忌み子と呼ばれる転生者
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母さん
私は『忌み子』として、村の皆から嫌われていた。
まるで老人のような白髪に、左右で色の違う瞳。
本来白い筈の黄色い目。
この地域の者は皆小麦色の肌なのに、私のそれは正反対の気持ち悪いぐらいに白い。
産まれた時から、この色だった。
髪や瞳の色というものは、親から受け継ぐものらしい。
でも、私の父は髪と瞳共に茶色。
母は髪が亜麻色で瞳が碧色だった。
けれど、私の身体には何処にも入っていない色。
母は父や村人達から疑惑をかけられていた。
それでも母は、私の事を守って愛してくれた。
『貴方は、私の子よ……何があっても、私とあの人の……』
それはまるで、私にではなく母自身に投げかけているかの様だった。
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