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戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー

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第四十九話 井上中尉!和歌山でファミコン勝負!!その十

「もうプロレスに戻ることも許せねえな」
「対話しろって言ってるテロ組織に単身取材に行かせろ」
「絶対にえらいことになるけれどな」
「というかあんな番組レベルってそうないぜ」
 こうしたことを話す二人だった、そして余計な話はこれ位にして。
 そのうえでだ、二人はあらためてゲームの話をした。
「で、チャンピオンシップロードランナーか」
「また凄いゲームだな」
「コロコロでも攻略を特集してたな」
「あまりにも難しいゲームだってな」
「ああ、そうだよ」
 その通りとだ、高橋さんも答える。
「鬼の様に難しいぞ」
「だよな、ファミコンでも伝説のゲームだな」
「ドルアーガの塔とどっちが難しいだろうな」
「イシターの伝説も鬼だったけれどな」
「あとグラディウス3」
 アーケード版である。
「MSX版も鬼だったけれどな」
「そうした鬼ゲーの中の一つか」
「名作は名作でもな」
「そのムズさは鬼だぜ」
 もっと言えば鬼の中の鬼、鬼王のレベルだ。
「それをクリアか」
「それを目指せってか」
「一人でも死んだ時点で負けだぞ」
 プレイヤーのキャラがだ。
「つまりワンミスも許されない」
「おい、それ酷いぞ」
「このゲーム本当に鬼なんだぞ」
「それでワンミスも許されないのかよ」
「どれだけ過酷な条件なんだよ」
「作者の意地悪でそう決まったんだよ」
 このゲームは全くプレイしたことがないがだ。
「そうしたら面白いだろうってな」
「何処が面白いんだよ」
「このゲーム確かに敵キャラをどう使うかも大事だけれどな」
「当たったら死ぬんだぞ」
「それでその条件はないだろ」
「あと一ステージクリアは三分な」
 時間制限も今思いついた。
「それでクリア出来なかったらな」
「やっぱり負けかよ」
「時間制限付きかよ」
「そういうことで頑張れよ」
 二人には実に冷たい高橋さんだった。
「ちなみに俺のモデルになってる人全五十ステージクリアしてるぜ」
「おお、流石は日本での発売元の社員さんだな」
「最後部長さんにもなってたしな」
「やっぱり凄いぜ」
「名人の名前は伊達じゃないぜ」
 二人もモデルになった人には賛辞を送る。
「今も愛されてる人だしな」
「だよな、沢山の人が応援しててな」
「今はじゃタレントさんであり社長さん」
「どんどん頑張って欲しいな」
「それで御前等もクリアしたらな」
 その全五十ステージをだ。
「称号貰えるからな」
「ああ、クリアしてっていうな」
「それが貰えるよな」
「じゃあやってやるか」
「そして勝ってやるぜ」
 こう言ってだ、二人も意気込んで画面に向かう。そして。
 瞬と井上もだ、画面に向かう。
 井上は瞬にだ、横から言った。
「閣下、では」
「はい、今からですね」
「勝負です」
「このゲームにおいて」
「確かに難しいゲームです」
 何でもステージ三十一が特にらしい。
「しかしです」
「そうしたゲームもですね」
「クリアー出来ます」
 それが可能だというのだ。 
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