| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ドリトル先生北海道に行く

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第十幕その十

「皆よりもよ」
「僕達よりも?」
「っていうと?」
「トミーや王子かな」
「それかサラさんか」
「神様のお導きだね」  
 これが第一とです、シホレさんは言うのでした。
「何といっても」
「ああ、縁結びのね」
「恋愛の神様だね」
「日本にはそうした神様も多いし」
「それならだね」
「アイヌにもそうしたお話はあるから」
 だからとです、シホレさんはここでも皆に囁きました。
「私からもお祈りしておくわね」
「うん、お願いね」
「シホレさんからも宜しくね」
「先生が幸せになれます様に」
「そちらでもね」
「そうするわね、若し私も亭主がいなかったら」
 こんなことも言うシホレさんでした、冗談交じりに。
「そしてあと四十幾つは若かったら」
「先生にだね」
「声をかけてたんだね」
「こんないい人はいなくてしかも」
 先生についてさらに言うのでした。
「この人は周りも幸せにする人だから」
「そうなんだ、僕達もね」
「先生といつも一緒にいて幸せだよ」
「何か先生と一緒にいるとね」
「それだけで幸せになれるんだ」
「不思議な位ね」
「この人は幸せを自分の中で生み出して」
 そしてというのです。
「周りに与えてくれる人よ」
「まさに福の神なんだね」
「日本で言うと」
「本当にそこまでの人なんだね」
「周りを幸せにするまでの」
「とても福々しい気を一杯出していて」
 そしてというのです。
「それを皆に与えてる人ね」
「素晴らしいね」
「そんな人なんだね」
「じゃあね」
「僕達もこれからもね」
「先生と一緒にいて」
「幸せになれるのね」
 動物の皆もそのことを教えてもらって笑顔になるのでした。そのうえで彼等の中で楽しくお話をするのでした。
「じゃあきっと日笠さんも」
「先生と一緒になれば」
「幸せになれる」88
「そうなるんだね」
 日笠さんのこともお話するのでした。
「けれどこれはね」
「神様がしてくれることで」
「僕達がどうかしても」
「その力は限られている」
「神様なんだね」
「神様のお力だね」
 このことも思うのでした。
「じゃあ是非共ね」
「神様には助けてもらわないと」
「そして先生を幸せに」
「是非共」
「お願いしましょう」
 神社や教会にお参りしてです。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧