ドリトル先生北海道に行く
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第五幕その三
「イギリス、欧州よりは暖かいんだよね」
「日本の寒さね」
「神戸でもましなんだよね」
「イギリスにしてもそうだし」
「ドイツも寒いし」
「特に北欧なんてね」
「物凄いよね」
「そうだね、じゃあ冬の札幌もね」
夏の札幌で言うのでした。
「僕達は楽しめるね」
「そうだね」
「それじゃあ機会があればね」
「冬の札幌に行こう」
「そうしようね」
「うん、その時はね」
こうしたことをお話しながらです、先生達はその札幌の時計台を見ました。それから札幌ドームを外から見ましたが。
先生はサッカーグラウンドと野球グラウンドが一緒にあってドームが移動出来るその球場を見てこんなことを言いました。
「この球場を見るとはね」
「思わなかったんだ」
「先生も」
「そうだったんだね」
「うん、野球はね」
先生の場合はといいますと。
「やっぱりね」
「甲子園だよね」
「阪神タイガースの」
「あのチームだよね」
「先生的には」
「サッカーだとガンバ大阪かな」
サッカーの方はこちらだというのです。
「まあどっちもプレイはしないけれどね」
「それで北海道に来たら」
「どうしてもだよね」
「日本ハムとかだけれど」
「先生はあまり意識してなかったんだね」
「日本ハムといったら」
先生は考えるお顔で言いました。
「一応本は読んでるけれど」
「馴染みがないよね」
「先生的には」
「どうしても」
「そうなんだよね、いいチームではあっても」
それでもなのです、先生的には。
「僕は今は神戸に、関西にいるからね」
「北海道のチームになると」
「どうしても」
「馴染みがなくて」
「ここに来ることもなんだ」
「考えていなかったし」
それにというのです。
「こうして見てもね」
「意外に思える」
「そういうことだね」
「そうなんだ、けれどね」
ここでまた言った先生でした。
「日本ハムと阪神の日本シリーズってあるかな」
「ないんじゃないの?」
最初に先生に応えたのは老馬でした。
「そのカードは」
「ないかな」
「日本ハムは時々優勝してるわね」
ガブガブも野球の本を読んだ知識からお話します。
「今の世紀になってから」
「そうだよ、日本ハムはね」
「日本ハムはともかくとして」
トートーが言うことはといいますと。
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