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ドリトル先生北海道に行く

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第一幕その七

「いつも運がいいね」
「ああ、それはあるね」
「先生いつも運がいいよ」
「困ったと思ったらその瞬間にね」
「すぐに助けが来るし」
「僕達の力が使えたりして」
「王子やトミーもいてね」
 動物の皆もお話します。
「最近は日笠さんもいてくれるし」
「サラさんもいつもアドバイスしてくれて」
「先生運もあるよ」
「凄く運のいい人だよ」
「神様のお陰だね」
 このことも微笑んで言うのでした。
「本当に感謝しているよ」
「じゃあその感謝で」
「是非ね」
「もっと幸せになろう」
「旅行も楽しんでね」
「さて、北海道に行ったら」
 先生もとても楽しみにしています。
「何を食べて何処に行って何を見ようかな」
「皆でね」
「そうして楽しんでね」
「そして最高の旅行にしようね」
「そうしよう、じゃあトミーが来たら」
 その時にというのです。
「彼にもお話するよ」
「うん、今日は遅いけれどね」
「何か百貨店で色々買ってるそうだから」
「じゃあ少し待って」
「それからだね」
「トミーにもお話するよ」
 彼が帰って来てというのです。
 そして実際にです、トミーが帰って来ると先生は彼にも旅行のことをお話しました。するとトミーは驚いて先生に言いました。
「また急に決まりましたね」
「そう思うね」
「はい、本当にまさかと思いましたけれど」
「それがね」
「運がいいですね」
「僕もそう思うよ」
 その運のよさをというのです。
「本当に運がいいよ」
「そうですね、やっぱり先生はです」
「運がいいっていうんだね」
「凄くいいですよ」
 その運がというのです。
「巡り合わせも」
「僕達もそう言っていたんだ」
 動物の皆もトミーに言います。
「先生は運がいいってね」
「本当にね」
「いつも誰かに助けられて」
「そして何かいいことが起こってね」
「先生は助かってるから」
「周りにはいい人も一杯いてね」
「そうだよ、先生みたいな運がいい人はね」
 それこそというのです、トミーも言います。
「滅多にいないよ、これはね」
「これは?」
「これはっていうと?」
「先生の仁徳のお陰だよ」
 それ故にというのです。
「先生の仁徳は凄いからね」
「その仁徳のお陰でなんだ」
「先生は運がいいの」
「そうなんだ」
「そうだと思うよ」
 それこそというのです。 
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