ハイスクールD×D~黒衣の神皇帝~ 再編集版
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補習授業のヒーローズ
前四大魔王+元神×真龍・龍神
ベルゼブブ様の指示にて、僕達は一度グレモリー城に戻った。気持ちを切り替えた事で、皆はいつも通りの雰囲気を出ているが首都に向かう準備を整えていた。例のフロアに戻ると、天界から帰還したゼノヴィアとイリナさんと再会した。
「悪い。遅くなったが、天界にて鍛錬をしていた」
「そうなのよ。私が迎えに来なければ、ゼノヴィアは補強されたエクス・デュランダルで鍛錬していたんだから」
いつもの戦闘服に身を包む二人だが、ゼノヴィアは布に包まれた長い得物を携えていた。布には魔術文字と天界の文字も刻まれているが、布の中身は補強されたエクス・デュランダルだろうね。イリナさんは相変わらずだが、ゼノヴィアを迎えに行かなければどうなっていたのやら。イリナさんはベルゼブブ様付近にいた黒歌とレイヴェルさんに、簡単な報告を受けていた所だった。
「部長、一誠は?ある程度の話は天界に来たイリナから聞いたが、魔王ベルゼブブは何と?」
「その前に紹介したい御方がいるの『ベルゼブブ、ここにいるって事はアグニの指示?』イリナさん、呼び捨てはないのでは?」
「いいのだ。イリナも我らの仲間であり、我らが生きていた事を知っていたし黒神眷属としてでもある。お前がイリナから聞いていたゼノヴィアか、私は前四大魔王の一人であるベルゼブブだ」
「前四大魔王の一人!と言う事は、主である神様も生きておられるんですか?『そうだ、元神シャルロットはトレミー3番艦にいる』何と!」
ゼノヴィアは固まってしまったが復活したけど、イリナさんにゼノヴィアが追求しようとしたがベルゼブブ様が止めた。あれは一誠君が使っていたハリセンのようだったけど、どうやらエクスカリバーから擬態させたハリセンだった。
すぐに剣となったが、鞘も剣の形が変化すると自動的に形も変化するようだ。現在の状況を知るべく大型テレビの電源を入れると、ベルゼブブ様と黒歌さんとレイヴェルさんとイリナさん以外の全員が驚いた。
映し出された映像には、上空を浮かぶ戦艦と有人機動兵器がドウターを倒している姿を見た。時間の経過的にそろそろ重要拠点に辿り着く頃だろうと思っていたが、ドウター相手に無双していた兵器だった。
チャンネルを変えると先程の兵器とは違うけど、人型兵器が中型・大型ドウターを倒していた。小型ドウターをCB所属のIS部隊と地上部隊が倒しているが、何とか善戦していた悪魔や同盟関係の戦士達の姿も見えた。
「さっきまでとは大違いだ、僕らがアジュカ様の隠れ家に行く前は押されていたはずなのに!」
「そりゃそうだ、我らCBが冥界各地に武力介入させてもらっているからな。全トレミーと黒神眷属が保持している兵器を投入しているし、黒の駒を持つ者はリミッター解放によって機械的な翼で飛んでいるようだ」
『ご覧下さい!突如現れた空を浮かぶ戦艦から、人型兵器によってドウターを殲滅しています!小型は何とか天使・悪魔・堕天使の連合軍で倒しましたが、中型・大型は魔力で攻撃しても殲滅不可能でした。ですがこの謎の部隊によって、次々と中型・大型ドウターは殲滅されていきます!』
次のチャンネルを見たら、そこには『ナイトメア』に住んでる悪魔と『アース』に住んでる天使・悪魔・堕天使を中心とした部隊。指揮してるのは『ナイトメア』三大魔王をしている御方達で、それを見たレポーターは更に言う。
『見て下さい!創造神黒鐵様が創造した地球に住んでる「ナイトメア」と「アース」の部隊を指揮してるのは「ナイトメア」三大魔王達だ!』
『我らの同志達よ、三大魔王の命によりドウターを殲滅するように!』
『それと我らを救って下さった一誠様を殺したであろう「旧魔王派」残党らを見つけたら、慈悲無しで抹殺せよ!これは創造神黒鐵様の遺志でもあり、それを望んでいる』
『「禍の団」所属であったが、我らを救ってくれたのは誰だ!「禍の団」ではなく黒神眷属「王」である兵藤一誠様だ。我らの友を殺した報いを果たす為に、各部隊はドウター殲滅しつつ「旧魔王派」残党悪魔共を殺すのだ!』
『ウオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォ!』
上空からヘリコプターで中継するレポーターは、驚愕しながら言っていた。三大魔王であるカテレア・レヴィアタン、シャルバ・ベルゼブブ、クルゼレイ・アスモデウスの三人が檄を飛ばすと『アース』『ナイトメア』から派遣部隊が、各首都と冥界各地に散らばった。
「アイツらも魔王らしくなったもんだ、私はしばらく別行動するんでな。レイヴェルらも黒神から命があり次第、動いてくれ。そろそろ表舞台に立つ宣言が出来そうだ」
「畏まりましたベルゼブブ様、私はトレミー3番艦にいるヴァーリらと通信をして今どうなっているか聞いてみます」
そう言うと飛んで行ってしまったが、行動に関してすぐに理解したのだった。トレミー3番艦から5対10枚の天使とアグニとオーフィスがいたが、各方面から飛んで来た女性悪魔の一人がベルゼブブ様だったからだ。するとレポーターに持っていたマイクで、叫んだ事によりカメラがその方向を映した。
「そこのレポーター、私達を映しなさい!」
『はあ、あの女性達は一体何者なのでしょうか?』
カメラは5人の女性に向けられたと同時に、今まで裏舞台にいたのから表舞台へと立つ準備が整った事でテレビの音量を大きくした。そして宣言したのだった。
「私は前四大魔王の一人、ルシファー!」
「同じく前四大魔王の一人、レヴィアタン!」
「同じく前四大魔王の一人、ベルゼブブ!」
「同じく前四大魔王の一人、アスモデウス!」
「元聖書に記されし神であるシャルロット!」
『我ら創造神黒鐵様の眷属により、ここに復活を宣言する!』
地上で戦っていた各派遣部隊は固まっていたが、僕達もだ!?まさか前四大魔王様と神様が一誠君の眷属として生きてた何て。
『何とっ!前四大魔王様が生きていた!と言うより神様も復活って事は「聖書に記された神」も死んでいた事になります!』
するとルシファー様と同じく真紅の髪をしたアグニとオーフィスが、トレミー3番艦から出てきた。
「我の名はアグニ!だがその正体は、真なる赤龍神帝グレートレッドだ!」
アグニが宣言した瞬間、赤いオーラが出ると全長百mはある真龍となった。
「我の名はオーフィス、無限の龍神。我とアグニは一誠の仲間!」
オーフィスはそう言ったら、真龍の頭に乗りどこかへ行ってしまった。もしかして超巨大ドウター、ゼットンがいる場所へ行ったのか?
『真龍と龍神も兵藤一誠様の眷属でしょうか!これは驚きです。夢幻のドラゴンと無限のドラゴンを仲間にするなど、通常ですと有り得ない事ですが事実でしょうか?』
チャンネルを変えると、戦艦達とトレミー全艦が集合して攻撃をしていた。首都から離れさせながら、戦艦の後方にはドウターはいない。別チャンネルを見ると人型兵器が門に向かって、何かを撃とうとしていたがあれは一体?
「あれはガンダムDXだにゃ、ついさっき連絡があってね。複数のゲートは普段のより脆くて崩れやすい事が判明したから、アスモデウスと自立支援型AIゼロの計算によりゲートは、あの機体のキャノン砲なら閉じる事が可能だって事が分かっていたにゃ」
「それにあの砲台を見ると、まるであの時疑似空間にて死神を葬ったキャノン砲と同じのように見えるけど『元があの機体だから、一誠とヴァーリは知ってて言わなかっただけにゃ』なるほどね、だから一誠とヴァーリは最初から知っていたかのようにしていたのね」
そう説明を受けると部長の質問に答えた事で分かったが、あの時のツインサテライトキャノンの原形がアレだとは思わなかった。だけどあの時と同じで、月からエネルギー送信後にキャノン砲発射。すると複数ゲートが消滅した事で、DXと呼ばれた機体が次々と連射してゲートを消滅へ導いた。ゲートが無くなるとドウターが出現する事はないけど、残ったゲートは真龍よりも巨大な門だ。
別チャンネルではセラフォルー・レヴィアタン様が戦っていたけど、いつの間にかいた前魔王のレヴィアタン様がセラフォルー様に説教していた。何であんなに怒っているんだろうか?と思っているとレイヴェルさんが答えてくれた。
「レヴィアタン様はずっと怒ってたのですわ、魔王らしくない格好でしかも『レヴィアたん』とか言っていたから。表に出たら絶対説教してやると言っていましたし、相当ご立腹でしたので」
なるほど、だからあんなに怒っていたのか。別チャンネルではタンニーン様の眷属ドラゴン達とドウターを消滅させていた。隣にはトレミー3番艦がいた。
『母上!頑張って下され』
別チャンネルでは、九尾の狐がドウターに強大な火炎を喰らわせている所だった。京都の八坂さんだ!その背に乗ってるのは、九重ちゃんが多くの妖怪に指示を出しながら大暴れしていた。
『あーっと、超巨大ドウター通称ゼットンは真龍と戦い始めました。そして地上にはルシファー眷属達です。大型ゼットンが暴れているようですが、謎の機械部隊によって倒れている模様です!』
レポーターが、叫んでいたので見ると戦艦と人型兵器が大型クラスのゼットンを倒し始めた。頭部を見るとさっき見た機体と似ているような?空中はガンダム部隊で地上は違う人型兵器部隊が葬っているが、残る問題は。
一方黒鐵神殿内にいる俺は、冥界各地を見ていたがルシファー達の宣言を聞いてやっと表舞台に立てたなと思った。隣で戦場を見ていたドライグ達は、俺らの出番が来るまでどうやって倒そうか考えていたようだ。
「ドライグ達の出番があるか分からんぞ?」
「分かってるよ相棒、超巨大ドウターであるゼットンは黒鐵改で倒す事を知っている。問題はあの門であり、相棒の重力球を撃つ時には俺達のパワーを送り込んだ方がよさそうだ」
「まあな。それに本来だと、アジュカを始めとしたベルゼブブ眷属が構築した対抗術式と展開する魔法陣の攻撃が効果を与える事もな」
同盟関連の戦士達が攻撃する事で、魔獣への対処方法を確立させて数時間が経過していたとなっている。堅牢なアンチモンスターをドウターだと置き換えた事により、対処法に関してはアジュカとファルビウムの出番が無いような気がした。なので魔法陣の術式プログラムの基礎を提供した事によって、アジュカがそれを各戦士達が使えるよう改良させた事を悪魔・堕天使・天使ら『御使い』に伝えた。
「俺らが使っているもんだと使えないから、アスモデウスにより基礎プログラムをアジュカに送信したのだろう。ファルビウムと連絡を取り合いながら、術式構築作業を完了させたようだ」
「攻撃戦術があのまったり野郎であるファルビウムが構築するとは、頭脳派である現魔王の共同戦線によって各地にいる小型ドウターを葬っている様子だな」
「セラフォルーは冥界の危機なのに、相変わらず魔法少女の服装だった事が仇になったようね。魔王領を飛び出して、小型ドウターの群れとバトルしているけど」
「極大とも言える氷の魔力を使うが、広大な荒地がまるでニブルヘイムだな。魔力のスケールが違い過ぎて、普通の悪魔だと驚愕するけど僕らは普通に見てるもんねー」
現魔王レヴィアタンの力ならそうかもしれんが、前魔王レヴィアタンの力はそれ以上の出力により冥界を絶対零度の世界にする事も可能な程だ。タンニーンらドラゴンらと妖怪勢力を率いて来た八坂も、悪魔世界の危機に助っ人として活躍していた。混乱に乗じて各地で暴れている『禍の団』旧魔王派と英雄派残党の対抗状況により、押し返されているようだがやっとグレモリー眷属集結したみたいだ。
「残りの問題は魔王領の首都へ向かうゼットンと門、それに旧魔王派と英雄派の残党ですね」
ここからは俺目線ではなく、イリナサイドとなるけど今頃黒鐵神殿にて本来の事を語っているもんね。聞き覚えの声が後方から聞こえてきたので、振り返るとそこにいたのはヴァルキリーのロスヴァイセさんだった。
「ロスヴァイセ!」
「ただいま帰還しました、リアスさん」
北欧から遠路遥々ここまで駆けつけてくれた!ロスヴァイセさんは真剣な面持ちで言う。
「一誠さんの事に関しましては、こちらにいらっしゃる前魔王アスモデウス様からお聞きしました。今頃私達の会話を聞きながら出番待ちをしているのかと」
何時の間にいたであろうアスモデウスは、レイヴェルと黒歌と私で話をしていた。これでグレモリー眷属全員集結した事により、完全復活する兆しに思えたわ。全員の心も一つになって来たし、今までの修羅場や一時的とはいえアグニ様との修業を乗り越えてきたのだから。するとアスモデウスはメールを見ると、すぐに出撃命令を下した事で私達の出番にも思えた。
「グレモリー眷属に出撃命令です、魔王領のリリスで旧魔王派構成員と戦っているシトリー眷属の援護に向かって下さい。私も一緒に行きますが、一誠さんを殺したバカモノを殲滅いや抹殺するのです!」
ここからはアスモデウスによる魔法陣でジャンプするが、魔王領にある冥界悪魔領の首都リリスについて説明しようと思った俺。イリナ達が見ている事が、俺らの目となっているので現在の状況を知る事により説明が必要だなと思ったからだ。面積は首都東京と変わらない規模で、文化・文明の両面でも東京と同等クラスなので高層ビル群が立ち並んで交通機関も発達している。
「人間界の発展国と多少の違いがあるかもしれんが、都会である事に違いないもんな。その首都が危機に直面していたようだが、アグニとオーフィスによって壊滅的打撃を受けないようになっている」
「到達すれば機能も失うと各所に影響が出てしまうから、ルシファー眷属と黒神眷属による攻撃をしているようね」
「ルシファー眷属は悪魔の中でも最強と称されている眷属だが、それは悪魔限定で言えばの話で最強の座が創造神黒鐵である俺さ。ま、直接ルシファー眷属を指導した事があったからグレイフィア達も軽く殲滅しているようだ」
「最強の『女王』と呼ばれるグレイフィアが放つ魔力の波動は、想像を絶している規模でもあるが僕らなら軽く地形を消去する勢いあるもんねー」
サーゼクスの妻であり、最強の『女王』とも呼ばれたリアスの義姉。畏敬の念を抱くのも当然だが、ルシファー眷属でも打倒出来ないのが超巨大ドウターゼットンぐらいだろう。アグニとオーフィスが相手をしているが、そのお陰で都民の避難完了している様子。シトリー眷属などの若手悪魔は残った人々がいないか確認する為、派遣されているしサイラオーグは首都で暴れている旧魔王派を相手しているらしいな。
グレモリー眷属と黒神眷属のレイヴェルとイリナと黒歌は、グレモリー城からアスモデウスの転移魔法陣で一気にジャンプした事で首都の北西区画を出た所だった。アスモデウスも一緒にいた事で、戦闘に介入する気満々であったからな。本来なら後方支援するはずだが、旧魔王派残党に対して許さないのか一緒に来た。
「皆、あそこを見て!」
アスモデウスがとある方向を指差した事で、視線を送ると遠目に黒い巨大ドラゴンが黒炎を巻き上げて暴れている様子が確認した。あれは匙君のようだったけど、明らかにピンチのようだったからそのまま翼を広げて空に飛び出した。龍王と化した匙君の姿が見えた場所は、高層ビル群が立ち並ぶ区域の広い車道に降り立つ私達。戦火に包まれていて、建物や道路と公共物に至るまで大きく破損された。
「情報によるとここら辺で暴れているようね、幸い人気を感じないからこの区域の避難は完了したみたいです」
「トレミーからの情報は頼りになるわね、ヴァーリが代理艦長やっているから黒神眷属は各地にいるみたいだわ」
「グレモリー眷属!」
聞き覚えのある声に導かれるように行ったら、1台のバスを守るようにして囲むシトリー眷属女性陣の姿があった。バスの中には大勢の子供達が乗っていたが、アスモデウス先導で行くと軽く報告をしたソーナ。
「状況は?」
リアスさんがシトリー眷属の『騎士』巡さんに問うと、軽く説明していた。
「このバスを先導している最中に旧魔王派と出くわしてしまいまして、相手はこちらがシトリー眷属だと分かると攻撃してきたのです。バスが軽く攻撃を受けて機能停止してしまったので、応戦の他がなくて会長と副会長と元ちゃんが・・・・ッ!」
「あれを!」
ロスヴァイセさんが右手側を指差すと、ショップが立ち並ぶ歩道で旧魔王派構成員に喉元を掴まれている匙君の姿が映り込んだ。既に匙君の体中が血だらけとなっていたけど、見た限り意識を失い掛けている様子だった。旧魔王派構成員から匙君を回収した事で、ソーナは一安心したがまだ油断は出来ないけど旧魔王派構成員はアスモデウスを見て固まっていた。
「恐らくアスモデウスを見て、亡霊かそれとも幻を見せられているのかと思うな」
「本来なら英雄派メンバーであるヘラクレスとジャンヌが相手をしていたけど、それを変えたのは一真だからね。子供の乗ったバスばかり執拗に狙っていた旧魔王派と英雄派だけど、それを庇う為に実力を出し切れなかった匙。ま、ソーナが上手くカバーしているようだけど」
「それにジークを倒した祐斗には、グラムと魔剣四本を持っているからな。ま、今頃英雄チームはくしゃみでもしているんじゃねえの」
解呪専用の結界を持っている旧魔王派と英雄派であったが、まだフリーズ中だったので隙が生まれた事で回復する機会に恵まれていた。
「匙、しっかりしなさい。アーシアさん!回復をお願いします」
旧魔王派構成員は剣を持っているが、前方から攻撃をする為の余波が来たけどロスヴァイセさんの強力な防御魔法陣を展開させた事で全ての攻撃を防いで見せた。多分だけど『戦車』の特性を生かした防御力を高めたんだと思う。
ギャスパー君も時間を停めて、グレモリー眷属の完璧な立ち位置によって倒されて行く。故郷で強力な防御魔法を覚えてきた事で、魔法を使っても余裕で耐えられるようになった。すると何者かが駆け付けた事により、攻撃を止めたグレモリー眷属。
「このバカモノめが、お前らか!一誠様を殺した者は」
クルゼレイだったが、隣には前魔王のアスモデウス。姉弟が並んだ事で、攻撃を止めてしまったが旧魔王派残党らはクルゼレイが生きている事も知らされていないようだった。
「クルゼレイ様!何故ここにおられるのです!死んだかと思っていました」
「そうか。お前達は『ナイトメア』の事を知らないのか。姉上、どうしましょうか?」
旧魔王派構成員達は、クルゼレイの隣にいるアスモデウス様を見てフリーズしたままだった。シトリー眷属もだが、ソーナだけは驚いていなかったけどそりゃそうよ。私達の裏では黒神眷属何だから。
「アスモデウス様。こちらに来られたのはリアス達を先導してきたのですか?」
「ええそうよ。それと貴方達!よくも一誠さんを殺したわね、万死に値するわ。クルゼレイ達殺りなさい!」
アスモデウスが指示を飛ばすと『ナイトメア』にいた悪魔達が旧魔王派構成員達に向けて攻撃を開始した。元仲間であっても今は敵なので、戸惑う事なく葬っていたようだわ。最後の一人を倒した事により、クルゼレイ達は他にいないか確認の為飛んで行った。
残党がいるとしたら、それは敵であり主を殺した者らだからだ。アスモデウスと私達は怪我をしている匙君に、フェニックスの涙改を使用したので傷と魔力&体力を回復させたのだった。一誠君の置き土産だけど使わせてもらった事により、他に怪我人がいないか確認してからアスモデウスに目を向ける。
「よく守ってくれたわね。一誠さんの代わりだけど感謝するわ」
「あ、貴方は一体?」
「匙、この御方は前四大魔王の一人、アスモデウス様です」
シトリー眷属は固まったが、当たり前のリアクションだろうね。死んだかと思われた前魔王アスモデウスが、生きていると言う事実を今知ったのだから。するとリアスさんがソーナに話し掛けていたけど、私達が人間界本家で住み始めた時に知ったんだもん。
「ソーナも知っていたのかしら?」
「ええ。人間界本家に住み始めたら、一誠から住む条件として秘匿情報を教えられました。最初は驚きましたが、一誠の説明で納得した事で私はレヴィアタン様に指導されたお陰で力も前よりもパワーアップしましたからね」
「だから何ですか?オーラが随分と違うなって思ったのは!」
アスモデウスは通信機で聞いていると、突如笑顔となった事で私達にも情報を受けた事により私達も嬉しがっていた。そしてアスモデウスは飛び去ったが、グレモリー眷属とシトリー眷属にて、ハイブリッド・ピースを入れている朱乃、白音、ソーナ、私イリナはこのまま待機となった。
爆音が聞こえるので、その方向を見ると超巨大ドウターゼットンと戦っているアグニとオーフィスだったが、突如超巨大魔法陣が出現した事によりこれから何が起こるかは黒神の者しか知らないだろうね。
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