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レインボークラウン

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第三百十二話

              第三百十二話  実験再開 
 亜美はこの日学校から帰り塾にも出てだった、そのうえで家にまた戻るとすぐにだった。実験器具を出したうえで。
 実験をはじめた、その時にだ。
 書いたノートを見つつだ、慎重に研究をはじめたが。
 ここでだ、セレニティとアルテミスは主に言った。
「慎重かつですね」
「ご主人様らしく大胆に」
「そうしてですね」
「進められていかれますね」
「そうしてくわ」
 実際にと答えた亜美だった、そうして。
 亜美は実際に慎重かつ大胆に実験をはじめた、ノートを読みつつ。
 すると最初はだった、どうにもだった。
 何かよくわからないものが出来た、それは。
「塩とはです」
「まだいきませんね」
「どうもです」
「大きいです」
「これ確かあれやな」
 その白い五センチ位の石を見てだ、亜美は言った。
「岩塩って言うんやな」
「塩は塩ですが」
「錬金術で出す塩とはです」
「違いますね」
「あのお塩は細かいさかいな」
 亜美もこう言う。
「お料理で使うみたいな」
「はい、まさに」
「そうしたお塩ですから」
「より小さくです」
「確かなお塩にすべきですね」
「そやな、けれどお塩は出した」 
 このことは間違いないからとしてだった。
「あと少しやな」
「はい、では」
「今の感じで」
「そして、ですね」
「もう一度実験をしましょう」
「そうするで」
 亜美も応えてだ、再びだった。
 実験をしてみた、すると遂に亜美が考えていた錬金術で使う粒状で積まれている塩が出来た。その塩を見てだった。
 亜美はにこりと笑ってだ、使い魔達に言った。
「こうしてや」
「はい、遂にですね」
「完成しましたね」
「錬金術で使う塩」
「それを造りましたね」
「やっと出来たわ」
 満足して言う亜美だった。 
 そしてその完成した塩をだった、亜美はもう一度実験をして造ってみた。そうして満足している顔で塩を塾で先生達に見せる為に収めたのだった。


第三百十二話   完


                        2016・2・3 
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