昔の歌

第四章

１０．わからないもの
　そのことばかり考えているのにどうしてもわからない

　女の子の心はどうしてもわからない

　何を考えているのか何が欲しいのか

　それがどうしてもわからない

　こうかと思えばああで　　ああかと思えばこう

　そうして真意はわからない　　まるで幻のよう

　あまりにもわからないので彼女に聞いても

　にこりと笑って答えてくれない

　その笑みと戸惑いにさらに心乱されて

　手に入るものは何かというと

　その笑顔だけ　　それが何になるだろう

　
　彼女の気持ちがどうしてもわからず振り回され

　散り散りになった心はさらに乱れて

　彼女の笑みと気紛れにまた揺れ動き

　あれこれ動き彷徨って

　花をブレゼントしたり　　デートに誘ってみたり

　そうして彼女の気持ちを　　幻のような気持ちを

　探して彷徨ってあがいて探していると

　最後にキスがもらえたよ

　これで何かようやくわかったように思えて

　それでやっと落ち着いてきたよ

　愛されている　　それが彼女の気持ちだった


　その笑みと戸惑いにさらに心乱されて

　手に入るものは何かというと

　その笑顔だけ　　それが何になるだろう


１１．信念
　信念があるから前に進んでどんな困難でも立ち向かう

　君は強い　　君より強い奴なんてとてもいやしない

　どんな辛いことでも耐えて　　運命にさえ立ち向かう

　一人での戦いに　　背を向けることなく進んでいく

　全てを捨てて　　自分を捨てて

　目指すものを見据えてまばたきもせず

　辛くても悲しくても　　それに耐えていって

　微笑んで立ち向かっていく

　その君の信念が何時かきっと

　全てを変えるだろう　　その時君は本当に

　勝利を得て全てを変える　　ヒーローとして

　
　信念があるのは一人じゃなくて皆がそうだから

　君の前に　　君を助けに来た仲間達が今集っている
　
　これからの戦いは皆で　　皆で運命に勝つ為に

　一人じゃない　　君の戦いは君だけじゃない

　全てを目指し　　仲間と共に

　最後の敵を前にその全ての力を合わせ

　辛さも悲しみさえも　　何もかも乗り越え

　今勝利を目指し剣を持つ

　君が勝った今運命が変わった

　全てを変えてしまった　　君は今それにより

　運命も仲間達も取り戻し　　英雄になったんだ


　辛くても悲しくても　　それに耐えていって

　微笑んで立ち向かっていく

　その君の信念が何時かきっと

　全てを変えるだろう　　その時君は本当に

　勝利を得て全てを変える　　ヒーローとして


１２．娘
　娘が嫁いでいくのを見ている父親は

　悲しいような嬉しいような　　そんな顔をいつもしている

　生まれてからずっと育ててきた娘が

　今は他の男の妻となる

　それは決められたことだけれども

　想いは一つに割り切れない

　この間まで小さかった娘が今は

　大人になって夫の隣にいる

　そのことが不思議な現実に思えて

　どうにも掴めないけれど　　流れている涙は本物で

　それが現実かどうか教えてくれる

　
　娘の晴れ姿は夢にまで見たけれど

　今この目で実際に見ると　　何か真のものには思えない

　こんな日が来るとは思っていなかった

　けれど今来てしまった
　
　花嫁姿の娘は泣いていて

　父もただ一人泣いて笑っていた

　様々な想い出が心の中を巡り

　それが涙になって溢れている

　娘は今自分の手から巣立って

　白い花嫁となって　　自分の前に立っている

　このことは忘れはしないだろう


　この間まで小さかった娘が今は

　大人になって夫の隣にいる

　そのことが不思議な現実に思えて

　どうにも掴めないけれど　　流れている涙は本物で

　それが現実かどうか教えてくれる