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戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー

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第四十九話 井上中尉!和歌山でファミコン勝負!!その十二

「作者が思いついた作品はこっちだったんだよ」
「チャンピオンシップか」
「よりによって」
「本当に思いつきだけで書いてるからな」
「変な作品出て来たな」
「こんなの一発クリアー出来たら神だぞ」
「それこそな」
 こう文句を言う、だが。
 二人は全身を燃え上がらせてだ、こう言った。
「しかしな、俺達は勝たないといけないんだよ」
「給料の為にな」
「そしてボーナスの為にな」
「写真集とDVDの為に」
「今回も勝つぜ!」
「やるぜ!」
 クリアーすると叫んでだ、そのうえで。
 実際にステージ一をクリアーしてだ、すぐに。
 ステージ二もクリアーしてだ、そこから。
 さらに進む、ジャスティスカイザーのゲームの腕はというと。
「おい、あいつ等上手いぞ」
「あの伝説の鬼ゲーどんどんクリアーしていってるぞ」
「くそっ、何でゲーム上手いんだよ」
「それはないだろ」
「おい、俺達が強いとそうかよ」
「毎回毎回俺達へのエールってないな」 
 二人も観衆の言葉には怒って返した。
「応援しろよ、応援」
「俺達主役だぞ」
「しかも伝説のルナティックムズゲーどんどんクリアーしてるんだぞ」
「それも初プレイでな」
 そんなことが出来るかどうか甚だ疑問であるがだ。
「それやってるんだぞ、おい」
「それしてる俺達を褒めろよ」
「何でそれがないんだよ」
「ブーイングばかりじゃねえか」
「知るか、そんなの」
「誰が御前等なんか応援するか」
 観衆は二人にこう返した。
「初プレイでチャンピオンシップだぞ」
「普通一ステージもクリアー出来るか」
「それをやるなんて何でだよ」
「そんなの出来る筈ないだろ」
「それをやるのが俺達なんだよ」
「ヒーローだからな」 
 スーツのチート能力の影響である。
「わかったな、これで」
「納得出来なくても納得しろ」
「じゃあいいな」
「納得したってことで話を進めていくぞ」
「わかったから負けろ」
 また言う観衆だった。
「さっさとな」
「おう、じゃあ勝ってやるぜ」
「今回もそうしてやるからな」
「精々そこで見てろ」
「俺達の戦いをな」
 二人はその観衆に減らず口で返してだった、プレイを続けた。鬼の様に難しいゲームでもクリアーしていく。
「阿修羅乱れ打ち!」
「このゲームでは意味ない技だけれどな!」
 これもファミコンロッキーの技だ。
「技も使うぜ!」
「また一ステージクリアーだ!」
「やってやる全面クリアー!」
「ノーミスでな!」
「さっさとミスしろ!」
「そして負けろ!」
 観衆達は彼等に尚も言う。
「日帝衆のお二人は頑張れ!」
「世界の皆が応援してますよ!」
 完全にこちらの方が主役である。 
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