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戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー

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第四十六話 福島少佐!いきなりバレンタイン!!その十一

「そうしたことをしてはいけません」
「ううん、女同士でもなのね」
「遊びは駄目」
「あlくまで相思相愛、恋仲でないと駄目」
「そう言うのね」
「そうです、私は確かに女性同士の愛もあっていいと思いますが」
 それでもというのだ、本朝は古来より同性愛を肯定している文化風土なので瞬もまたそれもよしと考えているのだ。
 しかしだ、それでもというのだ。
「あくまで恋仲であってこそです」
「じゃあチョコレート駄目?」
「それはないわよね」
「幾ら何でも」
「そ、それはお願いします」
 瞬は姿勢を正して右手で咳払いをする仕草で返した。
「お心慎んで受けます」
「じゃあ楽しみにしていてね」
「大将にもチョコレートあげるから」
「こんな可愛い娘いないしね」
「ちっちゃくて童顔で純情で」
「本当に食べたい位可愛いわ」
 女の子達は瞬は可愛がった、そして。
 二人は二条城に来た、すると二人が来るとだ。
 ハングオンからだ、ジャスティスカイザーが颯爽と二人はそう思って出て来た。ハリウッドスターになった気持ちで。
「決まったな」
「これでまたチョコレート貰えるな」
「よし、じゃあな」
「俺達の勝利は貰ったな」
「馬鹿かこいつ等」
「いや、アホやろ」
 観衆の人達はその二人を見て言う。
「誰がこんな連中にチョコレートあげるんだ」
「チョコも只ちゃうぞ」
「わざわざお金出してまでして贈るか」
「お金勿体無いわ」
「爆弾なら送るけれどな」
「カミソリとかな」
 こう言うのだった、だが。
 二人は自信満々で格好を決めてだ、こう言うのだった。
「けれどそうはギッチョン」
「今回も俺達が勝つんだよ」
「主役は絶対に勝つ」
「それがヒーローものの鉄則だろ」
「もうとっくに秘策は発動されてるぜ」
「今回の勝負はな」
 自信満々での言葉だ。
「だからモブが何言っても無意味だぜ」
「雑魚は精々吠えてろ」
「俺達にとっては最高のBGMだぜ」
「いつも聴いていて最高だぜ」
「それで何してんだよ」
「全世界で実況受けてる中で痛いこと言うな」
 また突っ込みを入れる観衆の人達だった。
「戦う前から勝ち誇るのは死亡フラグ」
「車田正美先生の作品読め」
「負ける奴は絶対にまず勝ち誇るんだよ」
「それで負けるんだよな」
 リングにかけろからの伝統である、必殺技を出してもそれで倒すことは出来ず『ば、馬鹿な』という言葉が出るのだ。
「つまり御前等車田漫画の負け役か」
「レベル的にはいつも最初に三人で出て来て主人公にやられるドサンピン共だな」
「何かいつもその連中一緒の顔の気がするな」
「細かい確認は取ってないけれどな」
「そうしたレベルの連中だよな」
「こいつ等ガチでな」
 口々に言う、だが。
 当の二人はだ、こう言うのだった。 
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