巨人を尊敬する少女
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第五話 最初で最後の作戦
「きたぁぁぁぁぁ!奇行種さまさまぁぁぁぁぁ!」
テンションMAXで奇行種さんの元へ向かうと、奇行種さんは素早く攻撃をしてきた。
流石は奇行種さん…速いですねぇ…
奇行種さんの攻撃を避けながら、奇行種さんの体をじっと観察する。
しなやかな動き…何処を見ても無駄がない。
鍛え上げられた筋肉が眩しい!
「ふむふむ…なるほど…よっと!」
一通りの観察を終え、私は作戦を実行する体制になった。
今日のために色々と作戦を考えていたんだ♪
「奇行種さん!今日はありがとう!おかげでまた頑張れるよ~、それじゃあね♪」
私はそう声をかけると、奇行種さんにあるものを投げつけた。
投げつけた瞬間、あたりが霧に包まれる。いわゆる煙だまってやつだ。
奇行種さんは頭がいい、だから奇行種さんが思いつかないようなことをしないと倒せない。
煙だまは、ただの目くらまし。奇行種さんが激しく動けばすぐに煙は消えてしまうだろう。
「…バイバイ(ニコ)」
作戦通り、奇行種さんは煙を消した。消したと同時に奇行種さんは倒れた。
私が奇行種さんのうなじを削いだからだ。
奇行種さんが激しく動く瞬間に、私は奇行種さんのうなじに近づいた。
出来るだけ気配を消し、音を立てないようにしながら…
「作戦成功♪ありがとう!またね~♪」
私は満足だった。最初で最後の作戦がうまくいったから。
もうこの作戦は使えない。奇行種さんが一人とは限らないから。
きっと次に会う奇行種さんは、学習をしているはず。同じ手口は効かない…
「アリスタ!」
「兵長、作戦成功です!さぁ帰りましょう♪」
「…あぁ…」
ありり?兵長さん?驚きすぎて顔が…w
奇行種さんを倒した私と兵長たちは、帰り道に遭遇した巨人さんを倒しながら壁内に帰ってきた。
「あ、エルヴィン団長!お疲れ様です♪」
「アリスタ、今回の活躍…見事だったね。」
「もう聞いたんですか?!速いですね~…」
私たちが戻ると、エルヴィン団長が待っていた。何故か私の活躍を知っている…何故だw
「今日も犠牲者は出ず…素晴らしいことだ。」
「あはは、そうですね~♪それが一番うれしいです♪」
「アリスタがいるからだろ。ありがとな!」
エレンにお礼を言われた…!嬉しい~!
皆で喜んでいると、ミカサとアルミンが駆け寄ってきた。
「あ、ミカサ!アルミン!」
「アリスタ…お帰りなさい。」
「またアリスタが活躍したんだって聞いたよ!さすがだね!」
「ありがとう!巨人さんと奇行種さんのおかげだよ~♪」
「今回の作戦は、どんなものだったの?」
「目くらまし!でももう使えない…一回限りだからね~♪」
次はどんな作戦を立てようかな~?それを考えるのが楽しくて仕方ない♪
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