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英雄伝説~光と闇の軌跡~(SC篇)

作者:sorano
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外伝~ジェニス王立学園解放作戦~前篇

~ジェニス王立学園~



学園に潜入したエステル達はまず最初にクラブハウスの中に入り、2階に上がった。

「な!?」

「お前たちは……!」

2階にいた装甲獣を一匹連れている2人の猟兵はエステル達の登場に驚いた。

「居たわね!」

「行っくよー!」

そしてエステル達は戦闘を開始した!



「おぉぉぉ!」

「ク、クソ……!?」

「う、動けん……!?」

「グル!?」

戦闘開始早々ヨシュアが放ったクラフト――真・魔眼を喰らった猟兵達は動きを制限されている所を

「うおぉぉぉ!!」

「「グアッ!?」」

「ガアッ!?」

さらにそこにクルツがクラフト――極技・夕凪を放って、敵達にダメージを与え

「はあっ!!」

「グアッ!?………」

エステルは棒を思いっきり振って、猟兵の頭に命中させて、猟兵を気絶させ

「あっち行け~!!」

「ギャアッ!?………」

ミントはクラフト――アイシクルショットを放って、敵を壁まで吹っ飛ばし、壁にぶつかった猟兵はぶつかった衝撃で気絶し

「さぁ、行くよ!まだまだまだまだまだまだぁっ!とどめっ!!」

アネラスはクラフト――剣技・八葉滅殺を放って、装甲獣を倒した!そして猟兵達を無力化したエステル達は近くの部屋に入った。



「おや、あんたたちは……!?」

「エステルさんにヨシュア君……どうしてこんな所にいるの!?」

部屋に入ると学園の職員の数名がいて、エステル達の登場に驚いた。

「あはは……ビックリさせちゃったかな」

「実は……」

驚いている職員達を見たエステルは苦笑し、ヨシュアは説明をした。

「そう、あなたたちが……。ありがとね、助けに来てくれて。」

「それで……学園内の様子はどうかしら?まだ戦闘は続いているの?」

「正門付近での戦いを含めていまだ予断を許さない状況だ。先生方も、安全が確認できるまでここで待機をお願いしたい。」

職員に尋ねられたクルツは真剣な表情で答えた。

「そう……仕方ないわね。」

「生徒たちのこと……どうかよろしくお願いします。」

そしてエステル達は”人質リスト”にチェックをした後、他の所にも行き、次々と猟兵達を無力化し、部屋にいる職員や生徒達を見つけて、現状待機を頼んだ後、本館に向かった。また、途中の男子寮で重傷を負ってベッドに眠っている職員にはクルツがクラフト――方術・白波を放って、傷を治癒した。



~本館~



「貴様ら……!?」

「ゆ、遊撃士だと!?」

本館に入ると猟兵達が現れた!

「出たわね!」

「……制圧するよ!」

そしてエステル達は戦闘を開始した!



「方術、貫けぬこと鋼の如し!!」

戦闘を開始した際、クルツはクラフト――方術・鋼を放って、味方全員の防御力を上げた!

「喰らえっ!!」

そして銃を持っている猟兵はエステル達に銃弾を連射して放った!

「ちょっと痛いけど……こんなのへっちゃらよ!……はぁぁ、せいっ!」

猟兵の銃弾を受けたエステルだったが、クルツが放った”方術”によって防御力が強化されていたため、あまり傷ついた様子はなく反撃に真・金剛撃を放った!

「!!」

エステルの攻撃に気付いた猟兵は回避し

「もらった!!」

「グルッ!!」

もう一人の大剣を持った猟兵と装甲獣がエステルに攻撃を仕掛けたが

「はいっ!はいっ!はぁいっ!!」

「グワッ!?」

「グルッ!?」

アネラスが迎え撃つかのようにクラフト――剣風閃を放って、ダメージを与え

「そこだっ!!」

「グッ!?」

エステルの攻撃を回避した猟兵にはヨシュアがクラフト――真・絶影を放って、ダメージを与え

「異界の円環よ!捉えし者を浄化の炎で焼き尽くせ!オキサイドリング!!」

ミントが魔術を敵達に放った!

「バ、バカな!?アーツだと……グアアアアアッ!?」

「「ガアアアアアアッ!?」」

ミントの放った魔術をアーツと勘違いした猟兵達は驚き、魔術を受けて悲鳴を上げた!



「はぁぁぁぁ………聖炎棍!!」

「グルッ!?…………」

そしてミントの魔術が終わるとエステルがクラフトを放って、装甲獣を倒し

「たぁ!ごめんねっ!!」

「ガッ!?…………」

アネラスはクラフト――落葉を放って、敵を打ち上げた後、廊下に叩き付けて猟兵を気絶させ

「方術、儚きこと夢幻の如し!!」

「グフッ!?…………」

クルツはクラフト――方術・夢幻を放って、もう一人の猟兵を気絶させた!そしてエステル達は近くの教室――ジル達がいる教室に入った。



「来たわね、2人とも!」

「や~、今か今かと待ちくたびれちゃったぜ。」

教室に入って来たエステル達を見たジルとハンスは笑顔で出迎えた。

「えへへ……。ゴメンね、待たせちゃって。」

「あれから状況に変わりは?」

「うん、実はね……」

2人の言葉にエステルは苦笑し、ヨシュアが尋ねるとジルとハンスがエステル達に小声でささやいた。

(さっきギルバードが来て王家の姫がいないか聞いてたのよ。素直に名乗り出れば特別待遇にしてやるとか抜かして。)

(あっちゃあ~……)」

(……見込み違いもいいところだね。)

(そうだよね。”今”は本当にお城にいるのに。)

ジルの言葉を聞いたエステルとヨシュア、ミントは呆れた。

(ま、何とか俺たちで適当にあしらっといたけど……。ありゃあ、業を煮やしたら何をするか分からねえぞ。)

(うん、そっちは何とかする。)

ハンスの推測を聞いたエステルは真剣な表情で頷いた。

「フフ……それにしても久しぶりだね、ジルさん、ハンスさん!」

「へ………?」

「……?誰だ?君みたいな美人でスタイルがいい娘、一度会ったら忘れないと思うんだけど……」

微笑みながら言ったミントの言葉を聞いたジルは驚き、ハンスは尋ねた。



「あはは、さすがにわかんないかな。ねえ、2人とも。本当にこの娘の顔に見覚えない?」

2人の様子を見たエステルは苦笑して、尋ねた。

「?そう言われてみれば、確かにどっかで見た事があるような………」

「…………あー―――!!その顔…………ミントちゃんじゃない!!」

エステルに言われたハンスは首を傾げてミントの顔をじっと見つめ、同じように見つめ、何かに気付いたジルは驚いた表情で叫んで言った。

「ジルさん、正解!フフ。ミント、大きくなったからやっぱりわかんなかったかな?」

ジルの言葉を聞いたミントは嬉しそうに頷いて、尋ねた。

「大きいも何も変わりすぎでしょ…………」

「全くだぜ……マジで”色々”大きくなりすぎているだろ………あのチビッ娘がよくもまあ、短期間でここまで美人でスタイルがいい娘に成長したよな……」

ミントの言葉を聞いたジルは驚いた表情で頷き、ハンスは頷いた後、ミントの胸元の谷間をチラリと見た後、誤魔化すかのように顔を背けて言った。

「フフ、小さい頃のミントちゃんを知っていたら普通、驚くよね。私も最初会った時、驚いちゃったもん。ツーヤちゃんもミントちゃんと同じようにすっごく美人で可愛くて、スタイルがいいんだよ!」

ハンスの言葉に同意するように頷いたアネラスは嬉しそうに言った。

「………ねえ、ハンス君。さっき、ミントの胸を見なかった?」

一方エステルはジト目でハンスを睨んで尋ねた。

「な、何の事だよ。」

エステルに睨まれたハンスは焦った。

「ま~、男子なら誰でもこの谷間も見える大きな胸を見るって。ほれほれ~。」

「あはは!くすぐったいよ~、ジルさん。」

ジルに胸を揉まれたミントはくすぐったそうな表情をして言った。



(う、うらやましい…………ヨシュア……まさかお前……今のあの娘に抱きつかれたりとか、一緒に風呂とか入った事があるのか?)

(こんな時に何馬鹿な事を言っているんだよ………第一ミントが抱きつくのはエステルだよ。(……まあ、実際入ろうとしたことはあるけどね………あの時、エステルが気付いて止めてくれなきゃ、本気で一緒に入るつもりだったから危なかった……それにエステル……ミントに抱きつかれた時、抱きつかれた瞬間、いつも複雑そうな表情をしていたけど………なんでだろう?))

ミントの胸をもんでいるジルを羨ましそうな表情で見た後、小声で話しかけたハンスにヨシュアは呆れた表情で答え、心の中で今までの旅の中で何度もミントがエステルに抱きついた事等を思い出した後、ミントがエステルに抱きついた際、エステルが何故か複雑そうな表情をしていたのを思い出して首を傾げていた。

「うわ~……プリネよりも大きいじゃない……天真爛漫な性格でしかもこの顔でしょ?エステル、今のこの娘に言い寄る悪い虫、一杯いるんじゃないの?」

「まあね………街を歩いていたら、少なくても数人は毎回声をかけて来るわ……あたしやシェラ姉、クローゼがいても、真っ先にこの娘に声をかけているのを見て、声をかけてくる男共に腹が立ったわ~!」

ミントから離れたジルに尋ねられたエステルは溜息を吐いて答えた後、怒りの表情で言った。

「コホン……久しぶりの再会で嬉しいのはわかるが、今は優先すべきことがあるだろう?」

エステル達の様子を見たクルツは咳払いをして言った。

「あ、そうね。ごめんなさい。」

クルツの言葉を聞いたエステルは苦笑しながら言った。

「な、なあ……」

「それで、私たちはどうすればいいのでしょう?」

そして他の生徒達が遠慮気味に尋ねた。

「あ、ゴメンゴメン。悪いんだけど、安全になるまでここで待っていてくれる?まだ外で戦闘が続いているから。」

「了解しました。」

「ふう……。もうカンベンして欲しいよ。」

「こ、心細いですけどがんばって待ってます!」

エステルの説明を聞いた生徒達はそれぞれ頷いた。

「ごめん、なるべく早くケリをつけるつもりだから。ハンス、ジルさん、君たちも……」

「はいはい、分かってますって。下手に動いてあんたたちの足手まといにはならないわ。」

「ケリが付いたら来てくれ。その後の対応は俺たちがさせてもらうからさ。」

「うん、その時はよろしく。」

「それじゃあ、また後でね!」

そしてエステル達は教室を出て、2階に上がり、2階にいた猟兵達を無力化した後、2階にいた生徒達を確認し、その後学園長室に向かった。



~学園長室~



「おお……!」

「皆さんは……!」

学園長室に入るとそこにはコリンズと受付の女性がいた。

「えへへ、助けに来ました。」

「……ご無沙汰しています。」

「エステル君、ヨシュア君。……それに君はもしかしてミント君かい?」

懐かしそうな表情でエステルとヨシュアを見た後、コリンズはミントを見て尋ねた。

「はい!お久しぶりです、学園長さん!」

「凄っ……!一発でミントを見破るなんて……!ジル達も最初はわからなかったのに……」

コリンズに話しかけられたミントは嬉しそうな表情で答え、エステルは驚いた。

「何、年の功という奴だよ。それにミント君は我々”人間”ではなく、”闇夜の眷属”と聞いておるからね、長寿の彼らの種族であるミント君が10年近く成長しなかったのが今になって、成長したのも理解できるよ。………それにしても、君たちが来てくれるとは……。後ろの諸君もギルドの遊撃士のようだな?」

「はい。クルツ・ナルダンと申します。」

「初めまして!アネラス・エルフィードです。」

コリンズに尋ねられたクルツとアネラスは頷いて答え、そしてエステル達はこれまでの経緯と、学園解放作戦について説明した。



「そうか……感謝する。兵士を率いているのが誰なのかは知っているかね?」

「元市長秘書のギルバードでしょ?あいつ、クローゼを狙ってるって聞きましたけど……」

コリンズに尋ねられたエステルは呆れた表情で答えた。

「ああ。ただ、クローゼ君が王家の姫君であるということは気付いていないようだ。そういった人物が学園にいるという情報だけをどこかで入手したらしくてね。」

「そ、そうなんだ……。あの怪盗男のことを考えたら知っててもおかしくなさそうだけど。」

「執行者とただの戦闘員では権限に天地の差があるからね。多分、余計な情報は知らされてないんだと思う。」

コリンズの話を聞いて首を傾げているエステルにヨシュアは説明した。

「なるほど……」

「でも、そうなると……他の女の子がとばっちりを受ける可能性は高そうですね。」

「ああ、危険かもしれないな。」

「私もそれが心配でね……。すまないが、そのあたりも気を付けておいてくれないか?」

アネラスとクルツの推測を聞いて頷いたコリンズはエステル達を見て、頼んだ。

「うん、分かりました!」

そしてエステル達は中庭に出た。



~中庭~



「いや~~~~っ!」

中庭に出ると、どこからか悲鳴が聞こえてきた。

「今の声……!」

「女の子の声だよね……!?」

「この方向は……学園の裏手からだ!」

悲鳴を聞いたエステルとミントは真剣な表情で言い、ヨシュアは旧校舎の方向を見て言った。

「リストの残りは1人……その人物ということか!」

「急ぎましょう!」

クルツの言葉を聞いたアネラスは仲間達を促した。



そしてエステル達は旧校舎に急いで向かった!



 
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