戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
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第四十六話 福島少佐!いきなりバレンタイン!!その十五
勝負の開始を待っていた、そしてはじまるとだった。
瞬の前にも福島の前にもだ、次々とだった。
チョコレートがうず高く積まれていく、小柄な瞬は忽ちのうちにチョコレートの山にその身体が完全に隠れてしまっていた。
「もう四トンはあるな」
「悠木大将だけで」
「あっという間に光GENJ○の一番凄い頃だけのチョコ集まったな」
「ジャ○ーズの伝説的アイドルグループな」
肖像権が怖いので伏字を入れておいた。
「さらに集まってるし」
「これは勝ったな」
「全世界からどんどん集まって来るぜ」
「今回こそ日帝衆の勝ちか」
「やったな」
「ああ、祝勝パーティーの用意だ」
全世界でもそうした話が行われていた、だが。
二人を見るとだ、そのチョコレートの集まり方は。
「えっ、四十トン!?」
「今日帝衆のお二人三十七トンだぞ」
「三トンも違う!?」
「どういうことだ!?」
「はっはっは、これが俺達の作戦よ!」
「名付けて見たら最後作戦!」
ネーミングセンスにはフィルターをかけよう。
「作戦成功!」
「これで俺達の勝ちだ!」
「さあどんどん来いチョコ!」
「俺達が全部美味しく頂いてやるぜ!」
「俺達が食えるだけ食ってな」
「後は寄付だ」
食えない分はというのだ。
「孤児院の子供達に寄付だ」
「そして美味しく食べてもらうぜ」
「残ったら捨てるなんてことするかよ」
「絶対にな」
二人もそこまで屑ではないのだ、屑の中の屑の中の屑の中の屑ではあるがだ。
「おい屑屑言うなよ」
「吉野葛ならいいけれどな」
「食いものは粗末にしたら駄目だろ」
「こうしたことはちゃんとしないとな」
二人は作者に抗議してきた。
「だから俺達だってそうするんだよ」
「食えないチョコは寄付だ」
「孤児院の子供達に食ってもらうぜ」
「そしてボーナスで豪遊だ!」
「写真集とDVDも貰ってな!」
そしてというのだ。
「居酒屋で楽しくやるか」
「冷えた日本酒で刺身と天麩羅だ」
「冷奴も外せないな」
「和食で飲むのも最高だぜ!」
「作者日本酒飲めないんで白ワインか梅酒だけれどな」
「作者も大好きな飲み方だぜ」
焼き魚もいい、秋刀魚やホッケ、鰯がお勧めだ。
「あん肝もいいんだよな」
「板わさに枝豆」
「そして最後はお茶漬けだ」
「もう最高過ぎるぜ!」
「さあ、勝つぜ!」
「チョコよどんどん来い!」
二人は画面に向かってカモンの仕草で言う、挑発する手招きの動きだ。
「勝ったら居酒屋で和食パーティーだ!」
「たっぷり飲んで食ってやる!」
「さあ、どんどん持って来い!」
「チョコレートをな!」
二人はどんどん積まれていくチョコレートを見つつ高らかに叫んだ、そしてチョコレートを贈る時間が終わった時の判定は。
「日帝衆二〇〇トン」
小岩井さんが言う。
「ジャスティスカイザー二一〇トン、くそっ」
「そのくそっ、いいよな」
「負け犬の遠吠えみたいでな」
二人は小岩井さんの忌々しげな言葉に胸を張っての高笑いで応えた。
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