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東方 無気力録

作者:華鳥風月
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スカーレットなおぜう様2/2

 
前書き
友達と仮面ライダーの話で盛り上がった華鳥風月です。サイクロン!ジョーカー!!今回で紅魔館回は終わりです。紅魔館の仕事をするとなると、相当大変だろうなと、書きながら思いました……。てなわけで5話!温かく見てくださいねぇ。 

 
執事の仕事は早い





咲「それじゃあ、2回の窓拭きと、部屋の掃除をお願いします。」
咲夜はそう言うと、窓拭き用の雑巾とほうきを渡して消えてしまった。綺麗に掃除する方法とか教えないのか…。習うより慣れろってやつか?俺はとりあえず窓の掃除から始めることにした。……が
「うっわぁ。」
一つ一つの窓の大きさは小さいものの、数が多いい。ざっと数えて5,60はある。俺はその窓を丁寧に綺麗にした。なんやかんやで1時間以上掛かった。意外と大変で途中窓ガラスを壊して回ろうかと思ったがなんとか窓拭きは無事に終わった。その後、部屋の掃除をしたが、やっぱり数が多い。結局、25部屋を5時間程で掃除した。8時から始めた掃除だったが、きずけば2時を回っていた。
咲「1度昼食を食べてから、続きをしましょう。」
咲夜のその一言のお陰で俺は休む事が出来た。正直このまま仕事を続けてたら、逃げてたかもしれない。それほど辛いのだ。俺と咲夜は、軽く昼食を取って、仕事に戻った。昼食は咲夜の手作りだった。メッチャ旨いよ、俺では表現できない。昼食の後、俺は図書館の片付けをする事となった。となると、まだ会っていないパチュリーに会えると言うわけだ。嬉しい限りだな。俺は咲夜に教えてもらった通りに図書館に行った。
奏「はずだったんだけどなぁ~。」
俺は全く別の場所にいた。どこなのここは?俺がぶらり紅魔館の旅をしていると、1つの部屋にたどり着いた。他の部屋とは違う重々しい鉄の扉。その扉を開けると、中には可愛らしい部屋が広がっていた。女の子がすんでいるのだろうが、中に飾ってあったぬいぐるみは全て無惨に破壊されていた。部屋はどこか薄暗く、どこか悲しく感じた。
?「お兄さん誰?」
声のした方へ顔を向けると、ぬいぐるみを抱えた金髪の少女が立っていた。
フランドール・スカーレット、レミリアの妹にして、ありとあらゆる物を破壊する程度の能力の持ち主である。フランはニヤリと狂気な笑みを浮かべ問いかけた。
フラン「お兄さん、遊ぼうよ。お兄さんは簡単には壊れないよね!?」
フランはそう言うと猛スピードでこちらに迫って来た。
奏「うぉ!!」
間一髪、俺は避けたがフランは嬉々とした表情で俺に能力を使った。
フラン「ギュッとして……」
俺には為す術が無かった。只、祈るしか無い、そう思った時だった。
フラン「ドカーン!!」
フランの声と共に爆発が起きた。しかし、祈りのお陰か奇跡が起きた。
フラン「……あれ?」
奏「助かった……のか?」
爆発したのは俺ではなく、フランが抱えていたぬいぐるみだった。何が起こったのかは分からない。ただ今は、あのバラバラになったぬいぐるみのようにならなかったことを喜んだ。
フラン「お兄さん…………。すごい!!今何したの!?」
フランはさっきとは打って変わって可愛い笑顔で問いかける。
奏「ただの奇跡だよ。ハハハ。俺は運が良いから。」
フラン「ハハハ!お兄さん面白いね。お兄さんはお姉さまの友達?」
俺が俺がジョジョっぽいポーズをとって言ったが、まだ幻想入りしてなかったのか面白いお兄さんに俺はなってしまった。
奏「俺はお嬢様の執事だよ。」
俺はフランにそう言ったが、余り興味もなかったのか、適当に流された。
フラン「ふーん。ねぇ、遊ぼうよ!」
奏「え?またぁ!?」
フラン「まだまだ遊びたりなーい。」
奏「わかりました……遊びましょう。」
パチュリーたちには悪いけど、仕事が出来そうにない許せ★
結局1時間弱で、咲夜に見つかり、とてつもなく怒られた。レミリアは「これも、運命。全て把握していたわ。」と言って(ホントに把握していたかは不明)許してくれたが、咲夜はそうはいかなかった。怒られた後、図書館の仕事をさせられて、息をついたのは夜中だった。咲夜は鬼か?俺は廊下の窓で景色を眺めていると、
咲「お疲れ様です。」
奏「お、咲夜。お疲れ様。」
咲「今日は良くやってくれました。」
咲夜はそう言うと、さっきまで持っていなかった箱を手渡した。
奏「これは?」
咲「お礼のクッキーです。」
俺が箱を開けると箱の中にはたくさんのクッキーが入っていた。
奏「すげーキレイ。しかも、いっぱい。」
咲「今日のは自信作です。普通はこんなにいっぱい渡したりしませんからね?」
奏「じゃあ何で?」
咲「クスッ、ご褒美です。」
咲夜はそう言うと、いたずらにウインクした。咲夜は天使か?
奏「月が華麗ですね。」
俺は咲夜の顔を数秒見たあと、窓から見える月を見てそういった。
咲「それは愛の告白か、なんかですか?」
咲夜は楽しそうに聞いた
奏「ん~?ただ感想を述べてるだけで、愛の告白ではないな〜。y。」
咲「あら、残念。」
咲夜があまり残念そうじゃなく言った。
奏「……。」
咲「……。」
沈黙の空間が訪れた。すると、
咲「クスッ、フフ。」
奏「プッ、ハハハハ」
咲夜と、奏の笑い声が沈黙だった空間に流れ始めた。


フラン「お姉さま!今日ね、面白いお兄さんに会ったんだよ!それでね!遊んでもらったの!!」
レミリア「そう、よかったわね。フラン。今度は私と一緒に遊びましょうね。」
レミリアはフランの頭を撫でながら言った。
フラン「ほんと!?約束だよ!」



コア「いやぁ、男の人がいると助かりますねぇ。パチュリー様~。」
パチュリー「…………。」
コア「パチュリー様ぁ?」
パチュリー「…………。」
コア「あ!!月がキレイですよ!パチュリー様!」
こあくまは、図書館の窓からはみ出る位の大きな月を見てそういった。
パチュリー「…………。ほんとね。」
パチュリーは本から目を離し、月を数秒見てそう言った。





紅魔館の住人は皆が空に輝く、大きくて紅い紅い月を眺めていた。






美「スー、スー。」







門番の少女を除いては。 
 

 
後書き
やっと終わったぁ!!!無理やりでしたけどねwww
というわけで、紅魔館編は終わりかな?次は白玉楼編か、特別編かな?それでは、またね!! 
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