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戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー

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第五十二話 井上大佐!バイオリン重いぞ!!その三

「セーラー服、ナース服、フライトアテンダント、チャイナドレス、バニーガール、浴衣と並ぶな」
「ですか、何か多いですね」
「コスプレの定番って」
「作者が好きなもののだけかも知れないですけれど」
「結構あるんですね」
「そうだな、しかし私もそう考えている」
 無類の色豪でもある彼もというのだ。
「ブルマはそれだけのものだ」
「ですか、十代の娘も熟女もですね」
「いける」
「そんな素敵な服なんですね」
「あの服は」
「全くだ、あれが現実世界でなくなったことはだ」
 本当に最早現実では風俗でしかない。
「人類の大きな損失だ」
「ですね、偉大な浪漫でした」
「その浪漫がなくなるなんて」
「人類文明の損失ですよ」
「それも取り返しのつかない」
「そうだな、それでだが」
 ここで悪田部は二人にあらためて問うた。
「君達はそれだけで来たのか」
「ブルマの偉大さを語りに」
「その為だけにですか」
「今回はいきなり来たが」
 こう問うのだった。
「どうなのだそこは」
「まあそれはです」
「そう言われますと」
「勢いだけできまして」
「ブルマへの情熱の」
「失われた浪漫に対する」
「それはあったんですが」
 しかしというのだ。
「他のことは」
「ちょっと」
「そうか、わかった」
 頷いた悪田部だった。
「若さだな」
「はい、若さです」
「若さ故の情熱です」
 まさにという返事だった、二人も。
「そのまま来ました」
「他はなかったです」
「けれどですね」
「ここに来たからには」
「戦いのことも話さねばならない」
 この作品は彼等ジャスティスカイザーと日帝衆との戦いを書く作品である、あくまでブルマへの浪漫は副次的なものだ。
「ついでにな」
「ついでにですか」
「そんなレベルですか」
「この作品は戦闘描写が少ない」
 全体の一割あるだろうか。
「あれこれ書かれているがな」
「だからついでですか」
「それでいいんですね」
「私は全話登場するがだ」
「私の出番は」
 悪田部の横で伊東が言って来た。
「実はあまり」
「ですよね、折角美人秘書なのに」
「出番殆どないですよね」
「正ヒロイン二クール目で出てきましたし」
「作者が思いついて」
「そうです、お色気担当の筈がです」 
 伊東は困った顔で言うのだった。
「殆ど出番がないことは」
「明らかに作者の構成ミスですね」
「何も考えないで書いてますから」
「普通にお色気担当の出番もですね」
「なかったんですね」
「そうです、水着に下着にコスプレにです」
 所謂ファンサービスである、アニメでもライトノベルでも付きものだ。
「色々ありますのに」
「そうそう、伊東さん人妻ですし」
「ブルマになったらですね」
「熟女ブルマそのものですよね」
「人妻の体操服ですね」
「主人には見せています」
 言うまでもなく夜にだ。 
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