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世界をめぐる、銀白の翼

作者:BTOKIJIN
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第一章 WORLD LINK ~Grand Prologue~
  龍騎 ~願いのカード~


あれから四日


蒔風たちは今も花鶏に隠れている。
もちろん食材などの買い出しには行くが、最新の注意を払っている。
この店のオーナーはちょうど四日前、蒔風たちが敗北したあたりでアマゾンに旅行に出たそうだ。




今のところ、「奴」や浅倉の姿を確認はしてないし、されてもいない。


「ふう、大体の怪我は治ったな」

「しかしどうする。いつまでもここに隠れてることはできないぞ」

「こっちから打って出るか?」

「あっちがどこにいるのかわからないのに?」








・・・・・・・・・・・・・・・・ィィン・・・・・・



『!!!』


何かが聞こえた。
あの響くように高い耳鳴りのような音が






キィィィンキィィィンキィィィン・・・・


『やーっと、見つけた・・・・』



「鏡から離れろ!!」
ダンッ!ゴロゴロゴロ、バシュッ!


蒔風たちが咄嗟に鏡から距離をとると、ベノスネーカーとドラブラッガーが飛び出して襲いかかってきた。
だが最初から奇襲目的なのか、鏡の中へとすぐに戻って行った。



「見つかったか・・・」

「行くぞ!」


「「「変身!!」」」


三人が変身し、蒔風が構え、ミラーワールドに向かった。








---------------------------------------------------




「来たかい。ならやろうか・・・・」

「さあぁ!祭を始めようか!」


「手筈通りに。オレが「奴」を」

「オレたちは浅倉をやる」

「では・・・行くぞ!雷旺掌!!」


頭上に大量の雷旺が集まり、それがリュウガと王蛇に向かって落ちる。
一瞬二人の動きが止まる程度の攻撃だが、その間にそれぞれの相手に向かっていくことができた。



「三人掛かりか・・・・いいぜ、楽しめそうだ!だが・・・」

「城戸!」

「気に食わんがこうしないとライダーの力も記憶も無くなっちまうからな・・・貴様は邪魔だぁ!!」

《Sword Vent》


ガッ、ゴガッ!
ガシッ、ブンッ!

「う、ぐあ!うわぁ!?」

王蛇が龍騎に切り掛かり、その身体を掴み、蒔風の方に投げつける。






「城戸さん!?」

「これでちょうどいいな。ふはぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」

蒔風が投げ飛ばされてきた龍騎に驚き、そして「奴」が唸り声をあげた。

リュウガの装甲や仮面の隙間から黒い影が湧き出てきてすっぽりと覆い、ベルトとバイザーを装着した「奴」と姿を変えていく。
リュウガの力を利用した「奴」、というよりは、リュウガを取り込んだ「奴」、と言った方がしっくりくる。


「やはりこの方が出力はあがるな」

「くっ、やっぱこうなんのか・・・城戸さん、二人でやりましょう」

「でも浅倉は!」

「二人が負けると?」

「・・・・・殺しても死なないかもしれない」

「ですよねー」


なおも出てくる減らず口。
そして、戦いが始まった。


------------------------------------------------------------


王蛇VSナイト&ゾルダ

《Sword Vent》

《Sword Vent》

《Shoot Vent》


ナイトと王蛇が剣を構え、ゾルダが細長いキャノンを構える。


しかし、やはり王蛇のパワーは凄まじかった。
ゾルダがキャノンを撃ち、その直後にナイトが飛び掛かる。

それに対し王蛇はゾルダのキャノンをナイトに打ち返し、ナイトを打ち落とす。
更に撃ってくるゾルダにアドベントでサイ型のモンスター、メタルギラスを召喚し、ゾルダを吹き飛ばす。



「ぐあっ!!ば、バカな・・・それは他のライダーのモンスターのはずだ!!!」

「そんなこと知らねえよ・・・・とにかく戦えぇ!!」


王蛇が自らのモンスター以外のメタルギラスを操れるのは、以前のバトルで仮面ライダーガイを倒したわけだからなのだが、もちろん今はガイに変身していた者は生きている。

しかしこの王蛇のデッキは「奴」が記憶がら作り出したもの。
ゆえに、浅倉が王蛇の力として覚えているそのままが出て来るのだ。



「ぐ・・・・う、ああ・・・・」

「秋山!!大丈夫か!?」

「・・・ああ・・・・・いくぞ・・・」


フォン、パァン!!

ナイトが一枚のカードを取り出し、ダークバイザーが砕けるように弾けると、ダークバイザーツバイへと形を変えた。
そしてそこにカードをベントインする。



《SURVIVE》

一際大きい起動音。
そしてナイトが風に包まれ、その姿を現すと、ナイトはナイトサバイブへと強化変身した。


《Nasty Vent》

さらにナイトがナスティーベントを発動し、ダークウイングが姿を変えたダークレイダーが飛来する。
そして高周波をまき散らし、メタルギラスを追い立てるように退かせていった。




「大丈夫か?」

「それ、こっちが聞いたんだけど、ねっ!!」

ドウン、ドウン!!!

王蛇に向かってキャノンを発射する。
王蛇はそんなことは気にしないとお構いなしに、ガードをベントインする。




《Final Vent》

王蛇の腕にメタルゲラスの頭部を模したメタルホーンを変えにつき出したまま、メタルギラスの肩に足をのせ相手に向かって突き出すように立つ。
そしてメタルギラスが猛スピードで突進し、相手を貫く、ヘビープレッシャーがナイトに迫る。


《Final Vent》

ナイトもファイナルベントを発動させる。
ダークレイダーがバイクに変形し、そのまま、風をまとって相手に突っ込む。

両者が正面からぶつかりあった。



爆発が起き、反対側にナイトがダークレイダーに乗り駆け抜ける。
王蛇の姿はない。



しかし


《Final Vent》


「なにっ!!??」

ナイトと王蛇の攻撃は、どちらもファイナルベントだった。
しかし、本来ならばサバイブで強化変身したナイトの方が上回っていたはずなのだ。

そう、本来ならば。


今の王蛇は、サバイブの強化変身すらも凌駕する、ということ。
しかも、更に別のファイナルベントを装填するだけの余裕すらある。


エイ型のモンスター・エビルダイバーを召喚していたのか、それに乗り、ふたたび突貫してくる。
そして王蛇のハイドべノンがナイトに炸裂する!!

しかしタッチの差でゾルダがとっさにナイトに向かって砲撃し、ナイトの体がズレる。





「ぬああああああああああ!!!!!」

ナイトの身体が砲撃の衝撃でずれ、王蛇の直撃は免れたが、それでも十分な威力を誇り、サバイブが解け、通常のナイトに戻ってしまう。








「は、もっと楽しもぉか・・・・・」

王蛇が一枚のカードを掲げる。


「な、そのカードは・・・・」

「隙だらけなんだよ・・・おかげで最高に楽しくなりそうだ!!!」


ナイトのサバイブが解けたのは、ファイナルベントを立て続けに食らってしまっただけではない。
王蛇はハイドべノンの瞬間に、ナイトのダークバイザーツバイを破壊し、サバイブ-疾風-のカードをかっぱらっていた。


そして最悪の事態になってしまう。




《SURVIVE》

王蛇がカードを使う。
その身を風が覆い、サバイブに強化変身する。

その肩周りからは牙が生え、胸元は大きく前に膨れ上がり、左腕がコブラの首の形の手甲とほぼ一体化したバイザーとなっていた。





「はぁぁぁぁぁぁ・・・最高だ・・・・」

「最悪だよ」

「くっ、しまった・・・・」

ナイトとゾルダが戦慄する。
王蛇サバイブが二人にグリン、と首をまわし獲物を見据える。




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時間は戻り、「奴」VS蒔風&龍騎



《Strike Vent》


「奴」がカードをベントインし、ストライクベントを発動させる。


「あああああああああ!!!!!圧水砲!!!!!」

ぶしゅぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!


ストライクベントから噴き出してきた黒炎。
それに蒔風が圧水砲を放ち、相殺させる。

炎と水がぶつかり、猛烈な勢いでその場を水蒸気の白で覆い尽くした。

そしてその霧の中から、龍騎が切りかかる。
しかし「奴」は魔導八天で弾き、一回転してからの後ろ回し蹴りを側頭部にぶち当てる。

そこに蒔風が風林火山で霧を吹き飛ばしながら突っ込んできた。



「一気に視界が良くなったね!!!」

「ぬかせや、切り刻むぞ!!!風林火山!!!!」

ギギィン!!!


「奴」をはじき、離れたところで

「鎌鼬切演武、単・撃!!・・・剛(ごう)!!!!」

ゴッ、バキャキャキャ!!!!


蒔風が、一切の切れ味を捨てた打撃のみの単撃切演武、「剛」を放つ。
その攻撃に「奴」は吹き飛ばされ、大地を滑っていく。



「ぐっ・・・・っはぁ!!!い~い、一撃。だが、今の俺には効かない!!!!」

「終わりなんて言ってないぜ?・・・・鎌鼬切演武、四季早々、春・花吹雪」

ブズァ!!!!


「奴」を斬撃が覆い切り刻んで

「さらに・・・・土惺竜!!!!」

ゴバッ!!!!


更には、竜の形をとった大地が、花吹雪の終わったばかりの「奴」に向かい突っ込んでいく。
この連続攻撃。


しかし

「はっはぁ!!!」


《Advent》


ドラブラッガーが現れ、土惺竜を阻止する。
真正面から砕かれた土惺竜に、蒔風が唖然としてぼやいた。


「土惺竜を阻止するとか本来ならあり得ないだろ・・・・」

「それが俺様クオリティー」

「じゃあ、その品質・・・確かめようか!!!」


蒔風が「奴」に向かう。
さらに龍騎が蒔風の後ろから駆け寄った。



ブンッ!!!!

蒔風と「奴」の拳がクロスし、お互いに反対の手で受け止める。
そして同時に離し、凄まじい早さでの攻防が始まった。

蒔風が突き、受け、突き、蹴り、殴り、掴み、投げ返され、体をひねり、着地し、関節を決めようとし、外され、蹴られ、身を返し、体制を即座に取り直し、殴り殴り殴る!!!!!



「おおおお!!!三滅星!!!」

ダゴンダゴンダゴン!!!!!

蒔風の渾身のパンチ、打滅星を三連続で放つ。
それに「奴」はよろめき、蒔風が背後にまわり「奴」をがんじがらめにする。



《Strike Vent》

そこに龍騎がストライクベントを発動させる。


「お前ごと焼ける気か?」

「オレにはお前っていう盾があるからな」

「オレに効くかよ」

「なら、試してもらおうか!!!!!はあぁぁぁぁ!!!!!!」


装備したドラゴクローから業火が吐き出され、「奴」に直撃する。
そして最後に火球を打ち出し

ドゴゥッッ!!

爆発を起こす。






炎の中にいる蒔風に、龍騎が大声で問いかけた。

「はぁ、はぁ、はぁ・・・・蒔風!!!大丈夫か!!!」

「うっく・・・大丈夫さね・・・・それより、「奴」はどこに・・・・最後の火球まで確実に食らってるはず・・・・」


炎が散って行き、蒔風の姿があらわになる。

その蒔風に、龍騎が駆け寄った。
最後の火球の衝撃で、「奴」を離してしまったらしい。

蒔風自身も、強がってはいるが実際には結構ボロボロだったりする。
実は蒔風、先日のリュウガの攻撃の傷がまだ完全に癒えていなかったのだ。

龍騎をかばい、かなりのダメージを負ったのだから、当然と言えば当然だった。





キョロキョロと見回しながら「奴」を探す蒔風と龍騎。

「どこにいる!!!出で来い!!!」

「ふぅ・・・おいどこだぁ!!!」


そして蒔風の背後から声が聞こえ、その背中にコツンと何かがあてられる。


「こ~こ♪」


《Strike Vent》

「ぁ・・・・・・」

ドゴオァッッ!



蒔風の背中から超至近距離でストライクベントが放たれる。
蒔風の体が漆黒の炎に包まれ、肉の焼ける臭いがしてきた。



「燃~えろよ燃えろ~~よ~~~~蒔風この野郎~~~♪」

そんなことをさも愉快そうに歌いだした「奴」に、龍騎が本気で激昂した。


「てんめぇええ!!」

「さあ、お前死のうか」


「奴」が龍騎に迫る。
龍騎がソードベントで剣を召喚し、勇猛にも斬りかかっていくが、一発で首をつかまれ大地に叩き伏せられる。


ドォ!!!!

同時に、壁を突き抜け、ナイトとゾルダが吹き飛ばされてくる。
王蛇サバイブがもう飽きたといわんばかりに二人を一瞥し、「奴」のもとへ歩く。

「奴」が龍騎に言う。



「戦いを止めるためと戦ったようだが・・・・残念だなぁ。そうやっていつもいつも最主要人物の願いばかりピックアップされて他の奴の願いなんか間違ってることにされる。酷いよな。他の奴らの願いだって間違ってるわけじゃないのにさ。だからお前ら嫌いなんだよ。如何にも正しいみたいにしてよぉ!!!」

叫ぶ。
そして、「奴」が龍騎に最後の一撃をかまそうとした時。






「バカ言ってンじゃねえぞ!!!!!!!」

燃え盛る炎を消し飛ばし、龍騎に馬乗り状態の「奴」に蒔風がドロップキックをぶちかました。



《Final Vent》


隙をみてゾルダが王蛇と「奴」にファイナルベントを放つ。
しかし、二人にはもはや効かず、爆発の後に何事もなかったように二人が立っていた。


「ってぇな。なんだよおめー。邪魔すんなよなー。いーかげん死ねよー」

「奴」が蒔風に蹴られた部位をさすりながら言う。




「ガブッ、うぐ、バハァッ!てめえ、城戸さんがどんだけ悩んだのか知らねえだろ・・・・人の願いなんざなぁ、全部叶うわけ・・・・・・ねえだろうが!!・・・・・それでも人を守るという・・・・・その、願いのために・・・・・戦いを止めることは、間違って・・・・・ない!!!」

全身焼けていて血をダボダボと吐き出し、言葉を発する度にゼヒューゼヒューといやな呼吸音がのどからしてきていたが、フラフラになりながらも蒔風は叫び続けた。



「自分の願いをかなえるために、誰かの願いを犠牲にする・・・・・そうしないと叶わない願い・・・・・確かにそうだった・・・このライダーバトルは、ゲヒッ!!ヒューヒュー・・・・・・・確かにそうだ!!!!そんな他人を蹴落として手に入れる・・・・・幸福は・・間違っている!!!!」

「だがそいつらは自らの願いのために他人を・・・・」

「ああそうだ。でもな・・・・願いってな、そうしてでも叶えたいものなんだよ・・・・そうでもしないと叶わないんだよ!!!だから人は日々戦っているんだ・・・決してかなわない願いに向かって走ってんだよ!!」

「では貴様は・・・・ライダーバトルを肯定するのか?」

「違う!!確かに願いをかなえようとすることは・・・・戦いだ。しかし、本来ならそこから這い上がっ・・・・・ッゴ、がぁ・・・・・這いあがってもう一度足掻くチャンスがなければならない!!!ライダーバトルは命を奪い、そのチャンスすらをも殺す!!!故に間違っている!!!だから城戸さんは止めようとしたんだ!!」

「願いは必ずしもかなわないもの・・・か。いいのか?貴様がそんなこと言って」

「俺は願いを司る、銀白の翼・・・・オレに力を与えてくれるのはな、夢に向かって走り続ける、その力だ!!!輝きだ!!!たとえ叶わなくても、願い続けてくれる、その思いだ!!!」



ばっっさぁ!!!!



「人は夢を追い続ける。願いを胸に宿し続ける!!それは、知っているからだ!!!たとえ叶わなくても、その夢を抱いて、そこに向かっていくことは、なによりも素晴らしく、輝いているってことをな!!そしてだからこそ・・・・城戸さん、見せてやりましょう・・・・俺たちの、願いを!!」

「ああ!!!」



《SURVIVE》



龍騎がサバイブ-烈火-のカードを使用した。


炎が舞う。
カードの装填と共に発せられた炎は、まるで龍騎を祝福するかのように周囲を舞った。

そのエネルギーは、主のもとへ
そしてそれが装甲として成った時、仮面ライダー龍騎はサバイブ形態に強化変身する!!





【KAMEN RIDER RYUKI】-WORLD LINK- ~WEPON~



蒔風の手に計六枚のカードが現れた。
そしてこの場にいる五人のライダーのデッキからも、計七枚出でくる。


「なに!?」

「オレのカードが!!!」

「なにをする!!??」

「きさま・・・・」



それらのカード十三枚が一枚のカードに変わり、龍騎の手に収まる。



「・・・・・よし!!!!」



《ADVENT》



龍騎の新たなバイザー、ドラグバイザーツバイにカードをベントインする。
すると十三人のライダーの、すべてのモンスターが召喚された!!!!


「な・・・・ばかな!!!!」

「む・・・・・な、なに!?」


その瞬間王蛇と、「奴」の装着するリュウガのバイザーとデッキの色が落ち、ブランク体になってしまっている。



「モンスターを奪われたんだ。そりゃそうなる」

「しかし俺たちは大丈夫だぞ?」

「それは・・・・俺たちは仲間だからだ!!!」



さらに龍騎の手にカードが一枚。
それをさらにベントインする。




《UNIT VENT》



カードの発動。
その効果は劇的だった。


マグナギガを中心に置き、ドラグレッダーとドラブラッガーの二体が双頭の頭となり
その背にはエビルダイバー、ダークウイング、白鳥型のブランウイング、不死鳥型のゴルドフェニックスが張り付き翼となって
両腕にはカニ型のボルキャンサーと白虎型のデストワイルダーが
両脚にはレイヨウ型のギガゼール、カメレオン型のバイオクリーザが
尾にはベノスネーカーがおり、その先端にはメタルギラスの角が付いていた。


ユナイトベントの効果により、すべてのモンスターが一つとなる。
それこそ、強大なモンスターに。

決してありえぬ、その形態に!!

キギュァシャァァァァァァァァアァ!!!!!!!





「こいつは・・・・」

「ば、化け物・・・・・・・」

「面白い・・・・かかってこい・・・・」



各々、その姿に驚く。


そして



【KAMEN RIDER RYUKI】-WORLD LINK- ~FINAL ATTACK~






龍騎の手に再びカードが。
そのカードにはすべてのライダーの紋章が描かれていた。




---FINAL VENT---



「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!」

龍騎がモンスターの尾に飛び乗り、打ち上げられ、モンスター自身も飛びあがる。
そして龍騎の両足の裏をその両腕でたたき付け、同時に二龍が炎を吐きかける!!!!


空中で反転し、蹴りの体勢となり、龍騎が二人にジェノサイドライダーキックをぶちかます!!!!!




「おおおおおおおおおおおおおおおおおおあああああああああああああああああああああああ!!!!」



「な・・・・・ぐ、ぎゃあああああああああああああああああああああああああああ!!!」

「ハハハハハハハッハハハハハハハハハッハハハハハハハハ!!!最高の祭りだあああああああああああああああああ!!」


ドンッ!!!!カァァァァァァ・・・・・ドギャガガガガッガガガガ!



震動と轟音が、一瞬で世界を支配した。

爆発が起こり、半径三十メートルが吹き飛ぶ。
その中で「奴」は消滅し、王蛇とリュウガのベルトは砕け、消えてしまった。


---------------------------------------------------------------------



「はぁぁ、これで・・・・大丈夫なんですか?」

「そうですね。「奴」はこの世界から消えました」

「で、こいつどうする?」

「しるか」


足元には完全に伸びてしまっている浅倉が転がっていた。


「こいつもう記憶はなくなってんだっけ?」

「「奴」がいなくなったから、もう記憶はないっすね」

「このままほっとくか?」

「まあ、それでいいかな」

「蒔風は行くのか?」

「行ってきますかね。あ、ミラーワールドは完全に閉じられたわけではありません。微妙なほころびがまだあります」

「だがそれも徐々に閉じていっているんだろ?」

「なら俺達でなんとかしようぜ!!」

「相変わらず・・・・うるさい奴だ・・・・」

「なんだよ、やっと人を守るためだけに戦えるんだから、いーじゃねーかよ!」

「ほら、蒔風も、行くならさっさと行け。そして厄介事を追っかけるんだろ?」

「そうですそうです。では、これで」


[Gate Open---KAMEN RIDER RYUKI]



蒔風がゲートをくぐり、次の世界へと向かうことになった


そして三人も、その場を去った。


最後には一人の男がぶっ倒れていた。


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次の世界



ある学校の廊下に、並々ならぬ気迫が充満していた。

それはまさに戦争。
己の学校生活をかけた戦争なのだ!!


そして生徒たちが叫んで言った



『召喚(サモン)!!!!!』


to be continued

 
 

 
後書き

【仮面ライダー龍騎】

構成:”ライクル”80%
   ”フォルス”5%
   ”LOND”15%

最主要人物:城戸真司

-WORLD LINK- ~WEPON~:《オールアドベント&ユナイト》全契約モンスター召喚&合体のカード

-WORLD LINK- ~FINAL ATTACK~:《ファイナルベント》ジェノサイドライダーキックを発動

原典:特になし


蒔風
「次回は短編」

アリス
「今までの響鬼~龍騎の世界であったちょっとした話をご紹介」

ではまた次回

 
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