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戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー

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第四十八話 石川少佐!ポエムはいいぞ!!その十二

「これから」
「わかりました」
「ではこれからです」
「連中の性根を見せてもらいます」
「あらためて」
「おう、存分にみろ」
「俺達の輝かしい勝利をな」
 二人は観衆達に悪びれず返した。
「このスーツ舐めるなよ」
「俺達のスーツは無敵なんだぜ」
「どんなことも完璧に出来る」
「能力を最大限まで引き出すんだよ」
 人の中にあるそれをだ。
「その最高の能力でな」
「今回も勝つぜ」
「そして今回も精々悔しがれ」
「俺達の勝利を見てな」
「完全に悪役だな」
「ああ、その台詞だよな」
 観衆の人達は二人の言葉を受けて言った。
「最初からヒーローじゃなかったけれどな」
「全然ヒーローらしくなかったにしても」
「本当に下衆だな」
「下衆にも程があるだろ」
「悪態とかつかずに黙って戦えよ」
「少しはな」
 悪態を言い続ける二人に言う、そうした話をしながらだった。
 勝負ははじまった、ジャスティスカイザーも日帝衆も定家さんが出していく題目を下に和歌を書いていく。
 一作一作ごとに勝負だった、その判定は。
「引き分け」
「互角とします」
 審査員の六歌仙の幽霊の人達がそれぞれ言う。
「残念ですが」
「引き分けです」
「日帝衆の方々の勝ちではありません」
「実に忌々しいです」
「おい、今度は六歌仙かよ」
「古都奈良に六歌仙勢揃いか」
 二人は審査員席の六歌仙も見て言った。
「今回豪華だな」
「定家さんに六歌仙って豪華過ぎるだろ」
「思いつきにしても出し過ぎだろ」
「豪華過ぎるぞ、ゲストが」
「というかこの作品本当にヒーローものか?」
「英霊ものかよ」
 あまりにも多くの偉人の幽霊が出るから言うのだった。
「何か凄くなってきたな」
「和歌を詠むにしてもな」
「審査員が豪華過ぎてな」
「しかも絶世の美女までいるぜ」
 言うまでもなく六歌仙の紅一点である小野小町だ、顔は仲間由紀恵さん風で声は堀江由衣さんが望ましい。
「声いいよな」
「作者堀江さん否定したしな」
「やっぱり堀江さんいいぜ」
「井上喜久子さんも素敵だけれどな」
「是非初夜はこうした人と」
「平安の雅な中で」
「丁重にお断りします」 
 堀江由衣さんの声での返事だ。
「絶対に」
「ああ、そういえばこの人まち針って言われてたな」
「小野小町の町が『まち』でな」
「まち針って穴がないからな」
「そうなるな」
「少なくとも貴方達の様な下劣な方々はです」 
 絶対にという返事だった、今回も。
「何があろうともお相手はしません」
「日本の歴史上屈指の美人からもお断りか」
「俺達もスケール大きいな」
「というか岩崎さんにも信長さんにも嫌われて」
「俺達日本の偉人さん達からも嫌われてるな」
「嫌われ過ぎだろ、幾ら何でも」
「そう言う前に謡うべきでは」 
 今度は定家さんから言葉が来た。 
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