『小さな街の、大きな闇。』
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『怜、海斗の元へ』
怜は其の日、1人で組に乗り込んだ。
海斗の敵を取りに。
いや、命を取りに。
海斗を殺した奴を撃ち殺したものの、怜も他の奴に撃ち殺された。
零那と同じ考えだった。
零那も乗り込んで撃ち殺そうとしてた。
一足遅かった...。
怜は、絶対こんな馬鹿な真似はせんと思ってた。
何より守るべき唯の存在があったから。
犯人殺しても海斗は生き返らんとか正論言われるから零那1人で黙って来た。
そしたらなんで?
なんで怜がこんな馬鹿みたいなことして先に死んでんの?
また零那のせい?
また零那のせいで大事な存在が死んだ。
もぉ嫌や!!
誰か零那を殺してや!!
此の雑踏の中で自分の頭に銃口を向けた。
本気で逝きたかった。
其の時、誰かに銃を奪われた。
すごいタイミングで組長が現れた。
零那のお父さん代わりの組長。
初めて本気で殴られた。
初めて組長の涙を見た。
其れからは皆がバラバラになり、連絡する事も無かった...
悲しみの連鎖を生むだけだったから...
零那も皆にどう声かけていいか解らんかった。
多分、皆が皆に、どう接したらいいか解らんかったんかもしれん...
誰も望まぬ結末を迎えた事は確かな事実...。
-END-
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