混沌の魔術師と天空の巫女
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第7章 大魔闘演武編
海戦
大魔闘演舞4日目、闘技場にて・・・
「大魔闘演舞4日目!!
本日の競技パートがまもなく始まろうとしています!!」
闘技場の中心には、巨大な水の球体が用意されていた。
「本日の競技は『ナバルバトル』!!海戦、海の戦いという意味です。
そして4日目もタッグとなりますが、
今回は全員をランダムに決めております!!
まだ出ていない人になるか、もう出ている人になるかはわかりません!」
つまり、誰が出るかは不明・・・。
「ルールの説明をします。
球状の水中競技場から外に2人共、出てしまったら負け!
最後まで残った者が勝者です!!
ただし、最後に2人または2チームだけ残った時に
特殊なルールが追加されます。それは『5分間ルール』。
5分の内に場外に出てしまったチームは最下位になるというルールです。
パートナー同士でいるなり、別々で行動するのは自由です!!!」
「言わば水中相撲っていったトコかね。」
チャパティさんの説明に解説のヤジマさんがそう言う。
「楽しみですね、ありがとうございます。」
「本日のゲストはシェラザード劇団団長、ラビアンさんです。」
あー、この人確かウェンディが妖精の尻尾に入った時に
初めて受けた大仕事の依頼人!
「それでは、今回の出場者は・・・こうなりました!!!!」
「蛇姫の鱗より、シェリー&シェリア!!」
「が、頑張ろうね・・・・・・。」
「そう・・・ね・・・。」
「青い天馬より、ジェニー&レン!!』
「まさか・・・シェリーと戦うとは・・・。」
「仕方ないでしょ、選ばれたんだから。」
「人魚の踵より、リズリー&アラーニャ!!」
「頑張るわよ!」
「ええ。」
「妖精の尻尾Bより、ジュビア&ミラ!!」
「頑張りましょうね。」
「はい!」
「妖精の尻尾Aより、ルーシィ&ウェンディ!!」
「頑張ろうね、ウェンディ!」
「はい!」
「剣咬の虎より、ミネルバ&ガルーザ!!」
「行くぞ。」
「はい、お嬢。」
「えー・・・四つ首の仔犬より、ロッカー&ウォークライ・・・。」
「何か俺らの扱い酷くない?」
「ワイルドー・・・。」
「以上が選ばれた人達です!!!選ばれた人達は水着に着替えてください。」
数分後・・・
「頑張るぞー!」
「レン・・・こんな事になってごめんなさい・・・。」
「いや・・・別に・・・それより、お前水が苦手だろ?
別に、心配なんかしてねえけど・・・・・・。」
「嘘つきなさいよ・・・今度こそ勝つわ、ミラ!!!」
「人魚なめちゃいけないよ!」
「レンちゃん、初日のカリを返すわ。」
3チームがそんな会話をしていた。
「水と言えばジュビア!!これはジュビアの独壇場。」
「頼りにしてるわ。」
確かに・・・圧倒的にジュビアさんが有利ですが・・・。
「ふふ、剣咬の虎ミネルバ、参る。
ガルーザ、お前は奴を相手にしろ。残りは妾がやる。」
「・・・・・・はい。」
剣咬の虎の登場に、観客達が一気に歓声した。
『出ました!!!ミネルバー!!!この大歓声ーーーっ!!!』
『剣咬の虎最強の5人が揃ったわけだね。』
『ありがとうございます!!』
ま、それはどうでもいいとして・・・
「あたしも負けられない。1日目の失態、挽回しなきゃ。」
「頑張りましょう!ルーシィさん!!」
ルーシィさんとウェンディがそう言う。
『これはまた華やかな絵になった!!!!
各チーム女性陣が水着で登場ーーーー!!!』
『ありがとうございます!!×10」
「あのー俺らもいるんスけど、ワイルドに。」
「他の男もいるし、ワイルドー・・・。」
『それでは、海戦開始です!!』
無視された・・・。
ゴォーン!!!
「早速だけど・・・みんなごめんね!!!
開け!!!宝瓶宮の扉!!!アクエリアス!!!!」
いきなりルーシィさんが動き出した!
「オォオオオッ!!!!水中は私の庭よォ!!!」
アクエリアスさんは持っている瓶を上にあげ、
水の攻撃を放った。
「させない!!!水流台風!!!!」
ジュビアさんが巨大な水の竜巻を放った。
ゴオオオオオオオオオオオオ!!!!
アクエリアスさんとジュビアさんの魔法がぶつかり、相殺した。
「ジュビア!!」
「恋敵!!」
ジュビアさんはルーシィさんを睨む。
「互角!!?」
アクエリアスさんは驚いていた。
自分の放った魔法をジュビアさんによって相殺されたからだ。
「だったら今のうちに・・・・・・まず1人!!!!」
ベキッ!!!
「ワイルドォ!!!!」
ジェニーさんがロッカーさんを蹴った。
「ロッカー!!!えっ?」
「ごめんなさい。」
ドスン!!!
「ワイルドォォッ!!!!」
ミラさんがウォークライさんを殴った。
ザパァ
「「んがっ!!」」
ドス
「「ほぎょ!!」」
『四つ首の仔犬両者共に脱落ーーーーーーっ!!!』
そりゃそうだな・・・少し哀れですが、仕方ない事。
『あーっと!
他にも蛇姫の鱗のシェリーと青い天馬のレンが
いつのまにか場外!!!よって2人共失格!!!』
あの2人、いつのまに・・・・・・。
「ご、ごめんなさいレン!!!私を助けたばかりに・・・」
「べ、別に気にしてねえよ・・・・・・・・・無事ならそれでいい・・・。」
うわー・・・ツンデレ・・・。
観客からも色々と言われていますな・・・・・・。
『さーて、他の人達は・・・』
試合の方を見ようか。
「それぇ!!!」
「!!」
シェリアが攻撃を開始した。相手は人魚の踵リズリーって人。
「ぽっちゃりなめちゃいけないよっ!!!」
「!!!」
しかしその人はやせた姿でシェリアの攻撃を回避した。
「このままじゃ埒があかない!!一旦戻るよ!!!!」
ソフィアに向かって攻撃し続けているアクエリアスさんが突然そんなことを言う。
「えぇ!?」
「なんでよ!!水中じゃアンタが一番頼りになるんだから!!」
アクエリアスさんの言葉に驚くルーシィさんとウェンディ。
「デートだハート」
「で、デート・・・ええぇ~!?」
「ちょっとォ~~~っ!!!」
アクエリアスさんはそう言い、星霊界へ帰った。
「スキあり!!!!」
ザバー!!!
「ひっぇえぇっ!!」
「ルーシィさん!!!」
ジュビアさんがルーシィさんに向かって魔法を放ち、
ルーシィさんだけが飛ばされた。
「バルゴ!!!!アリエス!!!!」
ルーシィさんは手足をバタバタとバタつかせ、
腰に着けた鍵を取りだし、星霊を2体召喚させた。
「セクシーガードです!!!姫!!」
「もこもこでスミマセ~ン!!」
「ふぁ~危な!!」
「よかった・・・。」
何とかルーシィさんは場外されなかった。
「さ~て、ジュビアがばかりじゃなく、私もやらないと!」
ミラさんはそう言い、行動を開始しようとした。
「待て。」
「!!」
しかし、目の前に剣咬の虎のガルーザが現れた。
「お前の相手・・・俺・・・。」
「いいわよ。」
ミラさんはそう言い、姿を変えた。いつものサタンソウルの姿だった。
「まずはこれで相手するわ。」
「・・・・・・。」
「いくわよ!!!!はぁ!!!!」
ミラさんはが殴り掛かった。
バシィ!!
「!!!」
しかし、手首を握られた。
「(凄い力・・・!!!私やエルフマン以上・・・!?)」
「・・・終わりだ・・・。」
「っ!?」
ズボォーン!!
『ああっとぉ!?何と剣咬の虎のガルーザ!!!
握ったまま、妖精の尻尾Bのミラと共に場外したぁっ!?』
この行動に俺達も驚く。
「あらら・・・場外されちゃった・・・。」
ミラさんはそう言う。
「・・・俺のやる事・・・これで終わり・・・。」
ガルーザはそう言い、ミラの握っていた手首を離した。
「それでいい。この中で1番強いミラがいなければ、
あとは妾1人で十分。」
ミエルバはそう言う。
「ウェーンディー!」
「シェリア!」
「昨日の決着、ここでつけよっか?」
『おおっと!!これは!!!
シェリアたんとウェンディたんの対決が
再びも始まろうとしています!!!!
おじさん、ちょーう嬉しい!!!!』
おい、実況者・・・。
「申し訳ないんですけど、全員まとめて倒します!!!
水中でジュビアに勝てる者などいない!!!!」
ジュビアさんはそう言い、掌を上にあげた。
「第二魔法源の解放により身につけた新必殺技・・・
届け!!!!愛の翼!!!!グレイ様・ラヴ!!!!」
ジュビアさんの放った魔法は・・・・・・
渦を巻く水とピンクのハートだった・・・・・・。
「やめろー!!!!」
ある意味、お気の毒に・・・グレイさん・・・・・・。
「きゃー!!」
「くぅぅ!!」
「ああっ!!」
「あぅ!!」
先程の魔法で多くの選手が場外された。
「姫!!しっかり。」
「もこもこガード全開です!!」
「ありがとぉ~!!ウェンディ~!!大丈夫ぅ~?」
「は、はい~っ!!」
バルゴさんとアリエスさんのおかげで、ルーシィさんは場外されず、
ルーシィさんにしがみついていたウェンディも無事だった。
『なんと!!!!
ジュビアがまとめて4人も倒してしまったーーーーっ!!!!
水中戦では無敵の強さだジュビアーーーーーーー!!!』
実況者のチャパティさんが大声でそう言う。
「あ~あ、水中じゃ思ったように力出せないなぁ・・・
まぅ、いっか!ウェンディ!頑張って!!」
「う、うん!!!」
シェリアの言葉にウェンディはそう言う。
「ん?」
ジュビアさんがこっちを見てきた・・・
いやグレイさんを見ているかな?
「・・・・・・。」
グレイさんは完全にドン引きしていた。
それを見たジュビアさんショックを受けていた・・・・・・ん?
「え?」
いつの間にか、ジュビアさんが場外されていた。
「ええっ!?」
「ジュビア!!」
ウェンディもルーシィさんも驚いていた。
「きゃうん!!!」
『大活躍でしたが残念!!!場外!!!
しかしそれでも3位、6P確定です!!』
3位にはなったかが・・・一体なぜ・・・?
「フフ。」
「(あの人の魔法か?)」
俺は残りいる1人の人物を見てそう思った。
『残るは剣咬の虎ミネルバと
妖精の尻尾Aルーシィ&ウェンディたんのみ!!
さあ・・・勝つのはどっちだ?
剣咬の虎か!?妖精の尻尾か!?」
大勝負になってきたはいいが・・・おい実況者・・・。
『ここで5分間ルールの適用です。
今から5分の間に場外になって
しまったチームは最下位となってしまいます。』
『何のためのルールかね?』
『最後まで緊張感を持って見るためですよ、ありがとうございます。』
『なお、チームの為、この状況だと、1対2となっています。』
「フフ、構わん。
妾の魔法なら一瞬で場外にする事もできるが、
それでは興が削がれるというもの。
耐えてみよ、妖精の尻尾。」
そう言うと、手が光り、
2人の丁度真ん中あたりに、同じような光の球体が姿を現した。
「何、これ・・・?」
「光・・・?」
ボグンッ!!!
「「きゃあっ!!」」
光は爆発し、2人を襲った。
「熱!!?水の中で・・・!?」
エルザさんがそう言う。
ドガッ!!
「うああっ!!」
「ひゃうっ!!」
今度は背後から爆発が起き、2人を襲った。
「ルーシィ!!!」
「ウェンディ!!!」
「何だアイツの魔法は!!」
ただの光ではない事はわかる!
「今度は重い・・・・・・。」
「まるで鉛みたいです・・・・・・。」
2人がそう言う。
「でも、やられてばかりじゃいられない・・・あれ!?」
「どうかしましたか?」
「あたしの鍵が・・・」
ジャラ
「!?いつの間に!!?」
音の方を見たルーシィさんは驚いていた。
腰についていたはずのホルダーがいつの間にか、
相手の手に渡っていた。
「っ!!きます!!!」
大きな光が2人の目に現れた。
「爆発する前に・・・天竜の咆哮!!!!」
ウェンディは口から竜巻のブレスを放った。
ドォーーーン!!!
「ほう、少しはやるのぅ。」
ミネルバって人はそう言う。
「また来るわ!!!」
「今度は大きいです!!!」
先程のより巨大な光が2人に襲い掛かろうとしていた。
「天竜の咆哮!!!!」
ウェンディはまたも口から竜巻のブレスを放った。
ドォーーーーーーーーーーーーン!!!
「「きゃああっ!!!」」
しかし、ぶつかった爆風によって飛ばされてしまった。
ザプン!
「きゃんっ!」
『ああーっと!ここでウェンディたんが脱落ぅ~!!!
おじさんとしてとても残念です!!!』
「はぅ・・・すみません・・・ルーシィさん・・・。」
ウェンディはそう言う。よく頑張ったよ、ウェンディ。
『残るルーシィは・・・おおっと!何とか耐えてた!!!!』
どうやらルーシィさんは場外されなかったみたいだ。
しかし、攻撃はやまない。次々にルーシィさんに襲い掛かってきた。
「あたしは・・・」
ドッドッガッ!
「どんな攻撃も耐えてみせる!!」
ルーシィさんはそれをものともせず、耐えている。
時間はあと1分と少し・・・!!!
「そろそろ場外に出してやろうか?」
「・・・こんなところで負けたら・・・」
「!」
「ここまで繋いでくれたみんなに合わせる顔がない・・・!!!
あたしはみんなの気持ちを裏切れない!
だから絶対、諦めないんだ!!」
「・・・・・・。」
ん?攻撃をやめた・・・?
『ど・・・どうしたのでしょう?ミネルバの攻撃が止まった?』
そして、時間が経った・・・。
『そのまま時計は5分経過!!
後は順位をつけるだけとなったー!!!』
その言葉に俺達は喜ぶ。
「・・・ん!?」
だが予想外な事が起きた。
ズガガガガガガ!!!!
「うああああああああ!!」
「ルーシィ!!」
何と時間が経ったというのに、
ルーシィさんに襲い掛かったのだった!!!
「頭が高いぞ!!!!妖精の尻尾!!!!
我々を何と心得るか!!!?我らこそ天下一のギルド!!!!
剣咬の虎ぞ!!!!」
「きゃああああ!!!!」
ルーシィさんはついに耐えきれなくなり、
水中競技場の場外に向かって落ちていく。
『これはさすがに場外・・・・・・』
ぎゅるん
『消えた!!?』
「ああああ!!!!」
『場外へ吹っ飛ばされたルーシィ!!!
なぜかミネルバの前にーーーーーー!!!!』
もはやこれは暴行だ!!!やり過ぎだ!!!
『こ・・・ここでレフリーストップ!!!!』
マトーくんがそう言った。
『競技終了!!!!勝者ミネルバ!!!!
剣咬の虎やはり強し!!!!
ルーシィ・・・先程から動いていませんが大丈夫でしょうか!!?』
大丈夫なわけがない!!!
「「「「ルーシィ(さん)ーーーーーーッ!!!!」」」」
俺達はルーシィさんの元へ駆け寄る。
後書き
どうも、白鋼です。
またも時間が掛かってしまい・・・すみませんでした!
今回の話では、3日目同様タッグで、
今回はランダムにしたので、誰にするか迷ってしまいました。
次回も時間が掛かると思いますが、どうかお許しください。
次回もお楽しみに!!
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