| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

東方 死神默

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

死神默死神默-2 新たな選択

 
前書き
(^o^)☆(^o^)☆(^o^)(☆^o^)(^o^☆) 

 
私は人間の声に抜けた声をあげていた。
自分でも胸くそ悪い。

?「うぅっ..........恥ずい!!」
私は人間相手にここまで
攻撃的だったろうか?
いや、
ここまで人間を嫌った。そう思えた。
私を動かしてるのは人間を嫌いだと言う
感情だけ。
それ以外は抜け殻同然である。

人間は私の挙動をじっと見ていた。

どうしよう、恥ずかしい。

人間「君は今をどう思う?」
その人間は私に問いを投げ掛けた。

?「もう疲れた........。怖い。」
私は俯き呟いた。
実際私の体はボロボロで、立っているのが
やっとだ。
恐怖や痛みと戦い続け、
早5ヶ月といったろうか。
足も片方折れていて、少しだけ浮くことで
移動できた感じだ。
明らかな栄養失調。
だが、もう死ぬであろう私にそんなことは
関係ない。

人間「僕は最近死神を見る。」
何故か人間は重く呟いた。

死神。死ぬ間際にて現れ、
善行をできるだけ積ませようと
心がけたり、死後にいきさつを
伝えたりと、役職的に大変である。

人間「僕も長くないのでな。
死神が僕の前に現れた。
そしてこういったんだ。
息絶えかけた妖怪が現れる。とね。」

?「予知か........。」

最早私は早く去りたかった。しかし
体は言うことをきかない。

?「お前は何が言いたい。」

人間「あぁ、ごめんごめん。死神が
3日後に僕を三途の川に
連れてくみたいなんだ。
僕も嫌われものだからさ。
誰かと一緒に過ごしてみたかった。」

私は呆れた。
善行を積むよう言ってた死神の
言動を無視して、私と過ごしたいだと?
勝手にも程があるだろう。
恐らく天国には行けないだろう。

しかし、人間の言葉に少しだけ
暖かみをかんじた。

?「いいよ。3日でいいなら。
でも、信用出来ないからな。」

そうして、人間との生活が
始まった。

とはいっても
人間も長時間歩けず、私も
大ケガを負っているので動くことは
なかった。

そしてそのまま2日がたった。
私のケガも治りきってはいないし、
人間も息が荒くなっていった。

それでも私は、この人間と
一緒にいるのが楽しかった。

あんなことをいったが、もっと
長く暮らしたい。

私の親もそう思ったのだろうか?


と。
人間「君がもし、復讐とか
したいと言うのなら、
僕はかまわないよ。」

この人間は察する力もずば抜けている。

私は黙るしかなかった。

人間「君の名前は..........?」
人間は突然聞いてきた。

自分の名前。私は覚えていない。
恐怖で記憶が飛んでしまっていた。
本当に申し訳ない気持ちになった。

私はポケットの中身を探る。
すると、謎のペンダントらしき
物が出てきた。
埃ひとつなく、きれいだった。

?「あ..........」

人間「クロハちゃん......か。
とてもいい名前じゃないか。」

私のペンダントには、
私の両親と、幼い私が笑顔で
可愛らしかった。

私の名前が書いてあり、
よほど大切にされたと思われる。

クロハ「闇鮫........黒琶。」

人間「思い出してくれて
良かったよ!」

人間は自分のことのように
喜んだ。

だが、人間は突然むせ出した。
人間「ゴホッ!ぐふうっ!」

クロハ「だっ..大丈夫?」

私は人間に対し、こうも感情を
抱いたのは初めてだった。

すると、
人間の背中からは、黒いマントを
羽織った死神が這い出てきた。

死神「いきさつ通りか。
お前は情に溢れてるな。人間よ。」

人間「傷ついた子供だったから。」

クロハ「私はまた独りに?」

人間と死神の会話に私は割ってはいる。

死神「このままならな。死神と
いっても死期ずらしは出来ない。」

クロハ「このままって?」

死神「それはお前次第だ。
半妖のままか、半妖でありつつ
死神になるか。」

死神は問いかけるように
話をした。

今の私は迷いなんてない。

クロハ「いきます。死神の道に。」

死神「今までと違って仕事もある。
恐怖対象の人間とも触れあわなくては
ならんぞ?」

クロハ「構いません。
このままなんて嫌だ。」

私は道を選び、死神へとなった。
 
 

 
後書き
ライコタイコディスコォ! 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧