ハイスクールD×D~黒衣の神皇帝~ 再編集版
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
補習授業のヒーローズ
最終決戦
ここでヴァーリチームと英雄チームがグレモリー眷属の所へ到着後、旧魔王派と英雄派を葬ってきたが黒鐵改として帰還してきた報告をしていた所だった。
「一誠さんが戻って来たんですね!」
「今はまだだが、いずれ人間体とした姿でこっちへ来るだろうよ。その間、旧魔王派と英雄派を片付けているからな」
「ゲートも閉ざしたし、残りは小型ドウターと旧魔王派と英雄派の残党だけですわね」
グレモリーとシトリーを回復後、しばらく見学をしていたが流石は黒神眷属の連携である。今まで鍛錬してきたからなのか、ハイブリッド・ピースとなった者らが普通に葬っているとはいえ『禍の団』所属の構成員から感じるオーラは最上級悪魔に匹敵するくらいだ。
それを感じても前に進む朱乃と白音とソーナを見たリアスは、このままでは力不足となってしまうと感じてしまった。すると死神が来た事で、ヴァーリと曹操が相手しようとした。
《先日ぶりですね、皆様》
「プルート!貴様何故ここにいる?」
《ハーデス様のご命令で、悪魔と堕天使を倒せと言われてきたのですよ》
「だが冥府は既に滅んだぞ、ルシファーがハーデスと死神共らをな」
《知ってはいましたが、現実になるとは思いませんでした。創造神黒鐵が帰還したと言う事はいずれ私も滅ぼされる事になりますが、その前に一矢報いたいと思って来たのですからね》
「俺が相手だ、一誠が戻って来るまでの間にな」
《真なるルシファーの血を受け継ぎ、尚且つ白龍皇である貴方と対峙するのは非常に厄介ですがここで滅ぼしてやりましょう》
ヴァーリが禁手化してから、随分前に聞かされた事があった。本来のヴァーリでは歴代所有者の意識を完全に封じた『覇龍』とは別の姿となったのだと。光翼が広がり魔力を大量放出させた事で、純白の鎧から神々しい光に包まれて各部位から発せられる宝玉から歴代白龍皇の意識が流れ込んできたとな。俺は一誠から聞かされていたが、まさかこの場面で新たな姿となったようだが俺は違うぜ本来の俺。
「禁手化!」
『Vanishing Dragon Balance Breaker!!!!』
俺は白龍皇の鎧となって、プルートと鎌対剣での対決となったがもし一誠と仲間になっていなければ今の俺ではいないだろう。だが今の俺は、黒の駒を得た力と今までの鍛錬のお陰で剣術にも目覚めたからな。『覇龍』にならなくとも、今の俺なら半減を使って本来の俺では到達しなかった事が俺には出来るからな。
《一度目は赤龍帝だったとしても、白龍皇なら別のようですね。パワーもスピードもこちらの方が有利です》
「それはこちらの台詞だ、プルート。俺は今まで本気を出さないでいたが、この場で本気を見せてやるから後悔させても知らねえからな」
『Divide』
普通の半減なら相手の力を上級から中級へと出来るが、今の俺ならば最上級死神であろうとも下級死神までランクダウンさせる事が可能となった。周囲にあった公共物や乗用車、その他丸ごと拡散する波動によって圧縮させる勢いであった。
《その程度の半減ではありますが、私の力を半分には出来ませんよ》
「いいや、お前のランクは最上級死神から下級死神へとランクダウンさせた」
《私の力が・・・・まさか本当に力が下級死神となったと言うのですか!》
「一誠を待たずに済んだが、俺の力を味わうんだな。とっとと消え去る運命だと言う事だ」
剣で鎌を砕いた事で本当にランクダウンさせたと気付くが遅いわ、俺達の主を殺そうとした事をあの世で後悔させながら死を迎えるがいい。プルートの顎にアッパーをさせてから、徒手空拳で打撃音となってボコボコにさせて上空へと飛ばした。
「圧縮しながら死を迎えるがいい」
『Compression Divider!!!!』
『Divide!』
『Transfer』
空中に飛ばした事で瞬時にプルートの元へ向かい、空間へ閉ざしてから縦横無尽と圧縮されていく。この力は一誠が持つ赤龍帝の力を貰った事で、単独でも可能となった力だ。曹操ら黒神は驚いてなかったが、グレモリー眷属とシトリー眷属は白龍皇単体で一誠と互角だった死神を瞬殺出来る力を見せた。
《こんな事が・・・・!このような力が・・・・!》
「俺達黒神を怒らせるからだ、例え慈悲があったとしても俺達はお前を無慈悲で葬ってやる。ヴァーリ、仕上げとして圧縮させろ」
「分かってるよ、曹操。と言う訳だ、これは創造神黒鐵の怒りでもあり神の鉄槌を下す・・・・とっとと滅べ」
ディオドラ戦では小人にさせて、小さな虫カゴ=牢屋に入れさせたが今回は圧縮させて体積を無くして完全に消滅して行った。最上級死神プルートはこの世の微塵も欠片も残らず消え去ったが、トレミーからの情報によると黒鐵改は既に戦いを終わらせて人間体に戻れたようだ。
「何と言う事ですか、まさか最上級死神プルートを倒してしまうとは」
「お前らは『禍の団』英雄派残党らか、何故暴れているのか俺達英雄チームの手で止めてみせるとしようか」
「そう言う事ですよ、元英雄派リーダーの曹操様。ですが私達にはまだこれがありますからね」
そう言うと英雄派残党らは、曹操を相手なのに剣や槍を使った武装をしていたがヘラクレスとジャンヌによって簡単に片づけられている。すると残りの者達が何かの薬を飲むと曹操らの武装が効かなくなっていた。
「俺達の拳やジャンヌの剣が効かねえぞ!」
「今の私達はドウター化となっていますから、貴方達の神器だろうと効果はありませんよ」
「ドウターはゲートを閉ざしたはずだぞ!なのに何故お前らがドウターになれたんだ」
「曹操様らが敗戦したと聞いてから、旧魔王派と研究していたら突如門が開いたのですよ。そこで現れたのは、ドウターでもゼットンでもありませんでした。そうこの魔弾が置いてあったのでね、成分分析をしてみるとこの世界には存在しない成分だった。実験してみるとヒト型ドウターとなれた事で、これで黒神を葬れると思ったのです。だから疑似空間で神殺し系統の弓矢を撃ち、神殺し系統の剣で殺させたのも私達ですよ」
コイツの言う通りとなって、俺達の前にヒト型ドウターとなっていた。神器や剣を弾いて逆に俺達は次々と傷付いてく。やはり一誠の言う通り、異世界から繋がった事で何かが起こるとは聞いてたが、この事だったとは。
現在アグニ達の攻撃で何とかなっているが、従姉さん達の攻撃でも効果が薄いけどアスモデウスによると異世界の技術を持った武装なら倒せるが生憎俺達は持っていないようだ。黒の駒はリミッター解除してもだ。
「くっ!俺達の武装が使えないとは、どうする?」
「ドウター化したのは全部で十体だけど、僕らの剣でも無理そうだ。万事休すかな?」
「私達の手で葬って差し上げますよ『待て!俺が相手だ』誰ですか?黒神にトドメを差す所なのですが」
万事休すかと思いきや、ドラゴンブラスターでドウター化の者らの一体を葬った事でどうやら希望の光はまだ残っていたみたいだった。赤い鎧を纏った赤龍帝である一誠が剣でもう一体を葬った事で、俺らとヒト型ドウターの間に立つ一誠だった。
「待たせたな、皆!」
「一誠、黒鐵改から人間体へ戻れたようだな。だがコイツの対処方が分からない、どうすればいい?」
「見た感じヒト型ドウターだが、魔弾によって強制的にドウターとなった様子だな。対ドウター戦は黒の駒を持つ者なら倒せるはず何だが・・・・なるほどな、黒の駒がスリープモードとなって一時停止していたようだ。赤白龍神皇帝になれば倒せるが・・・・」
「時間稼ぎなら私に任せて下さい!」
そう言って来たのは大天使化した奏だったが、武器は相変わらずの二刀流である焔月だったが時間稼ぎには丁度よかった。対ドウター戦に特化しているのか、金色と化した容姿なので光だけでも悪魔を滅ぼす力を持つ事で最小限にしてドウターのみ最大限に活用されていた。その間に俺とヴァーリは、呪文を言った事で力が高まるのを感じた黒神眷属。
「「我、目覚めるは」」
『行こうじゃないか』・『私たちも一緒に』
「「覇より真の王として認める二天龍なり」」
『我らは覇を捨てた』・『覇よりも大事なものを見つけた』
「「無限を認め、夢幻に導かれて」」
『真龍と龍神を認めあい』・『そして友と一緒に屠る』
「「我らは、神に認められし真の龍帝であり」」
『神に認められし龍帝』・『そして新たなる天龍の誕生なり』
「「我は、無垢なる龍の神皇帝になりて」」
『我らは神の龍帝となりて』
「「「「「「「汝を紅蓮と白銀の道へ進もう」」」」」」」
『赤白龍神皇帝!!!!』
赤龍帝と白龍皇が混ざり合い、更に創造神黒鐵を足した事で最強形態である赤白龍神皇帝となった。そして奏が後退してから、我ら黒神が対ドウター戦をしてみるとあら不思議。先程まで神器や剣では傷すら入らなかったが、赤白龍神皇帝となった我とフリーズを解除させた事で黒の駒リミッター解放となったからだ。
『さてと・・・・よく見れば我を弓矢で葬った悪魔がそこにおるな。先程までだと敗北していたが、リミッター解放となった者達の力を見るといい』
「行くぞ、俺達英雄チームの本気を見せてやる。ジャンヌは右の相手を、ヘラクレスは左の奴をな」
「私達だって負けませんよ、例え数百体増えようが今の私達は無敵なのですからね!」
「「僕達/私達の魔法攻撃にて、貴方達を滅します!」」
拳や剣で滅ぼせば、魔法攻撃によって各自殲滅されて行く様を見た。我達は見学していたが、親玉である奴はゼットン化していたので我の出番となった。先程超巨大ゼットンとの戦いを終わらせたばかりだが、鎌対剣となったようだが幻影によって何十体となったようだ。
「幻影相手は私達猫又姉妹がやるにゃ!」
「・・・・喰らえ、波導弾!」
「ついでにお喰らいなさい、雷光龍!」
『覇龍』は破壊と言う一点に優れているが、命の危険と暴走が隣り合わせだ。だが我達はそんなの使わなくとも強くなれるし、黒の駒が何故フリーズしたのか赤白龍神皇帝の意識となったヴァーリからの質問を聞いていた。
『何故フリーズしていたかは、我がこの地に再び復活した事で一時停止をしたようだ』
『なるほど、だから先程までドウター相手に効かなかったのか』
『だが黒の駒を再起動させた事で、本来の力を発揮する事が出来たようだ。なので朱乃らも本来の力を使って、ドウター化している者らを葬っている様子だ』
『確かこの場面で、曹操が「覇輝」を発動するが今は必要性がないよな』
と言う風に会議していたが、意識を一つにさせてゼットン相手に余裕で避けていた。聖槍に込められたのはシャルロットの遺志だが、それを書き換えて創造神黒鐵の遺志として発動可能となった。所有者の野望を吸い上げ、相対する者の存在の大きさに応じて多様な効果や奇跡を生み出す事。相手を打ち倒す圧倒的な破壊や相手を祝福して心を得られる事で、聖槍の先端が大きく開いて莫大な光が輝く。
『今の曹操に野望はないが、我の力となってくれるなら「覇輝」を使ってもいいのだが』
「ハハハ、確かにそうだけど今の俺には禁手化無しでも葬れる程の力を持っているからな。俺達の夢は今だし、一誠無しの黒神眷属だと俺らはつまらん人生となるからな」
『ま、そうだろうと思ったよ。さてとそろそろ殺戮も飽きたし、そろそろ神の鉄槌を受けろ』
剣に重力を纏わせてから斬った事で、ゼットンを真っ二つした事で戦いが終わった。ようやくだが、俺はやっと会いたかった奴らと合流する事が出来た。しばらく赤白龍神皇帝となっていたが、グレモリーとシトリーが来た事で分離した赤と白。禁手化を解いた事で、容姿は黒い戦闘服を着ていたので問題はないがな。
「ただいま帰ったぞ!」
「一誠!/さん!/君!/先輩!」
「兵藤!今更だが生きていたのかよ!?」
俺の元にリアス、アーシア、白音、祐斗、ゼノヴィア、ロスヴァイセと匙が一斉に俺の名を呼んでから白音と朱乃が駆け寄って来て抱き着いたのだった。いくらハイブリッド・ピースを入れているとはいえ心配させた事は事実だからな、それに黒の駒が消滅せずに済んだようなので原案みたいにはならなくて済んだ。
「一誠さん!一誠さん一誠さん一誠さん!」
「先輩・・・・・お帰りなさい」
「私が今までいたのは、全て貴方のお陰何だからね。お父様とお母様が居ても、貴方のいない世界は御免だから」
大泣きした皆であったが、白音と朱乃はまるで分かっていたようだったな。
「うん、私は泣いていないぞ。私が信じた男は死んでも死なないからな」
「ふふふ、泣いてるじゃないゼノヴィア。私は知っていたし、内に眠る黒のトランプがあったから泣けずに済んだのよ」
「やはり無事でしたか。流石ですが、一体どうやって体を再生出来たのですか?」
ゼノヴィアは涙を流していたが、イリナは半分黒神眷属なので泣かずに済んだ。白音もだが、改めて帰ってきたのか涙目からいつもの元気な白音と黒歌が側にいた。ヴァーリチームと英雄チームも、やっとなのか涙を流す者とハイタッチをしていた者に分かれていたけどな。ルシファー達は少し離れていたけど、近くに奏と話し込んでいたから大丈夫のようだ。するとリアスが涙を流しながら俺の元に歩み寄る。
「よく帰って来たわね、私の一番の友」
「帰ってきた早々に悪いが、またお客さんがいるようだぜ」
俺らの周りにいたのはまだ生き残りがいたようで、旧魔王派と英雄派の構成員がずらりと囲まれていたが主にルシファー達を見る視線は旧魔王派の連中。残りの視線は曹操ら英雄チームだったが、すぐに戦闘態勢となり冥界各地で暴れていた者共全員を葬るまでが俺らの仕事となっていた。
ほとんどがレヴィアタンの絶対零度にて凍らせて、ルシファーとベルゼブブの同時攻撃と言うより斬撃か。砕け散り、冥界の危機は去ったのか黒神眷属は一度トレミー3番艦にて集結した。
「ところで一誠、帰ってきて早々何だけど、神の力である死者蘇生って今出来るのかしら?」
「出来るが・・・・なるほどな、冥府を滅びしたようだったからな。今頃俺の結界にて、冥府を滅ぼさないようにしているしな」
「何故私が滅ぼしたと知っているの?『忘れたのか?俺達は黒鐵神殿にて、全てを見ていたからな』そう言えばそうだったわね、滅ぼす前に一誠と会話していたわ」
と言う事で冥府へ行き、ハーデスとここにいた死神共を死者蘇生によって蘇らせたが二度と悪さをしないと約束した。それに本来であれば、ドライグは眠りの時となるが俺らはそんなのはないから大幅カットとなっていた。
次元の狭間で力を使い疲れたから寝てるだけとなるが、俺の中にはドライグとサマエルとティアがいる。ベルゼブブから渡されたのは俺の駒であり、この駒が無ければコンタクト取れずとなっていただろうから開発して良かったなと思いながら再び体の中に入れた。
ページ上へ戻る