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サトシ「25歳」〜理想と現実の先にあるもの〜

作者:ドリ男
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6

” 一緒に旅をしたみんなは元気だろうか ”

サトシは社会に出てから時々そう思うようになった。

”あの事件が起きてすぐに連絡をとれば良かった”と
今では後悔しているが、サトシは事件当時
ポケモンを失ったことのショックから抜け出せず数年間ジョウトのシロガネ山に
篭りっぱなしだった。

山を降りた13歳の頃には
以前まで使っていたネットワークも
全て新しい物に改善されており、知り合いの
連絡先は全て無くなってしまっていた。


ニビジムを訪ねても
タケシはおろか一家全員が居ない。

オーキド研究所を訪れても
”私情により閉鎖しました”の
紙が貼ってあるだけ。

そして最もショックだったのが、、、






母ハナコの失踪である。



サトシが自宅に戻って来た時に
テーブルに置いてあった意味不明の手紙。


「サトシへ。
新しい服とごはんの作り方が載ってある
本を用意しておきました。
そ・・ らも・・こ ・ 先 な ・か・こ・・た
があ ・・ ら ぐ・・・・・ の


に ・・・ み ・・ さ ・・ がんばれ息子!」


”ママはバリヤードのバリちゃんが居なくなって
おかしくなってしまったんだ”


サトシは自分の現状を理解出来ず
ついに倒れてしまった。


そして、自宅の前で倒れていた所を
通りすがりの元ジョーイさんに
助けてもらい、その人の知人を通して
通信教育が始まり、
元ジョーイさんに
励まされ、サトシは何とか
今を生きている。




サトシ(タケシは元々ポケモンドクターを
目指す上できっと人体学も学んでいるはずだから
今頃どっかの病院で医者として
頑張っているだろうな。
ママや他のみんなも、きっとどこかで
それぞれの人生を歩んでいる。
俺も、これからは俺自身の
人生を歩んでいかねーと)






アナウンス:「次は〜タマムシシティ、
タマムシシティ。
お降りの際は右側のドアを
ご利用下さい。」



サトシはタマムシシティに着き、
会社に向かって歩き出した。

タマムシシティは
カントーで1、2位を争う大都市であり、
15年経った今でもカントーで最も人口が多く
尚且つ時代の最先端を行く街である。






 
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