャロンの表情を見たアルティナとメサイアは呆れた表情をし、リザイラとベルフェゴールは興味ありげな様子で見守り、アイドスは苦笑していた。
「―――入るわよ!」
そしてアリサが部屋に入ると予想通りの光景――――互いに生まれたままの姿になっているリィンとシャロンが目に入った。
「あわわわわわわわわっ!?ア、アアアア、アリサ……ッ!これには深い訳が……!」
「うふふ、お嬢様。いつわたくしとリィン様の事にお気づきになられたのでしょうか♪」
リィンが慌てている中、シャロンはからかいの表情でシャロンを見つめていた。
「さっきクロチルダさんがシャロンが自分に媚薬の調合を依頼したって教えてもらってね……!それでシャロンの部屋を使い魔に見張らせていたクロチルダさんの話を聞いた時に全部わかったのよ……!」
部屋の扉を閉めたアリサは顔に無数の青筋を立てて身体を震わせ、凄まじい怒気を纏いながら二人に近づき
「あらあらまぁまぁ……まさかクロチルダ様がお嬢様にお教えするとは想定外でしたわ♪わたくしとした事がうっかりしていましたわ♪」
「何がうっかりよ!?どうせ貴女の事だからわかっていてわざと口止めしなかっただけでしょうが!」
シャロンの言葉を聞いたアリサは顔を真っ赤にして怒鳴った後リィンに視線を向けた。
「リ・ィ・ン~~~??いつかやるとは思っていたけど、まさかこんなにも早くシャロンに……婚約者のメイドにまで手を出すとは思わなかったわよ~~~~??」
「……………………」
(ヒッ!?い、いつものようにアリサが怖くなった……!リィン、お願いだから少しくらい自重してよ~!)
膨大な威圧と怒気を纏っているアリサに微笑まれたリィンは表情を青褪めさせて身体を震わせ、ミルモはアリサを怖がり
「――お嬢様?多くの女性を娶る殿方の妻になると決めたからには、もっと心を広くお持ちにならないと、いつかリィン様に愛想をつかされるかもしれませんわよ?アルフィン皇女殿下やセレーネ様達を少しは見習うべきですわよ。」
「うっ……!というかシャロン!どうしてリィンとセックスをしたのよ!?クロチルダさんに媚薬の調合を頼んだって事は最初からリィンとセックスをするつもりだったんでしょう!?」
シャロンの正論に一瞬唸り声を上げたアリサは怒りの矛先をシャロンに向けた。
「フフッ、最初はリィン様の今までの活躍を労う為とお嬢様を見つけ、わたくしの代わりにずっと守って頂いたお礼としてご奉仕をするつもりだったのですが……さすがはリィン様ですわ♪わたくしまでも、リィン様に心を射止められてしまいましたわ♪」
「……………………」
「う”っ……!」
頬を赤らめて微笑みながら答えたシャロンの話を聞き、無言のジト目で自分を見つめてくるアリサの視線に耐えられなかったリィンは唸り声を上げ、表情を青褪めさせて身体を震わせていた。
「ハア………本当に後何人増やせば気がすむのよ……今年か来年産まれて来るかもしれない”私とリィンの子供”は多くの母親がいる事に混乱するでしょうね。」
「!?ア、アリサ!?今何て言ったんだ!?」
大きな溜息を吐いた後呆れた表情で自分を見つめて言ったアリサの口から語られた驚愕の言葉を聞いたリィンは驚きの表情で問いかけた。
「……来ないのよ。」
「へ。」
「だから生理が来ないのよ!」
(生理が来ないからと言って妊娠していると判断するのはまだ早いと思うのですが……)
顔を真っ赤にして声を上げたアリサの答えを聞いたメサイアは苦笑しながら呟いたが
(フフ、間違いなく妊娠しているわ……”女神”である私ならアリサのお腹に新しい命が宿っている事はわかるもの。)
(………………)
アイドスの念話を聞くと大量の冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
(アハハハハハハッ!まさかアリサが最初にご主人様の子供を身ごもるとはね♪)
(ふふふ、ですが予想通りですね。)
(……ついに恐れていた最悪の事態が起こってしまいましたか。まあ、今年結婚する事が決まっていますから、まだ状況はマシですね。)
一方ベルフェゴールは腹を抱えて笑い、リザイラは静かな笑みを浮かべ、アルティナはジト目になった。
「まあまあまあ……!という事はリィン様とのお子様を身ごもられた可能性が高いのですわね♪」
「ええっ!?で、でもいつもする時妊娠防止の魔術を使っていなかったか……!?」
シャロンは嬉しそうな表情になり、リィンは驚いた後信じられない表情でアリサに問いかけ
「……学院を取り戻した日の夜、いつものように愛し合った事は覚えているでしょう?あの時安全日だから大丈夫だと思って私、妊娠防止の魔術を使っていなかったのよ。それで生理の周期とかを逆算したらその時しか思い当たらないもの。」
「……………………」
「うふふ、お嬢様?安全日だからと言って完全に妊娠しない訳ではありませんわよ?あくまで妊娠する可能性が非常に低いだけですが……安全日に愛し合った事によって身ごもられるとはこれもエイドス様のお導きですわね♪」
アリサの話を聞いたリィンは表情を引き攣らせ、シャロンはからかいの表情でアリサを見つめて言い、シャロンの言葉を聞いた二人はそれぞれ冷や汗をかいた。
「え、えっと……それでアリサはどうしたいんだ?」
「本当に妊娠していたら当然産むつもりよ。どの道リィンが学院を退学した時に私もリィンと籍を入れて夫婦になる上母様も結婚を許しているんだから、特に問題ないわ。まさかとは思うけど墜ろして欲しいなんて事を言うつもりはないわよね?」
「当たり前だろう!?自分のした事に責任を取らないなんて男として最低な事をするつもりはないし、それにアリサ達の事を責任を取ると決めた時からいつそうなってもおかしくない覚悟はしていたし、むしろ俺は嬉しいよ。互いに思い合っている相手との子供が産まれたら。」
「リ、リィン…………」
恥ずかしそうな表情で語ったリィンの言葉にアリサは頬を赤らめて嬉しそうな表情をし
「うふふ、話が丸く収まり、何よりですわ。それよりもお嬢様、リィン様はまだ満足されていないご様子ですから、今度はわたくしと共にリィン様にご奉仕をしませんか♪」
「え………―――!リィン?さっきシャロンとした癖にまだ足りないのかしら?というかリィンの事だからどうせ今夜もシャロン以外の誰かとして来たのでしょう?」
シャロンの提案に目を丸くした後リィンを見て何かに気付いたアリサはジト目でリィンを見つめて問いかけた。
「う”っ。そ、それは…………」
「ハア……その様子だとやっぱりしていたみたいね。それで?誰としたのよ?怒らないから正直に答えて。」
大量の冷や汗をかいて表情を青褪めさせて身体を震わせているリィンを見て呆れた表情で溜息を吐いたアリサは真剣な表情でリィンを見つめた。
「その………クレア大尉とゲルドだ…………」
「なっ!?ハア………いつかそうなるだろうって確信していたけど、ついにゲルドともしたのね…………」
「まあ……クスクス、媚薬を使ったとは言え既にお二人と愛し合った上わたくしの身体を存分に堪能して頂いたにも関わらず、まだ満足されていないとはさすがは多くの女性の心を射止めたリィン様ですわね♪では媚薬を使ってリィン様をお辛い状態にしてしまった責任を取って、わたくしがまたご奉仕で楽にしてさしあげますわ………」
シャロン以外にも”被害者”が既に増えていた事に驚いたアリサは疲れた表情で溜息を吐き、シャロンは目を丸くした後微笑んだ後リィンに奉仕をし始め
「うくっ!?」
「ん……ふっ……お嬢様はされないのですか?」
「なっ!?~~~~っ!ああもうっ!私の方が経験あるんだから、新参者のシャロンには絶対に負けないわよ……っ!」
リィンに奉仕をしているシャロンに挑発されたアリサは身体を震わせた後手早く服や下着を脱いでシャロンやリィン同様生まれたままの姿になってシャロンと共にリィンに奉仕をし始め
「ア、アリサ!?うあッ!?」
(うふふ、引き続き結界を展開しないとね♪)
リィンがアリサとシャロンに奉仕をされ始めている中、ベルフェゴールは結界を再び展開した。その後3人で愛し合ったリィンは”行為”を終えた後自分の私室に戻った。
~リィンの私室~
「ハア…………―――え”。」
疲れた様子で自室に戻ったリィンは自室にいる人物達を見て表情を引き攣らせ
「あら……うふふ、ようやく戻ってきましたわね。お帰りなさい、あなた♪」
「随分と遅いお戻りのようですね、兄様?」
「そのご様子ですとお戻りになる前に随分と楽しまれたようですね、兄様?」
リィンの自室にいる人物達―――アルフィン、エリス、エリゼはそれぞれリィンを出迎えた。
「(そ、そう言えばアルフィン達が俺の部屋で待っているってシャロンさん、言っていたな……)えっと……どうして3人が俺の部屋で待っていたんだ?」
シャロンの話を思い出したリィンは冷や汗をかきながらアルフィン達を見つめて尋ねた。
「うふふ、エリゼもわたくし達と合流しましたからちょうどいい機会と思いまして。”家族同士”交流を深める為にエリス達と一緒にあなたを待っていたのですわ♪」
「へ……家族同士交流を深めるって……一体何をするんだ?―――なっ!?」
アルフィンの話に呆けたリィンが不思議そうな表情で尋ねたその時、アルフィン達はそれぞれ服を脱いで下着姿になり、リィンを逃がさないかのようにエリゼとエリスがそれぞれリィンの両腕をそれぞれの両手で掴んで離さないようにしてリィンをベッドに連れて行き、その間にアルフィンはリィンの部屋の扉の鍵を閉めた。
「エリス、いいわね?」
「はい、姉様。」
「「えい!」」
「うわっ!?――――ちょっ!?アルフィン!?それにエリゼとエリスも家族同士交流を深める為に何でこんな事をするんだ!?」
ベッドに押し倒された後自分の服やズボンを手早く脱がせ始めた姉妹の行動に慌てたリィンはアルフィン達に問いかけた。
「うふふ、互いが裸になって愛し合う事で交流を深める為ですわ♪これが本当の”裸の付き合い”ですわね♪」
(意味が全然違いますわよ……)
(まあ、裸の付き合いである事には違いないけど……)
(今度は3人ですか。後になればなるほど人数を増やして不埒な事をするとはさすがは不埒すぎるマスターですね。)
(ふふふ、私達も同じご主人様に仕えている同士互いに交流を深める為にも彼女達を見習った方がいいかもしれませんね。)
(あ、それはいい提案ね♪さてと、結界を展開しないとね♪)
アルフィンの言葉にメサイアは呆れ、アイドスは苦笑し、アルティナはジト目で呟き、静かな笑みを浮かべるリザイラの言葉に頷いたベルフェゴールは結界を展開した。
「兄様?まさかとは思いますが、拒否はしませんよね?」
「どうやら兄様は既に他の方達と交流を深めたご様子……他の方達とは交流を深めておいて、家族である私達との交流を深める事に嫌とは言いませんよね??」
「………………」
膨大な威圧を纏っている姉妹に微笑まれたリィンは反論できず、ただ表情を青褪めさせて身体を震わせていた。
「それじゃあエリゼ、エリス。家族同士交流を深める為に始めましょうか♪」
「「はい、アルフィン義姉様♪」」
その後アルフィン達と愛し合ったリィンは両脇はエリゼとエリスに挟まれた状態で、正面はアルフィンと互いの身体が繋がっている状態で疲れ切った表情で眠り始めた。
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