並木道
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2部分:第二章
第二章
4.星の砂
果てにあったものは星の砂
ただそれだけが僕の手に残った
果てには何があるのか追い求めていって
そこにはそれだけがあった
星の砂を手にして少し微笑む
星の砂は幸せの砂 あの人は言っていた
その砂を持って歩いていく
今度は来た道を帰る
幸せを手にして 一人歩いていく
来た道も一人だから また戻るだけ
ただ寂しくはない 彼女に幸せをプレゼントするから
彼女にプレゼントをする為に
果てまで行ってその手にしている
星の欠片が散ってできた白い砂をまばらに
散らばった幸せを見つけて
それをガラスの瓶に入れていく
幸せを実らす砂 それを今手に入れた
来た道は遠かったけれど
今思うと一瞬だった
手に入れたのは 彼女にあげるもの
その為に来た海辺 そこで見つけた
あとは戻るだけ やっと掴んだ幸せを彼女にあげる為
幸せを手にして 一人歩いていく
来た道も一人だから また戻るだけ
ただ寂しくはない 彼女に幸せをプレゼントするから
5.電車の中のお婆さん
カタコトと揺れる電車の中 お婆さんが一人座っている
一人静かに大きな席に座って
静かに目を閉じて眠っている
夢でも見ているのだろうかその顔は
目を閉じたまま微笑んでいる
その微笑みを見ていると心が和む
和んだ空気を楽しみながら
僕もまた電車の中で浅い眠りに入る
目が覚めたその時は
お婆さんは起きて電車から出るのだった
昼下がりののどかな電車の中 お婆さんが一人でいる
白い髪と穏やかな顔で
日の光を浴びて座って
その日の光の中で穏やかに佇んで
暖かい空気を楽しんでいる
それが似合う優しげなその顔は
僕にも暖かさを見せてくれる
偶然乗った電車での小さな旅だけど
楽しいものになって
満ち足りた気持ちで最後まで親しんだ
僕もまた電車の中で浅い眠りに入る
目が覚めたその時は
お婆さんは起きて電車から出るのだった
6.絆
最初は何もなかったものが
いがみ合ったり通い合ったりして
ようやく作り上げられた
そうした絆こそが強いんだ
見せ掛けの絆じゃなくて本物こそが
何よりも強いものなんだ
時にはまたいがみ合うこともあるけれど
そうしてできたものは何にも増して強い
背中を向け合っていた彼等が今では腕を合わせ
互いを信じて道を行く
その背中は何にも増して心強い 信じるものがあるから
作り上げられていくもの
拳や言葉を経てようやくできる
それが絆というものなんだ
壊れて結び付き互いを知っていって
本物の絆はできあがって育てられていく
何よりも強く綺麗なもの
そんなものでもやっぱり時々ひびも入るもの
けれどそれも乗り越えてさらに磨かれる
一緒に歩いていく先に何があるのかわからないけれど
仲間達を信じて歩く
背中には信じるものの力があるから 怖いものはないんだ
背中を向け合っていた彼等が今では腕を合わせ
互いを信じて道を行く
その背中は何にも増して心強い 信じるものがあるから
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