戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
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第四十九話 井上中尉!和歌山でファミコン勝負!!その一
戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
第四十九話 井上中尉!和歌山でファミコン勝負!!
尚智も尚武もだ、二人共桜を見て言った。
「桜の下で飲む酒っていいよな」
「飯食うのもな」
「花見いいぜ」
「最高の娯楽だぜ」
春におけるそれだというのだ。
「コップの中に桜の花びらが入るとな」
「もう風流でな」
「あれがいいんだよ」
「食うのはお握りにサンドイッチに」
それにというのだ。
「卵焼きとかな」
「唐揚げ、ソーセージにプチトマト」
「ハンバーグもいいな」
「肉団子もおつだぜ」
「そして飲むのは日本酒」
「焼酎なんかもいいな」
こう話していく。
「夜桜の下で飲むのもいい」
「本当にお花見は最高だぜ」
「じゃあ今度の日曜はお花見だな」
「精一杯楽しむか」
「クラスの皆と一緒に」
「楽しくやろうぜ」
こうしたことを話していた、その二人の前に。
子連れの夫婦が来た、だが。
その夫婦は二人共マッチョなおじさん達だったのでだ、二人は目を瞬かせて言った。
「同性愛は否定しないけれどな」
「趣味じゃないからな」
「ちょっとな」
「何て言ったらいいかわからないな」
どうにもというのだ。
「というかどうして子供作ったんだよ」
「男同士だと無理だろ」
「養子さんか?」
「お二人共身長一九〇以上のお髭の後が青々としているおじさんだけれどな」
そして髪型は角刈りだ、さぶである。
「いや、目は乙女でな」
「桜の下家族の散歩を楽しむ」
「幸せな光景でもな」
「何か違うな」
「そうだよな」
こう言うのだった、しかしだった。
幸せな家族は幸せなまま二人の前を通り過ぎた、そして二人は。
登校してだ、尚智は部活の時に同級生達に言われた。
「なあ、この前バレンタインだったな」
「二年生でな」
「それで今春でな」
「二年生のままな」
尚智も尚武も二年生である。
「この作品本当に季節変わるな」
「その都度な」
「ループどころかワープしてるだろ」
「時空滅茶苦茶じゃねえか」
このことを言うのだった。
「永遠の十七歳か、俺達」
「井上喜久子さんみたいだな」
田村ゆかりさんもそうである。
「で、春か」
「一年生もいるな」
まだ入学式もはじまっていないのにだ。
「じゃあ一年も入れて」
「三年の先輩達もお呼びしてな」
「顧問の先生も来るけれど」
「皆で楽しむか」
「お花見もな」
こう話してだ、そしてだった。
花見のことが決まった、それで尚智もその花見を楽しんだが。
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