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小さかったあの娘

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1部分:第一章


第一章

1.熱帯魚
 水槽の中の熱帯魚  今日もゆらゆら泳いでいるよ

 普通にそこにいるようだけれど

 そこにいてもらわないと困るもの  心の隙間を埋めてくれる

 そんな熱帯魚を今飼っているよ

 ゆらゆらと泳いでそこにいてくれる

 そんな魚達を見ているだけで落ち着く心

 この気持ちは他の人にはわからないかも知れないけれど

 それでも僕は今熱帯魚達を見ているんだ

 ゆらゆらと揺れる草藻の中にいる熱帯魚達

 彼等を見て僕の心も

 ゆらゆらとして和んでいくよ

 
 鉢の中で泳ぐ金魚  今日もふらふらと泳いでいるよ

 いつもそこにいるだけだけれど

 そこにいてくれるから有り難い  ふとそこにいてくれるだけで

 金魚達はそれだけで有り難い

 ふわふわとそこにいてくれるだけで

 金魚の赤い輝きが日に照らされていて

 それを眺めているだけで朧な心が静かに佇んでいく

 僕の朧になっている心が静かに満ちていって

 ふわふわとそのまま水の中に心を映す

 金魚を見て僕の心も

 ふわふわから満ちていく


 ゆらゆらと揺れる草藻の中にいる熱帯魚達

 彼等を見て僕の心も

 ゆらゆらとして和んでいくよ


2.心
 誰にも何にも縛られないものがあるよ

 それは心  その人それぞれが持つ心

 それがあるからこそ人は人になれる

 阻むものは何もないから  羽ばたけばいいんだ

 何処までも飛んでいって  何処までも続く心の大空

 君を縛るものはないよ  全てが自由さ

 自由を飛んでいって  何処までも飛んで

 一つずつ何かを手に入れていけばいいよ

 掴んだものは何もかもを心のポケットにしまって

 そうして飛んでいこう

 
 心は何処までも自由だから  縛られないから

 そのまま飛んでいけばいいのさ

 誰にも何にも止められないものがあるよ

 それが心  その人それぞれの中にあるもの

 それがないと人は人でなくなるんだ

 誰にも縛られない  羽ばたけるんだ

 何処までも羽ばたいて  何処までも羽ばたく心の空

 君を縛るものはない  自由な大空だよ

 羽ばたく自由があって  飛び立つ自由があって

 その中で一つずつ何かを見ていくんだ

 全てを心のポケットに収めていって

 そうして自由の中へ


 掴んだものは何もかもを心のポケットにしまって

 そうして飛んでいこう



3.醒めた心
 ある時急に気付いたんだ  心が醒めてきているのが

 君のことばかり考えていたのに

 それが急に変わった  醒めてきたんだ

 君のことばかりを考えていた昨日までは終わって

 今は不思議と落ち着いているよ

 あんなに好きだった君が急にどうでもよくなって

 今はただ一人静かに考えているだけさ

 君のことを思わなくなるなんて考えもしなかったけれど

 そうでなくなっても辛くはなかった  不思議だね

 
 君はもう僕のことを忘れているだろうけれど

 僕ももう  君のことを自然と忘れていきそうだよ

 その時が来るなんていうのは  自分でも考えもしなかった

 君のことを忘れてしまっていくことが

 それは急にやって来て  心を支配していく

 君のことを思わなくなって少しずつだけれど

 僕は静かになったいったよ

 君のことばかり考えて眠れもしなかったのに

 今はただ一人穏やかにしているよ

 君のことが心の中から消えていっているのだけれど

 それが辛くはないなんてことが  おかしいね


 君のことを思わなくなるなんて考えもしなかったけれど

 そうでなくなっても辛くはなかった  不思議だね
 
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