インタビュー・ウィズ・キラー 慈愛なる殺人鬼の告白
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第4話 後半戦-2
死体安置所
「お顔の御確認を」
「確かに……早季子です」
「分かりました。発見された場所は」
「ホテルの浴槽で……」
担当刑事の声は当時のわたしには殆ど聞こえていなかった。
ただ、あのすずむしと同じ顔になってしまったサキのほっぺにキスをするしかなった。
「おい」
「なに……」
「1人で大丈夫か?」
「大丈夫よ…トイレに行くだけだから」
私にサキが死んだ事を知らしてくれた倉木……尚武が珍しく心配してくれたのは意外だった。
サッー
ジャバジャバ
キュキュッ
手洗いの鏡に映る自分の顔があのすずむしと
似てるように錯覚しちゃって……
それを見ていたらフツフツと怒りが湧いてたのよね。
「死に〜やっ〜なぁああぁああああ‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎」
バン‼︎バン‼︎バン‼︎バン‼︎
ガシャン‼︎‼︎
キレて鏡、目掛けてSIG P228(改)を乱射しちゃった。
ページ上へ戻る