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『最低な女』

作者:零那
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『菫』



0歳、夏産まれ。
自然分娩、難産。
未桜と蒼の娘。

生後2ヶ月から乳児保育園に行くことになった。

おなかに居るときから元気過ぎて、早く出てきて欲しいと想っていた。

妊娠発覚から出産迄ツワリはズット病的に続いていた。
正直、めげそうになった時も在った。

ぐにゅんぐにゅん何回も検診の度に逆子状態になっていた。
妊婦生活は、常に安静を強いられていたので不安は大きかった。

それでも、出て来てくれたときは、嬉しいとか幸せとかより、正直、長時間のお産で痛みがハンパなくツラかった。

裂傷の縫合などの処置も終わり、産後十数分後の授乳時に冷静になり始めて、やっと喜びが芽生えた。

此の小さな小さな赤子を守らなければと本気で想えた...

けれど、同時に重圧感や恐怖心も抱いた...。


 
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