転生特典は聖槍の影打
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
15話 似た者同士は惹かれ合う
前書き
こんにちは、ワッパーです。今日は連続で投稿します。
「まったく…人が忠告しようと思って呼んだのにババアって何よ!」
「申し訳ない」
俺、櫻井空は全力で目の前の女性…てかルサルカ?に誠心誠意の土下座していた
あの足引きババア発言後にドロップキックをくらい気絶した後、目を覚ました俺を待っていたのは…鎖でグルグル巻きにされての逆さ吊りだった、その後必死の懇願と交渉により何とか拘束を解かれ、土下座するに至った
「………まぁ良いわ、私はルサルカ・シュヴェーゲリン、ここら辺一帯で魔女って言われてるその人よ」
「はぁ……」
何となく察しがついてた……てか本人?いやハイスクールDxDの世界にいるルサルカ……パラレルワールドの別人って所かな…ってんな事より
「忠告?」
「そうよ、あの村の連中はイかれてるのよ悪い意味で」
何か嫌な予感……
そこからルサルカは語り始めた
「この村は元々普通の田舎村よ、都市からも遠いし交通の便なんて最悪、月に一回バスが出るかどうかで、周りから隔離された村」
なんか話だけ聞くとホラーやサスペンスの舞台になりそうな設定の村だよな…
「だからなのかしらね〜何百年も前の習慣とか風習とかを未だに信じてるのよ」
「昔からの習慣?風習?」
「そっ、日本人には魔女狩りって言えば解るかしら?」
「まぁ多少は」
魔女狩り、簡単に纏めれば怪しい魔術などをしようとする
人間を処罰する事、まぁ迫害と言えば良いか実際はどうかは知らないが普通の人も言いがかりをかけられ裁かれたという
「そんな感じよ、私は魔女……魔術師ね…ほら」
「っ!」
彼女は手を前に出すと影が伸びて、俺の動きが止められた
「これは食人影 (ナハツェーラー)私の使い魔よ、貴方の飼ってる犬とオウムと同じものよ…そして」
ジャラララと甲高い金属音と共に金属の鎖が俺を改めてグルグル巻きにする
「これは聖遺物……神器とは違うシステムで起動するマジックアイテム…これは『血の伯爵夫人』能力は拷問器具の使役よ」
「うん、それは解った……で、何で拘束するのさ」
「貴方、神器を持ってるわね…しかも神滅具それにあのフェンリルが使い魔になってるとか規格外も良い所よ」
流石、魔女、そこまで見抜いてるのか。って
「理由になってねぇ」
「簡単に纏めればねー……貴方に興味があるのよ、隅々まで調べたいわ」
「おおーそれはこうえいだー (棒読み)」
「貴方……今の立場解ってる?」
「まぁ、多少は」
「なら……「だか断る!」なっ!」
空は覚えたばかりのルーン魔法 isaで鎖を凍らせ力づくで縛鎖から脱出し
「仕方ねぇ…相手が相手だ加減出来ねぇ……形成、黒円卓の聖槍」
即座に黒円卓の聖槍を形成し振り下ろす、食人影で拘束させる暇など与えない…紫の直線がルサルカを狙う
「…………………え?」
しかしその刃はルサルカの体を切り裂くことなくその目の前で停止していた
「どうして………」
「悪い奴じゃなさそうだからかな?それに…さ…これ見て何か解らない?」
「黒円卓の聖槍………貴方…櫻井一族なの……」
「そっ、俺は櫻井空、櫻井一族の人間でこいつの主」
「それで神滅具持ちとか何なのよ…それ…」
頭が痛いのか少し顔を顰めるルサルカ
「まぁそれは置いといて…理由としては、似た者同士だから、少し親近感が湧いたかな」
1人ぼっちでいつも誰かに命を狙われてる、人と少し違うだけで迫害された、はぐれ者
「だからさ……一緒に来ないか?こんな所で怯えて暮らさずに自分らしくいれる所に来ない?」
同じ境遇の人間だから……きっと解り合える…目の前にいるのは魔女でも俺の知ってるゲームの登場人物でも無い。
ルサルカ・シュヴェーゲリンという1人の人間なのだから
「ぷっ……あはははは!貴方変わってるわね頭おかしいんじゃないの〜」
ルサルカは何言ってるのか解らずにケタケタ笑い
「確かに似た者ね私達、色んな奴から命狙われてて」
俺の場合は多少裏で誰か糸を引いてる気もしなくは無いが
「普通に暮らしたいのに暮らせない……」
確かに、普通に暮らしたいのになまじ力があるから狙われて
「私は魔女よ?貴方を不幸にするかもよ、それでも」
「残念ながら既に不幸のどん底だよ……だから……」
意味もわからずに転生させられて、あれよあれよと言う間に色んな事に巻き込まれてるのだ今更問題の一つや二つ増えても問題は無いのだ、空は
「俺と一緒に来い」
ルサルカを抱きしめ、耳元で囁く
「………うん…」
この日を境に村では魔女の話はバッタリ途絶えた
その直前に来た観光客が1人姿を消した事から
観光客が魔女と戦い相討ちになったや魔女と駆け落ちして何処かに消えたと囁かれるが真実は…
「さぁ!空!早く行くわよー!」
「おいコラ待てルサルカ!」
『賑やかになったな…』
村から出た2人と一匹が知っている
後書き
これで終わりではありませんよー!続きますから!
ページ上へ戻る