戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
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第四十四話 上村大尉!演歌の花道!!その十四
その中にある岩場の上にそれぞれ腕を組んで仁王立ちしてだった。旭日をバックに高らかに宣言したのだった。
「正義は勝つ!」
「とっとと帰れ!」
「二度と橿原神宮に来るな!」
子供達から石が来た。
「死ね!」
「やっぱり御前等地獄に落ちろ!」
「橿原神宮を汚すな!」
「今回で連載終われ!」
「くそっ、また石かよ!」
「ゴミまで来てるぞ!」
子供達は色々なゴミまで投げてきていた。
「このクソガキ共いい加減にしろ!」
「しまいに怒るぞ!」
「ここでジャイアンリサイタルするぞ!」
「それも十二時間な!」
二人も負けじと中指を立てて抗議する。
「嫌がらせなら俺達の方が上だぞ!」
「俺達は世界一の嫌がらせの天才だぜ!」
「それを見せてやろうか!」
「今ここでな!」
「言いたいことはそれだけか」
その二人にだ、田中さんが言う。
「言い終わったら帰れ」
「それで後はか」
「写真集とDVD楽しめっていうのか」
「やれやれだな」
「じゃあ帰ってやるか」
二人は田中さんの言葉を受けてだ、そしてだった。
そうしてだ、こう言ったのだった。
「じゃあ帰るか」
「帰って楽しむか」
「酒も飲んでな」
「ワイン飲んでやるか」
こうしたことを話してだ、そのうえで。
二人はハングオンを二人のところに呼んだ、そのうえで瞬にも言った。
「じゃあな」
「また会おうぜ」
「次回もあるからな、ちゃんと」
「打ち切りはないからな」
「今回もやってくれたわね」
苦々しい顔でだ、瞬は二人に返した。
「汚く」
「だからそれが俺達なんだよ」
「手段は選んでいないんだよ」
それこそこの作品の最初からだ。
「勝つ為には手段を選ばず!」
「そのことを覚えておけ!」
「うっさい!二度と来るな!」
「もう奈良に来るな!」
「さっさと連載終了になれ!」
「くたばれ!」
子供達が怒り石やゴミを投げる中でだった。
二人はハングオンに乗り橿原神宮を後にした。演歌勝負も二人の勝利に終わった。だが次回も連載は続く。戦えジャスティスカイザー、負けるなジャスティスカイザー!
第四十四話 完
2015・10・10
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