インタビュー・ウィズ・キラー 慈愛なる殺人鬼の告白
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第7話 前半戦 サキの血に悲しめど、ミヤの血に悲しまず。声あるものは幸いなり
「その後、どうなったんですか?」
「負傷してる山科をドラと旦那に任して」
「ヒットマンの服装パクり、バンで天水教の本部に向かったわ」
「で……」
「幹部を1人残らず挽肉にしたんだけど」
「茂子には逃げられた」
「いなかったんですか?」
「うん。国外逃亡してた」
それで8年後まで待ったんだ……
「また、タイミングがあったら連絡するわ」
こうして、2度目のインタビューが終わった。
彼女の人生は常に
喪失と絶望の連続で幸福の瞬間は一握り。
だから……抗う。
運命に彼女は逆らい続けた。
愛する者を護るために……
私は徐々に彼女を尊敬し始めていた。
大切な者を護るため、ここまで行動力ある人間を私は知らない。
彼女はどれだけの苦難があっても自分の信念を貫いた。
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