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究極変態スナイパーブリーフ13

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4部分:第四章


第四章

「日本に来ているのだからな」
「わかった。ではこちらも食べてみよう」
 相手も彼の言葉に頷くのだった。
「是非共な」
「そうするといい。それではそろそろそのルームサービスが来る」
 こう言って話を打ち切ろうとしてきた。
「またな。夜にでも電話する」
「頼んだぞ」
 こうして彼はルームサービスのその天麩羅定食を受け取るのだった。豪華な天麩羅に味噌汁に漬け物、それにそのお握りだ。どれも彼を満足させるのに充分だった。
 ルームボーイにチップを弾んで下がらせそのうえで食べはじめる。箸の使い方も実に見事で天麩羅にお握りを食べている。
 その時顔は正面でお握りは右手に置いていた、そうして天麩羅を食べてから右手のお握りを箸で摘み取ったと思ったその時だった。
「待て」
「待て!?」
 不意に聞こえてきた声に天麩羅を見たまま応える。
「誰が待てだ?」
「それは俺のお握りだ」
 声は今度はこう言ってきたのだった。
「だから待て」
「!?」
 その言葉に遂に顔を右に向ける。するとそこにいたのは。
「な・・・・・・貴様は!」
「箸をどけろ」
 あのブリーフ男であった。何と彼は男の黄ばんだブリーフ、しかもその袋の辺りを摘まんでしまっていた。それに気付いて慌てて箸を落としてしまった。
「コロンビアの麻薬シンジケート『タラスカ』の領袖の一人ドン=メッサリコだな」
「そういう貴様はブリーフ13」
 メッサリコと呼ばれた男はブリーフ男を震える指で指し示しながら言った。
「何故ここに」
「この程度のホテル忍び込むのに何ということはない」
 ブリーフ13はそのカミソリの様な目で答えるのだった。
「この程度はな」
「くっ、流石は世界一のスナイパーということか」
 メッサリコは彼の言葉を聞いて忌々しげに返した。
「そして俺の命を奪いにか」
「その通りだ。だが」
「だが。何だ?」
「食え」
 こうメッサリコに告げてきたのだった。
「昼食を食う時間は与えてやる」
「それはか」
「俺は昼食は時間通りに食べる主義だ」
 まずは自分のことを語るブリーフ13だった。
「だから他人の食事も邪魔はしない」
「意味は通らないがわかった」
 メッサリコはとりあえず彼の言葉は受け取ったのだった。
「では食わせてもらおう」
「俺の仕事はそれからだ。しかし」
 ここで彼はあることに気付いたのだった。
「箸は落としてしまったな」
「それがどうしたのだ?」
「箸がなくては和食は食えない」
 彼が言うのはこのことだった。
「だから俺が食べさせてやろう」
「そんなことはいい」
 メッサリコはブリーフ13のその申し出は断ろうとしてきた。
「それ位自分で食う。大体替えの箸もだ」
「いや、俺に任せるのだ」
 しかしブリーフ13は彼の言葉を聞いてはいなかった。
「俺が食べさせてやろう」
「最後の昼食位好きに食わせてくれ」
 実はメッサリコはもう覚悟しているのだった。ブリーフ13からは決して逃れられないことはもうわかっていたからである。悪党であるが潔い男と言える。
「もうそれはな」
「遠慮する必要はない。それではだ」
 そして彼はここで。恐ろしい行動に出たのだった。
 まずはお握りと天麩羅を右手で鷲掴みにする。そうして左手はブリーフにやりそれを開き。そうしてそこにお握りと天麩羅を入れたのだった。
「な、何っ!?」
「さあ食べるのだ」
 そのブリーフから天麩羅に白米をたたえさせて股間を思いきりメッサリコに押し付けようとしていた。
「遠慮するな。さあ」
「そ、そんなものが食えるか!」
 メッサリコは思わず叫んだ。
「そんな場所に入れたものが。食えるものか!」
「俺は食える」
 しかしブリーフ13は言うのだった。
「さあ食え」
 言いながらその白米に天麩羅を溢れ出させている黄ばんだブリーフを付きつけてくる。
「腹が減っているのだろう。それならだ」
「う、わあああああああああーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」
 メッサリコの口にその股間が押し付けられる。そうしてその白米と天麩羅を無理矢理食べさせられるのだった。食べ終えた彼は苦悶の表情で口の中にその汚されたものをたたえさせていた。しかもそこには夥しい量の不気味な毛まで含まれているのだった。
 
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