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英雄伝説~焔の軌跡~ リメイク

作者:sorano
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第127話

~ル=ロックル訓練場~



「………………」

「あいたぁっ!?」

「くはっ!?」

「きゃっ!?」

「って!?」

「くっ!?」

戦闘開始早々レンはクラフト―――疾風追連でケビン達にダメージを与え

「あたた……いきなりかい。今助けたる―――そらっ!!」

「が、頑張って!!」

ケビンとティータが回復系のクラフトを放って自分達が受けたダメージを回復させた。



「そこだぁっ!!」

アガットは反撃にクラフト―――ドラグナーエッジをレンに放ち

「…………」

対するレンはクラフト―――魔神剣・双牙を放って相殺しようとしたが、一撃の威力が高いアガットが放った衝撃波はレンが放った二つの衝撃波を呑みこんでレンに襲い掛かった。

「絶影!!」

「魔神剣!!」

アガットのクラフトによってレンがダメージを受けると続けてヨシュアは神速の速さで襲い掛かり、ガイはレンの側面から衝撃波を放ってレンに追撃し

「唸れ烈風、大気の刃よ、切り刻め―――タービュランス!!」

「ほれっ!エアリアル!!」

短い詠唱時間や駆動時間を終えたジェイドとケビンが後方からそれぞれ譜術やアーツを放ってレンに更なるダメージを与えた。



「いっけ~!エアブレイド!!」

「……………」

そしてティータが導力砲から貫通する凄まじい速さの砲弾を放ったその時レンは二振りの小太刀を鞘に収めると同時に跳躍して回避し、上空で武器を双銃に代えてクラフト―――アクロバレットを放って上空からケビン達にダメージを与えた。

「終わりの安らぎを与えよ―――フレイムバースト!!」

しかしジェイドが発動した譜術によって炎の爆発をその身に受けたレンは地面へと叩き付けられ

「喰らいやがれっ!!」

「朧!!」

アガットが正面からクラフト―――スパイラルエッジで、ヨシュアが背後からクラフト―――朧で挟み撃ちにしてレンに襲い掛かった。

「……………」

正面と背後の挟み撃ち攻撃に対してレンは側面に跳躍して回避したが

「おっと、逃がさねぇぜ!虎牙破斬!断空剣!!」

動きが素早いガイがレンに一気に詰め寄って剣技を連携させてレンにダメージを与えた。



「………………」

「グッ!?なっ、この剣技は”アルバート流”の……!」

反撃に武器を二振りの小太刀へと変えたレンはクラフト―――斬魔飛影斬で反撃し、自分にとって馴染み深い剣技をその身に受けたガイは異世界の人物であるレンがその剣技を使った事に驚いた。

「…………」

「!今のは”崩襲脚”……!何であの嬢ちゃんが”アルバート流”の技を使えるんだ!?」

剣技で上空へと上がったレンが蹴りでガイに襲い掛かり、それを後ろに跳躍して回避したガイは信じられない表情でレンを見つめた。

「レンは父さんやルーク兄さんから剣を教えてもらって、その結果彼女は父さんが扱っていた剣技―――”八葉一刀流”に加えて兄さんが扱っている剣技――――”アルバート流”の両方を使いこなせるんです!」

「!だからあの嬢ちゃんが”アルバート流”の技を扱えるのか……!」

「あのルークが人に物を教えた事も驚きましたが、その結果がこんなとんでもない使い手を生み出す事になるとは。正直教えた張本人より彼女の方が手強い気がしますねぇ。――――グラビティ!!」

ヨシュアの説明を聞いたガイは目を見開いて真剣な表情でレンを見つめ、呆れ半分の様子で答えたジェイドはレンに広範囲かつ敵の動きを封じ込める譜術を放ってレンにダメージを与えると共にレンの動きを封じ込めた。



「ふおらあぁぁぁっ!フレイムスマッシュ!!」

「打ち砕く!重裂破!!」

「魔皇刃!!」

そこにアガットとヨシュア、ガイが一斉に襲い掛かってそれぞれ威力が高い一撃技でレンにダメージを与え

「引き寄せて!ダークイレイザー!!」

ティータは導力砲から暗黒の重力エネルギーを放ってレンを引き寄せると共に再びレンの動きを封じ込めた。

「もう、しまいにしよか……滅!!」

「いきますよ、雷神旋風槍!!」

そして自分達の近くに来たレンにケビンとジェイドはそれぞれクラフトを放って追撃した。



「……………」

「チッ……!」

「!!」

「はわわっ!?」

双銃へと武器を変えたレンはクラフト―――ミスティアークを放ってケビン達を牽制して自分から距離を離れさせ

「……………」

「な―――チィッ!?」

続けて武器を双剣に変更した後アガットにクラフト―――空破絶掌撃で襲い掛かり、アガットは間一髪レンの神速の奇襲攻撃を重剣で防いだ。

「……………」

「チッ、俺に集中攻撃するとか、俺を舐めてんのか………!?」

攻撃を防御されたレンは続けてアガットにクラフト―――爪竜連牙斬を放ち、レンの剣技を重剣で次々と防いでいたアガットはレンが以前自分に勝った事があるから真っ先に自分を制圧する為に集中攻撃していると思い、次々と剣を繰り出すレンの攻撃を防ぎながらレンを睨んでいた。

「……………」

そして技を放ち終えた後後ろに跳躍して距離を取ったレンはクラフト―――紅葉散華を放つ為に抜刀の構えをしたが

「おぉぉぉぉ……!」

「!?」

抜刀の構えをする際にできた僅かな隙にヨシュアは魔眼を発動してレンの動きを封じ込めた。



「出でよ、敵を蹴散らす激しき水塊―――セイントバブル!!―――今です、ガイ!貴方ができる広範囲の氷を発生させる剣技を放ち、彼女の足を封じ込めなさい!」

そこに水を発生させる譜術でレンを攻撃したジェイドはガイに指示をし

「了解!貫け、氷の刃!絶衝氷牙陣!!」

ジェイドの指示に頷いたガイは剣を二振りして氷塊を発生させ、それを砕いてレンにダメージを与えた。するとジェイドの譜術によって水浸しだったレンの足元がガイの技によって凍結し、レンの足を封じ込めた。

「朧!鳴時雨!!」

「うぉぉぉ……ドラゴンエッジ!せいやっ!!」

それを見て好機と判断したヨシュアとアガットはそれぞれのクラフトでレンに詰め寄ると共にダメージを与えた後更に武器を振るってレンに攻撃を叩き込んだ。

「えいっ!ダークマター!!」

「ほれっ!ダークマター!!」

二人の攻撃の間にオーブメントの駆動を終えたティータとケビンはレンに反撃させない為に動きを封じ込める攻撃アーツを放ってレンに追撃すると共に再びレンの動きを封じ込めた。



「らあぁぁぁぁぁぁぁぁ………!」

「断罪の剣よ、七光の輝きを持ちて降り注げ―――プリズムソード!!」

そこにアガットが力を溜め始めると同時に譜術の詠唱を終わらせたジェイドが高火力の譜術を放ってレンに大ダメージを与え

「くらえっ!ファイナルブレイク!!」

ジェイドの譜術の攻撃が終わると力を溜め終えたアガットが闘気による爆炎をレンに叩き込んで更に大ダメージを与えた。

「覚悟しな!」

そこにガイがレンに詰め寄り、Sクラフトを叩き込んだ!

「気高き紅蓮の炎よ!燃え尽くせ!鳳凰天翔駆!!」

ガイが放った鳳凰のオーラをまとって上空へ攻撃する奥義―――鳳凰天翔駆を受けた事によりレンは今まで受けたダメージに耐えきれず、”グリモア”の姿へと変化し

「そこやっ!!」

「えいっ!!」

それを見たケビンとティータは遠距離攻撃で”グリモア”に止めを刺した!するとグリモアが消滅するとグリモアがいた場所に封印石が現れた!そして封印石をケビンが回収すると同時にケビン、ヨシュア、ティータ、アガットは緊張感が解放されたのか、それぞれ地面に膝をついた!



「ぜえ………ぜえ………偽物とはいえ、たった一人相手にまさかここまで手こずるなんてな……相変わらずとんでもない嬢ちゃんやで……」

「ハハ……兄さんや父さんと同じ”剣聖”の称号を持っているだけはあるという証拠ですね。奥義や絶技が放たれる前に制圧できた事が不幸中の幸いでしたね。」

「はうう~……偽物のレンちゃん、凄く強かったよ~……」

「チッ……偽物とはいえ、この人数で挑んでこのザマか。この事をあのクソガキに絶対に知られる訳にはいかねぇな……」

疲れた表情で息を切らせているケビンにヨシュアは苦笑しながら答え、ティータは疲れた表情で溜息を吐き、アガットは舌打ちをして悔しそうな表情をし

「ったく、ルークの奴もとんでもない妹を持ったもんだな。」

「というか”偽物”であの実力なのですから”本物”は”六神将”クラスなんじゃないですか?――まあ、そんな彼女が解放され、今後の探索に加わる事を考えればさっきの苦労も報われるというものですよ。」

ガイは疲れた表情で溜息を吐き、ジェイドは口元に笑みを浮かべてレンの強さを推測していた。

「ま、何はともあれ封印石を手に入れてんから、庭園に戻ってあの嬢ちゃんを解放しようか。」

「はい。」

「えへへ……早く戻ってレンちゃんを解放しましょう。」

その後ケビン達は封印石の中にいる人物を解放する為に庭園に戻った―――――




 
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