転生特典は聖槍の影打
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5話 怪しいものにはご用心
前書き
投稿が遅れてしまい申し訳ありませんでした…
前回のあらすじ
売られた喧嘩を買った
「皆さん……何をしてるんですか⁉︎」
次の日の朝、俺たちを待っていたのはロスヴァイセの説教だった
まぁ当然だろう、悪魔の土地で問題を起こせば保護してくれているオーディンの爺さん達にも迷惑がかかるのは解るが
「見た途端に殴りかかってくるような奴相手に正当防衛しただけだけど?」
確かに部分的に見ればそれは正しい見方だろうが……
「黙らっしゃい!」
反論など認めないと言わんばかりのシャウトに嘆息する
それからロスヴァイセの説教が続いた
「あーまだ足が少し痺れてるよ…」
「我慢なさい…私だってまだ痺れてるんだから…」
二人は痺れてる足のまま買い物に行かされている
「ロスヴァイセの奴…醤油とか日本酒の瓶とか重たいものばかり選びやがって…」
「仕方ないわ諦めなさい」
買い物のリストを見て悪態を吐く空を窘めるルサルカは呆れながら近くのデパートに行った、そこで買い物をして帰る途中での事
「ルサルカ、それなんだよ?」
空は荷物を持ちながら隣を歩くルサルカの手にあるものに視線を向ける。
「ん?これ〜空の会計を待ってる間に貰ったのよ」
ルサルカは手に持っているチラシを見せる、そこには
『あなたの願い叶えます』と書かれていた
「なんだよその怪しさ全開のチラシはよ、魔女がうんな胡散臭いものに興味示すなよ」
「胡散臭くないわよ〜だって魔力を感じるし」
は?、確かにルサルカの言うように魔力を感じる…
「何する気だよ?」
「ちょうど良かったわ〜部屋にある魔道書の整理をしてくれる人を探してたのよね〜!」
「ただの何でも屋に危ない魔道書の整理をさすな」
「………早くしましょうよ空!今日はドイツ料理フルコースよ!」
「あ!待てコラ!スルーしやがったなロリババア!」
走り出したルサルカを全速力で追いかける空、パッと見青春の一コマに見えるだろうソレは下らない理由であった
その夜、皆でご飯を食べた後は思い思いの時間を過ごす
ロスヴァイセは北欧勢力……オーディンの爺さんや家族に連絡を
フェンは爆睡で、ルサルカは部屋でひたすら読書
俺?俺は……
「…………」
瞑想しながら魔獣創造の訓練をしていた
実を言うと魔獣創造で作ったカインの反省から使い慣れておこうと努力している……まぁいざとなったらコイツ等に戦わせればいいし
イメージするは髑髏の軍勢……かの黄金の獣の総軍だ
もちろん素体は武装親衛隊では無いからスペックは言うまでもないし、槍に取り込む取り込む予定も無い
戦闘能力など活動すら使ってないルサルカに素手のワンパンでKOされる程でしか無い
しかし偉い人は言った
『戦いは数だよ!』
その通りである、幾ら一騎当千の強者であっても圧倒的数の敵による飽和攻撃や弾幕射撃に手も足も出ないのは当然だろう
か弱いアリも束になれば自分より大きいハチやトカゲすら倒せるし、ミツバチだって束になれば獰猛なスズメバチすら殺す事が可能だ
漫画やアニメ、映画でも同じ事が言える
かの最強吸血鬼の作品に出た傭兵の隊長は地雷や榴弾の飽和攻撃で吸血鬼の部隊と戦い見事に善戦していたし
機動戦士の世界だと圧倒的な物量戦で相手を圧倒し
某星戦争の騎士達もブリキ人形の大軍相手に全滅仕掛けた
この事からでも数の暴力というものは無視できない
「ってもなーイメージか……」
つまり俺が作ろうとしているのは群体型の魔獣だ
しかし問題があり
1つ 群体型という事は全ての個体値を均一にしないといけない
2つ 自分や仲間達の命令を忠実でないといけない
3つ 武装や装備云々
幸いなのか魔獣は出し入れ自在みたいだから困る事は無い
1、2は俺の努力次第でどうにかなるだろうが……
「武器ねぇ………」
武器のチョイスは重要だ、そこ等へんの農民が持った鉄砲でも鍛えれば戦国最強の騎馬隊を蹴散らす事が出来る。
まぁその辺も俺が作らないといけない……面倒くさ!
「試しに作ってみるか」
イメージしてみたのちに神器を使った、出来たものは
「……………」ザッ!
人体骨格が見事に敬礼をしていた……
「成功?」
と思ったが
「骸骨だと味気ないよな……外装とか武装を決めないと」
色々と課題は山積みだ……と思ったら
「…………」
骸骨は消えた、そいつがいた足元を見ると動物の歯のような骨があった
「まさか」
空は地面にその骨を置くと
「…………」ザッ!
再び骸骨が敬礼したのを見て自分が作った魔獣の名前を決めた
魔牙兵 (スパルトイ)
当面は数を増やす事と武装の充実化と課題を見つけたので満足した……その時!
魔力反応?場所は………ルサルカの部屋から?
「実験か?」
良くも悪くも魔女なルサルカは部屋で実験をしている、勿論あまり魔力を出さないようにしていた筈なのだが…
「行ってみるか………」
タタタと小走りでルサルカの部屋に向かうと
「あれ?ロスヴァイセ…フェンも?」
「あ、ソラもですか?」
『ルサルカ嬢の部屋から魔力が流れたのが気になってな』
だよなーと言ってドアを開ける
「おいルサルカ、余り魔力出す実験するなら声を……かけ……ろ」
開けた部屋にいたのはピンク色の髪のルサルカ……と
「………………」
あの時の金髪の美男子がいた……
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