幻想入りした一人の変態紳士のお話
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第1章
第4話 女子力が高かったりする
前書き
今回は彼方君の以外な一面で好感度を上げて貰えると嬉しいですねぇ
結局一睡も出来なかった暁は朝の6時ぐらいに布団から抜け出し、外にでて柔軟体操をするのだった。身体を伸ばしている時に(飯でも作るかぁ…)
と思ったらしく竹やぶから自分ぐらいの大きさの笹を持ってきて簡易釣竿を作ったのだ。何故にこんなに器用なのかは過去にボーイスカウトを習っていたらしく紐の知識や簡単なサバイバルテクを身につけていたのだ。餌は現地調達をし針は中ぐらいのS字フックを使った。暁は(そう簡単に釣れないだろ)と思っていたがポンポンと釣れたので拍子抜けだった。釣りを全くしないスポットは魚の警戒心が弱まるのだろう。でも、それが本当だったとしたら何故ここで釣りがされないのだろう?と思い振り返ると自分が居る場所を思い出した。
彼方「そういえば、妖怪の山だったな…」
暁は魚を4匹釣り、2匹は腸を取り出し開きにしもう2匹は朝食用にするのであった。
暁は魚を釣るのが好きだった為魚の美味しい食べ方などを熟知していた。
彼方「なるべくなら幻想郷に無いような食いモンを作りてぇな…」
考えた末に思いついたのは南蛮漬けだった。
彼方「(これなら珍しいし酢が油を分散させてくれるから朝からでも重くないし、何より健康的だな!俺天才!)」
南蛮漬けを作るのに必要な野菜をスライスする音に布団にくるまっていた河童が目を覚ます。
にとり「めいゆー…何してるんだい?」
彼方「あ、おはよう。台所と冷蔵庫の材料使わせて貰ってるぞ」
にとり「別にいいけど…めいゆーは料理出来たんだね」
彼方「まぁね、別に料理全般出来るわけじゃないけど魚料理だけならそこら辺の奴等には負けない自信があるぜよ」
彼方「ああ、そうだ。きゅうり使ってもいい?」
にとり「!!?めいゆー!どうゆう事だい!?私のきゅうりちゃんをどうする気だい!?」
彼方「(きゅうりちゃん…?)」
彼方「いや、今南蛮漬けってやつを作っていてな。トッピングにきゅうりの漬物的なやつが必要なんだよ。これを入れるとかなり旨くなるなるんだが…」
にとり「きゅうりの漬物をトッピングか…本当に美味しいの?」
信じきれてないにとりは不安を隠せない様だ。
彼方「大丈夫!きゅうりの食感と匂いは残すから!Believe me!」
にとり「う〜ん…めいゆーがそこまで言うなら…けど、不味かったら承知しないよ…」ブスー
にとりを説得し無事南蛮漬けが出来上がった。玉ねぎと人参を薄くスライスしじっくり酢で漬け込む。きゅうりだけはにとりの希望通り本来の味と香りを残す為に浅漬けにした。そして、油でじっくり揚げた川魚を皿にのせその上から野菜を酢ごと盛り付ける。これは、素晴らしい出来だと思った暁は余裕の笑みでにとりがいたちゃぶ台に持っていく。
にとり「ほほぅ、これが南蛮漬けってやつか。見た感じシンプルだけど本当に美味しいよね?」
彼方「まぁ、語る前に味わってみろよ」ヒョイパク
暁はにとりの口を南蛮漬けで塞いだ。
にとり「ムニュムニュ………ゴクン」
にとり「こっこれはッッッ!美味ッ!!!!」
彼方「(あれ…にとりってこんなキャラだったかなぁ?)」
朝食を食べ終えた2人は一緒に洗い物をする。
彼方「(あ…この光景良いわ…新婚的な?素晴らしきかな我が人生)」
一通り片付けをした後に暁はにとりから幻想郷について解説してもらう事にした。
〜少女解説中〜
にとり「ええっ!?めいゆーは霊夢さんに巫女の加護を受けてないの!?」
彼方「あっああ、そもそもここに来てまだ半日だもん」
にとり「良く生きてここまで来れたね。いやー奇跡奇跡!」
確かに、にとりの言う通り幻想郷とは妖怪などがそこらかしこに居る。なのに、ルーミアだけしか会っていないのは不自然だ。あ、あとにとりも。
にとり「うーん、めいゆーが私の家にずっと居ると人里の人間からめいゆーが良くない目線で見られるからなぁー」
彼方「やっぱり、そうかぁ。すまないな迷惑を掛けて」
自分が白い目線を受けるのは良いがにとりまで仲間の河童に白い目線で見られるのはダメだと思った暁はにとりに博麗神社の行き方を教えて貰う事にした。
彼方「博麗神社に行ったら取り敢えず一人で暮らしてみるよ」
にとり「別れるのは名残り惜しいけどめいゆーがそう言うなら私は背中を押すよ。取り敢えず、途中まで他の妖怪が出ないか付いていくよ」
彼方「ん、ありがとうな。最後まで世話になるな」
〜少女警護中〜
にとり「ここから歩いて10分ぐらいで人里があってそこから大きな階段が見えると思うからそっちに進めば博麗神社だよ」
彼方「OK!また会ったらきゅうりをご馳走してやる!じゃあな!」タッタッタッ
にとり「ふぅー。さぁ実験の続きだー!」
後書き
次回は博麗神社です。少しダラダラ書いちゃったかな?
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